山登りで道に迷って遭難した事例が7件載っており、本人や周りの人の証言を元に分析しています。
それらから解ってくることは、「おかしいと思ったら引き返せ」「迷ったら沢を下らず尾根に上がれ」などのごく当たり前のことが、解っていても人間には難しいことでした。
また、安全策を知っているために、やってはいけないこととの狭間で、右往左往してしまい登ったり下ったりしているうちに体力を消耗してしまう事例もありました。
また、踏み跡やテープをたどっていき迷ってしまう例もなるほどと納得できました。迷いやすい山では、迷った人の踏み跡をたどってしまったり、登山道とは別の印テープがあったりするのです。
この本の事例は生還した人だけですが、わたしがよく登る低い山でも、痛ましい遭難死亡事故が起きています。その例もこの本に書いてある事例に酷似していると思えました。
山に迷ったら、自分が正常な思考をできないと仮定して、とにかく基本に忠実な行動以外はやらないようにするのがベターだと思いました。
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