幕末に生麦村で、薩摩の大名行列に馬を乗りいれた英国商人が斬り殺された事件です。
武力を背景に賠償を迫る英国と、幕府との駆け引き。
薩摩と英国との駆け引き。
天皇を囲い込んだ尊王攘夷派と幕府が中心の公武合体派の勢力争い。
長州藩による外国船砲撃など複雑に絡み合う国内・国際情勢の中で、欧米各国との戦争を避け、植民地にならないように綱渡りの外交を行っていく幕府と諸藩のバラバラになったり協力したりの混とんとした情勢に目が離せなくなります。
英国は賠償金を幕府と薩摩藩に要求し、幕府が賠償金を払うと、従わない薩摩藩へ武力を背景に支払いを迫ります。
ついに、アヘン戦争で清国を屈服させたイギリス艦隊が鹿児島湾に到来します。
そこまでが上巻に書かれている内容です。
下巻は薩英戦争からはじまるはずなので、速く読みたいです。