フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

万葉・心の旅

2009-01-03 15:06:06 | Weblog
バジルが刑事コロンボが今日あるので録画してと言ってきたので、録画しようとテレビをつけてチャンネルを合わすと檀ふみさんや林望先生や国友さんたちがでて万葉集の番組をやってた。初めは、何気なく見てたんですけどズルズルと引きずられるように見入ってしまった。額田王って紫の匂える君と言われるから紫色を想像して妖艶な熟女といままで思っていたけどそれが違ってたということが分かった。ムラサキの花って小さな白い花なんだ。だから、妖艶な熟女ではなく、清楚で可憐な人なんだと教えてくれて俄然額田王が好きになってきた。「お前に良く似た白い花だーよ」と渡哲也も歌っているでしょう。日活育ちの僕は、清楚で可憐な人には特別に弱いんだ。でも、万葉の昔から日本女性への美の基準がここにあると思うとうれしくなってしまう。大和撫子って言うくらいだから。それに大津皇子、大伯皇女、古代ロマンだね。里中満智さんがこちらのほうは、漫画でれんさいしてるとか。番組の途中だったけど録画の用意をしてパンプの病室に向かった。頭の中では、万葉集が流れていた。「あしひきの やまのしずくに 妹を待つと 我立ち濡れぬ
 やまのしずくに」大津皇子の歌だ。こんなしずかな歌が読める人だったのか、その人望や能力に嫉妬されて謀反の罪を着せられて24歳で命を絶たれるのだけれど確かにこの歌はその人となりを言い表している。今年は、万葉集かなと思いつつ病室に入ると、今日で5日目まだ意識は戻ってないけど閉じたまぶたの下で目玉がくるくると動いていた。「冬眠から覚めるのかモスラやリヴァイヴの時が近づいているのか」なんて遊んでた。「田子の浦に うちでてみれば ましろにぞ 富士の高嶺に 雪は降りける」
吉兆か!
コメント
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