むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

イチョウと胃腸

2022年11月10日 | 小さな自然
街路樹のイチョウが見事に黄葉しています。
ギンナンの季節ですね。
こんな季節に、前にも見たことがあるのですが、ほとんどギンナンで出来ている糞がありました。
ギンナンの実の柔らかい外側の皮だけが消化されて、人間が食べる中側の堅い殻から中はそのまま排泄されているようです。
タヌキの糞のようです。
ギンナンの外側の皮は悪臭を放ち、触ると皮膚炎を起こすような毒性(ウルシと同じようなもの)を示します。
そんなものを大量の食べて、そこだけ栄養として取るってタヌキの胃腸はどうなっているのでしょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『スクラップ・アンド・ビルド』羽田 圭介 (文春文庫)

2022年11月09日 | 読書
第153回芥川賞受賞作。 
又吉直樹 の『火花』と同時受賞だったため、まったく目立たない作品でありましたが、それでも20万部を売った小説として実力がある作品です。
主人公は会社を辞めて資格試験の勉強をしながら就活している無職の若者です。
彼は、何かを壊し何かを作り上げるスクラップ アンド ビルドの精神の持ち主であります。
会社を辞め、新しい仕事を探すのもそうですし、趣味の筋トレも筋肉組織を破壊して痛みの果てに超再生で筋肉を増強するようにイメージを重ねていきます。
使わないものは衰える。使って壊して、また再生することにより進化・成長していくのが彼の描く世界観なのです。
彼は、惚けて体もまともに動かせない祖父と暮らしていています。祖父は、じいちゃんはバカになってしまった、早く死にたいと口癖のように言います。
祖父は尊厳死(苦痛の無き死)を願っていると思い込み、それを成し遂げさせてやろうと算段します。その方法は、祖父を甘やかし、自分の手でやれることをしてやることで、衰えを加速し、死に近づけていくことなのです。
自分でやろうとしているのを根気よく待つより、やってやった方がずっと自分も楽ですし。
その人を長生きさせようと思ったら、根気よく待ってやる、一見、厳しいように見えるやさしさが必要なのです。
壊れてしまって、再生が望めない者をそれでも根気よく見守っていけるのか、それとも快適な生活を補助してやり死期を早めていく見せかけの優しさでつつんであげるのか、どちらがお互いに幸せか解らなくなりました。
超高齢化社会に突入していく日本に住む人にタイムリーな小説だと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋のアザミ

2022年11月08日 | 小さな自然
大蔵山に行ったとき、林道沿いにタイアザミがたくさん咲いていました。
花の状態もあり、花が終わったものもあります。
少しずつ綿毛が現れて……

爆発!
風にのって、旅に出ます。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『戦争プロパガンダ10の法則』アンヌ・モネリ(草思社)

2022年11月07日 | 読書
マスコミと戦争が結びついた第一次世界大戦から、最近の対テロ戦争まで、戦争におけるプロバガンダは、一様に同じです。
目次から10の法則を抜粋してみると次のようになります。

1 われわれは戦争をしたくない
2 しかし敵側が一方的に戦争を望んだ
3 敵の指導者は悪魔のような人間だ
4 われわれは領土や覇権のためではなく、偉大な使命のために戦う
5 われわれも意図せざる犠牲を出すことがある・だが敵はわざと残虐行為におよんでいる
6 敵は卑劣な兵器や戦略を用いている
7 われわれの受けた被害は小さく、敵に与えた被害は甚大
8 芸術家や知識人も正義の戦いを指示している
9 われわれの大義は神聖なものである
10 この正義に疑問を投げかける者は裏切り者である

直近の世界情勢から言えば、ロシア・ウクライナ戦争でしょうか。
このような報道はプロバガンダ色が濃く、ある一面の誇張や、フェイクが混ざっている可能性が大いにあるので鵜呑みにしないで冷静に受け止めたいですね。
また、10番目のものなど、一般的な西側プロバガンダに反することを書いたり言ったりすると叩かれそうで、うかつに表明できない状況もあり現代にも通じるところでもあります。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コロナワクチン待ち時間

2022年11月06日 | 日々の生活
4回目、受けてきました。
4回目となると、周りを見渡せる余裕が出てくるもので、最近の人たちは、どうやって待ち時間を潰すのだろうと観察していました。
予約時間の20分くらい前についたので、接種まで20分、接種後の経過観察20分の待ち時間があります。
合計40分の長時間、何をして過ごしているのでしょう。
本を読んでいる人は、ほとんど見られず、わたしの他に20人程度のうち1名だけでした。スマホを見ている人は4名くらい。あとはジッと静かに時が過ぎるのを待っている感じです。
まだ、緊張感を持って接種に望んでいる人が大半だということでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アカチシオダケ

2022年11月05日 | 小さな自然
ブナ林に生える赤い血潮を吹くキノコ。
ネットで調べてみたら傷つけると血のような赤い液体を出すらしい。
今度、見つけたら、傷つけてみたい。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なが~いダンゴムシ?

2022年11月04日 | 小さな自然
長いダンゴムシのような生物がいました。
ヤスデの仲間であるババヤスデの一種でしょう。
ミドリババヤスデのようです。
ネットで検索すると一部では人気のペットになっているようで、販売されていました。
見ようによっては可愛いですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『阿弥陀堂だより』南木佳士(文春文庫)

2022年11月03日 | 読書
秋が深まってくると読みたくなる第100回芥川賞受賞作家の南木佳士の作品です。
この作家の本を読むのは7冊目になりますが、一番面白いと思いました。
芥川賞の他にもいろいろな賞を受賞していますが、無冠のこの作品が代表作になるくらい良い出来でした。
南木佳士の武器をすべてつぎ込んで、適材適所に配置されており、深刻さと明るさがバランス良く取れていてとても読みやすい作品でした。
映画化もされており、ロケ地巡りの動画が何本かYouTubeに載ってましたので人気もあるようです。
題名の阿弥陀堂だよりですが、役場の広報に載っている短いコラムの題名で、限界集落の山の守りである阿弥陀堂を守っている老婆から、役場の職員の女性が聞き取り、それをコラムにしているのです。
登場人物が、何かしら世間から外れている人たちで、田舎に住んでいるところが感情移入しやすい要因でしょう。
主人公は、売れない作家で医者の妻の収入で暮らしている主夫です。その妻もガン病院の第一線で活躍していたのですが精神を病んで都会では暮らせなくなり田舎に引っ越すことになりました。
阿弥陀堂の老婆は92歳で、その集落から外へ出たことがなく、村人の扶助で暮らしを立てています。阿弥陀堂だよりを描いている役場の職員は、若い新人の女性ですが、大病を患った過去があり声を出すことができず筆談をするのです。
そんなキャラクターが織りなす物語でありますので、静かな中に暖かさがあり晩秋に味わうにはもってこいの一篇です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キッコウハグマ(亀甲白熊)

2022年11月02日 | 小さな自然
ずっと見たかった花です。
キッコウハグマ(亀甲白熊)は、春先からロゼッタ状態のものを見て、どんな花が咲くのだろうと思っていました。秋に蕾が見え、冬に近くになると種子の綿毛が付くのですが、なかなか花を見ることができませんでした。
キッコウハグマは、閉鎖花で受粉するので、花が開かないこともあるということで、開いた花を初めて見ました。
色も形も良い花ですね。
小さすぎて注意していないと見落としてしまいそうです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホクトより株主優待を頂きました。

2022年11月01日 | 投資・節約
きのこの菌活を推進しているきのこ栽培会社です。
自社製品の詰め合わせを頂きました。
秋の味覚ですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする