山のあちこちで藤の花が咲いている。僕らの畑にも藤の花があってようやく咲き出した。去年はかんざしのように上のほうから垂れ下がっていたのに今年は少ない。というより下の方で少しだけ咲いている。ぼくは今年は藤の花をスケッチしたかったので早速花の近くに行った。「藤色」って言うんでしょうね。藤の花の色だから。これがなかなかパレットでは作れないんだ。淡濁色のトーンで藤の花を描いた。
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藤の花の詩を作ろうかな。藤を見ていたらそんな気分にさせられる。ヴァイオレットの持つ幻想的な雰囲気がそうさせるのだろうか。
藤色
藤の花が咲く頃、あの人が逝って
さわやかな5月の風が花弁をゆらした
花を見ながら去年はこうだったと
必ず言うからあの人のことも
きっとこうだったと想い出すのでしょう
藤色の花を見ていると柔らかな自分が
やさしくあの人をみつめている
もうそんな季節になったのかと
藤の花房が煙になるまで
見つめていた
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藤の花の詩を作ろうかな。藤を見ていたらそんな気分にさせられる。ヴァイオレットの持つ幻想的な雰囲気がそうさせるのだろうか。
藤色
藤の花が咲く頃、あの人が逝って
さわやかな5月の風が花弁をゆらした
花を見ながら去年はこうだったと
必ず言うからあの人のことも
きっとこうだったと想い出すのでしょう
藤色の花を見ていると柔らかな自分が
やさしくあの人をみつめている
もうそんな季節になったのかと
藤の花房が煙になるまで
見つめていた