原稿用紙十枚以内という制約の中で書かれた超短篇集。
純文学作家が書いたショートショート集と言ったものでしょうか。
意外な落ちというより、鮮烈なショックを与えてくれるところが、一般的なエンターテインメント型ショートショートとはことなります。
二十一篇の短編が収められていますが、一本目の『鰭紙』が強烈すぎて、次を読むのが恐ろしくなり、数カ月放置していたくらいです。
読書を再開してみたら、それほどでもなく安心して一気に読めました。
しかし、強烈なインパクトを持っている作品群だということも確かです。
書店で見かけたら、一本目を立ち読みしてみても良いでしょう。