映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

冬ドラマもなんとなく

2019-01-25 22:27:16 | 旧作映画、TVドラマ

1月スタートの冬ドラマが二順三順する頃。
取りあえず観ようと思っていたドラマは全部観てみた。

「3年A組」
舞台設定と一部役者の演技だけで持ちこたえている。
映画のようにお金をかけられないのは良くわかるけど、もうちょっと知恵を出せなかったかなぁ?と、毎回残念な気持ちになってしまう。携わるスタッフの工夫次第でスリリングな密室ドラマになったのに。
永野芽郁の所々現れる鈴愛化を楽しみにするしかないのか。上手いからと言っても菅田将暉と川栄李奈だってベテランに比べればキャリアは浅いのだから、いつまでもテンション保っていられないだろうし。外野でワイワイやってる警察と教師の場面は邪魔なだけでなく、緊張感を削ぐマイナス描写でしかないように思う。

「いだてん」
金栗四三の故郷で、東京へ向かう汽車に併走する綾瀬はるか漕ぐ自転車の速さにびっくりした。
綾瀬はるかが加わって、物語に躍動と華がうまれた。流石に今を代表する女優だなと感心している。クドカン脚本のテンポに演出と役者が慣れてきたのかもしれない。
心配なのは、金栗のマラソン挑戦が終わってから東京オリンピックまでの繋ぎがどう描かれるのかだ。噺家(たけしと森山未来)のナレーションがまだ物語に馴染んでいないように感じるのも心配だ。

「QUEEN」
竹内結子は大好きな女優だったのに。
このドラマは可もなく不可もなくのスタートだったから、二話目も録画して観たのだけれど退屈で寝落ちしてしまった。戻してまで観なくても良いかと思った時点で、リタイア決定。脱落しました。結子さんごめんなさい。映画「長いお別れ」は必ず観にいきます。

「ハケン占い師アタル」
初回はそれなりに楽しめた。杉咲花のハケン占い師が派遣先の会社員志田未来と絡む筋立てで、このパターンを踏襲するなら派遣先にはまだ7~8人残っているから、充分10話のドラマが成り立つ。名脚本家の遊川和彦が本を書き演出も手がけているのも特徴だ。二話目も破綻の無い予定調和に飽きてきた。次もこの調子なら脱落しそう。

「トクサツガガガ」
小芝風花主演でドラマを作るとは、NHKらしい。それも特撮オタク女子の物語ときいて、期待よりも不安のほうが多かった。原作は青年漫画らしいが、それも聞いたことがない。
嬉しい誤算。初回でのめり込んだ。わたくしの奥様が無類の戦隊もの好きで、毎週日曜日の朝は○○レンジャーと仮面ライダーがテレビで暴れている。映画も欠かさず観に行っているから、本当に筋金入りの戦隊オタクだ。間近にそんなサンプルがあるので、この物語が他人事には思えないし寧ろ日常でさえある。
そんな環境的なこともあり、オタクが一般社会のなかでどのように立ち回っているかもコミカルに描かれているこのドラマが今のところ一番の楽しみだ。小芝風花もこんなに可愛かったのかと見惚れてしまった。NHK金曜10時枠はこのところ当たりっぱなしだな。早くも三話目が楽しみだ。

「まんぷく」
年が明けて、やっとラーメンにたどり着いた。
塩つくりを止めて栄養食品会社が潰され、信用組合の理事をやっていたこの一ヶ月ばかりは苦痛だった。何度も言うようだが、ヒロインの不気味な笑顔に馴染めないままだから、楽しみはインスタントラーメン発明の道程だけだ。王道の朝ドラセオリーに辟易しているので、世間のおじいちゃんおばあちゃんが面白いというこのドラマの楽しみ方が分からない。早くすずちゃんヒロインの「なつぞら」に会いたい。