むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

『金閣寺』三島由紀夫(新潮文庫)

2020年02月25日 | 読書
 最近読んだ複数の本で「三島由紀夫の『金閣寺』は、すごい小説だ」と複数の作家さんが書いてあったことと、沖縄の首里城が燃えた映像を見て、この小説を読んでみたいと思っていたこともあり、手に取ってみました。
 こう書くと面白い小説が出来るのよ、と言うような見事な構成でどんどん引き付けられました。

 ネットで検索してみたのですが、他の人たちが指摘していない点を書きます。

 キャラクターの配置が、ドストエフスキーの『罪と罰』に似ていてると感じました。

1 犯罪者となる主人公
  金閣寺:コンプレックスを持つ若い男(ブ男・吃音)
  罪と罰:絶望している若い男(イケメン・貧乏)
2 陰キャ、陽キャの友だち・知り合い自殺
  金閣寺:陽キャ(主人公の同郷の親友・自殺)
      陰キャ(主人公の新しい親友・内反足)
  罪と罰:陽キャ(主人公の大学の友人・妹と結婚)
      陰キャ(主人公の妹に惚れた報われない金持ち男・自殺)
3 主人公の母親
  金閣寺、罪と罰とも、主人公に対する期待が絶大!
  
 特に3の母親の主人公に抱く理想の未来が気持ち悪いくらいそっくりです。
 他が反対になっている部分があって面白いですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

聖蹟桜ケ丘(2)

2020年02月25日 | 旅行/ドライブ
スタジオジブリのアニメ『耳をすませば』の舞台となった住宅街です。
山城があった丘が丸ごと住宅地になっています。
頂上まで上がると眺めが良いです。
険しい丘なので、急な階段があちこちにあり、良いロケーションの場所もたくさんありました。
一番高いところに大きな浄水場がありました。
高度差を利用して、周辺一帯に水を供給するシステムでしょう。よく考えられた土地利用計画です。
複雑な地形なので、ユニークな建物も見られます。
三角の郵便局。
うらには、住宅に偽装した(?)交番がありました。
アニメの中で、雫がネコさんに出会うロータリー。
周辺にバス停があり、郵便局、交番、集会所、小さな商店街がありました。都会のベットタウンですが、田舎の集落のような機能的な場所です。
バロンがいた店。朝早いので閉ってます。
素朴です。
スタジオジブリは版権に厳しいので、絵を使えないのが返って庶民的でいい感じです。
丘の反対側に降りて、小田急永山駅から帰りました。
多摩の方には大きな団地がたくさん見えます。
雫が住んでいた団地のモデルは、そっちにありそうです。実際にこの丘を越えて聖蹟桜ケ丘の駅を利用することはないでしょう。
映画などでも、よくありますが、良いロケーションのところをつなげて近くにあるような感じに編集しています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする