フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

花道

2015-04-07 06:53:32 | Weblog
男の花道っていうけどこんな道なんだろうか。

しばし歩き進めるのをためらってこの道を眺めていた。川面に花が落ちたら「花筏」道に落ちたら「花道」「花の絨毯」かな。「花回廊」もいいかな。この花道を花弁を踏み散らし進んでいく。なんだか高揚感を感じる。そうだ僕はこれを「花の振る舞い」と呼ぼう。
「花の振る舞い」
いっぺんに咲いた花はいっぺんに散って
道を川を埋め尽くした
花は雨にうたれ風に舞われはらはらと
散り重ねるのだろうけど
朝その道に立つと 一晩で編まれた
絨毯であるかのように感じる
学校に行く子供たちがその中を走っていく
花は蹴散らされて舞い上がりまたしづしづと
地面に落ちていく
まるで花がそのように振舞っているかのようだ
木の上で咲いた花が花を散らし地面で舞う
そこに第二の自然というシェルピンクの入り口を
見つけたかのようなその階段を歩いているかような
幸せな気分に包まれていた
ラピスラズリを敷いた上にシェルピンクをグレーズする
桜ってそんなふうに生まれて来るんだよ
こんな囁きを聞きながら花の振る舞いの中を
楽しそうに僕は歩くキミと。一緒に。
コメント
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