むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

『活版印刷三日月堂 海からの手紙』ほしおさなえ(ポプラ文庫)

2024年01月26日 | 読書
活版印刷三日月堂シリーズ第2弾です。
4本の短篇で構成されていますが、全部つながった話になります。

第1弾の「星の栞」では、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』をモチーフにスタートを切りましたが、今回の「海からの手紙」は、あまんきみこの『車のいろは空のいろ』です。
この本は、谷山浩子がアルバムの中で組曲にしており、それを何度も聞いていたし、もちろん本も読んでいたので、個人的に大いに興奮させていただきました。
特に「すずかけ通り三丁目」をメインに持ってくるあたり、泣かせてもらえました。

【ユルっと音読】「すずかけ通り三丁目」

短篇のお話で、かならず何かを活版印刷で刷るので、小さな創作の楽しさを体験できます。そういったところも、自分に向いていると思うシリーズです。

本や印刷物が好きな方にぜひ読んでもらいたい小説です。

コメント
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