『罪と罰』は、本来6巻構成ですが、この版は3巻にまとめられています。
2巻目は、本来の3,4巻にあたり、物語の中盤部分となります。
いまいち、よく飲み込めなかった殺人の動機の部分が徐々に明らかになっていきます。
主人公の肯定されるべき殺人の思想が明かされます。
巻末の読者ガイドには、1巻のあらすじが上手にまとめられているので、それを読むだけで、1巻目の内容をよく思い出すことが出来て便利です。
はじめは、ロシア人の名前が覚えにくくて戸惑っていましたが、2巻目までくると慣れてきました。
腕利きの予審判事ポルフィーリーの『刑事コロンボ』のような追及の仕方は読み応え十分です。