1990年末、大リーグの オークランド・アスレチックスは、ヤンキースの1/3の予算で戦っていた貧乏弱小球団であった。
かつて、超有望な大型新人としてドラフト1巡目で球界入りしたものの鳴かず飛ばずの成績で引退したビリー・ビーンが新任ゼネラルマネジャーとして雇われることとなる。
古い選手の評価基準を一掃し、少ない資金でチーム再建を行い常勝球団に育て上げたノンフィクションです。
相棒は、野球経験がなくノートパソコンを手にしてるポール。
彼のパソコンには、選手の各種データが入っていました。
ベテランスカウトの意見より、パソコンのデータを重視する戦略です。
何が勝利に貢献するのか徹底的に分析し、数値化が難しいような要素は除外していきます。
打者で言えば、打率、盗塁、守備力、長打力は評価せず、出塁率、長打率、選球眼を重視し、とにかくボールを振らず塁に出る選手と取ることとします。足が遅くて守備がへたくそでも気にしません。
投手では、防御率、勝率、球速などは無視。四球をださないこと、三振をとれること、本塁打を打たれないことを重視します。フィールド内に飛んだ打球(シングルヒット)は、投手の責任ではなく野手の責任なのです。
それらの基準を用いて、反対するスカウトたちを説得しながら、ドラフトやトレードで安い選手を集めるのです。
それらのことにより、ワールドシリーズへ駒を進めるのが当たり前の強い球団となっていきました。
ちなみにこれに従って、大谷選手の今年の成績を査定すると、超優秀なバッターで、大リーグNo.1であることは間違いありません。投手としては、やや被本塁打が多めですが、その他の部分は、超優秀な投手となります。
(彼の場合は、評価されない数値も超優秀ですが)
もっともダメなところは、年俸が超高額なところでしょうね(笑)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます