表題「インフレ時代の資産の守り方」
講師 野村アセットマネジメント株式会社
シニア・マネージャー 萩島裕宣
聴講者 約45名くらい
・世界はずっとインフレが続いているが、日本に暮らしていると実感が無かった。最近の物価高で気が付いた人も多く、海外旅行に行くとインフレがひどくて驚く人が多い。
・世界は、長期的に見れば右肩上がりの成長をつづけている。インドのエアコンの普及率は5%だが、これから上がっていくことが期待されているように、海外需要が伸びる余地は豊富だ。
・そこで、分散投資をして、世界の成長をつかみ取る。
ということで、自社のファンドの宣伝になりました。
1 のむラップ・ファンド
例
年金積立金管理運用独立法人(GPIF)の収益率は年+3.59%
ポートフォリオは、外国株式、国内株式、外国債券、国内債券 各25%
のむラップ・ファンドは、外国株式、国内株式、外国債券、国内債券、世界RIETに分散投資し、許容リスクに合わせた5つのタイプが選べます。
積極型
やや積極型
普通型(年金積立金管理運用独立法人(GPIF)に一番近い)
やや保守型
保守型
と、一見よさそうなファンドです。
しかし、費用が高すぎると思いました。
購入時に1.1%の手数料
信託報酬は1.188~1.518%(タイプによりちがう)
その代わり、月一のバランス調整をしてくれます。
年3.59%の期待値に対して、1.35%の信託報酬が差し引かれますと、2.24%しか残りません。
自分で、安い信託報酬のファンドで組めば信託報酬を0.1~0.2%くらいに抑えられます。リバランスも半年に1回もやれば十分でしょう。
2 野村世界業種別投資シリーズ(半導体)
野村証券と付き合うなら、儲けなければならないです。
儲かるファンドのご紹介。
これからは、人工知能の波が来るので、半導体企業が上がります。
特に一押し企業はエヌビディア(米国)で30%組み入れています。
今なら、相場の3割引きくらいの値段(為替で1割、株価で2割)となっていますと売り込んでいました。
確かに伸びしろを感じますが、半導体セクターはリスクが高く、ギャンブル性が強いと思います。
特にわたしの場合は、セクター分散を重視し、偏りを嫌うので合わないと思いました。
エヌビィデアの生株で遊んでみるのも楽しいかもしれませんが、スリルを求める人はどうぞ。まとまった資金がいりますが、パチンコや競馬より勝率は良いと思います。
3 受講者からの質問
Q:投資信託の価格が為替で下がるのが分からない。
A:円高だと価格が下がり、円安だと価格が上がります。
Q:ヲタクの会社の未上場株を混ぜたファンドを買ったのだけど未上場株の割合が少なすぎるのでは?
10000円だったのが9300円になってしまった先が思いやられる。
A:法律で未上場株の割合は20%を上回れない。未上場株はほとんど値動きがないので、安定のために入れている。
Q:為替ヘッジをした方が良いかどうか。
A:明確な答えはないが、自分はしていない。
説明を受けて買っているのでしょうが、説明を半分も理解していないのでしょうね。人のことは言えませんが。
ということで、証券会社の窓口で薦められる商品には、うかつに手を出さない方が良いですね。
ちなみに、セミナーが終わったら、おじい様方に、大勢の若い女性社員が突撃していました。1000万円の契約をとれれば、販売手数料10万円ゲットですからね。
ちなみにおみやげは、札束くらいの厚さのポケットティッシュと、4つの芯が入ったボールペンと豪華でした。