フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

反省

2015-04-20 06:38:54 | Weblog
搬出も無事終わって第17回「合同水彩画展」終了しました。1週間毎日みんなの絵を見ているとはじめの時こそ「レベル上がったなぁ」と思ってたけど1週間たってみれば時間に耐えうる作品はないなと反省しきり。ずっと長く落ち着いてみんなの絵を見ているとデッサンの狂いとか色の濃淡の間違いとかがはっきりと分かってきて気になって仕方がなくなる。「どうして修正しなかったんだ」といっても後の祭りか。反省しきり。それでも絵を描く人が多く訪れてくれるから印象や感想、批評を聞くことが出来たのは僕にとっては収穫だった。まだまだの絵の前ではまだまだだし、いい絵の前ではいい絵だしこれは多くの人の共通の感想だったがここから個人の好みによって好きな絵を決めていく。それでいい絵の前で絵を描いてるという人に聞く。この絵はどこがいいのかと。そしたら技術的なことからエモーショナルなことまで親切に話してくれる。その話を聞きながら一つの価値観に留まらない別の価値観を見せてくれて面白い。「フ~ンこの絵はリズムがいいのか」とか新しいことを教えてくれて面白い。なぜならやはり集団でいると知らないうちに集団の価値観で見て他を斬り捨てていることが多いから同じ会の人は言うこと決まってくるんだよね。ましてや年寄りだから色を薄く塗ってこじんまりとした絵を中央に描いてあとは余白で小器用にまとめて悦にいってるんだ。これではダメだ。描かないところが生きている絵は少ない。とブツブツ。僕は主催者でも先生でも生徒ですらないのに一人のおばちゃんが絵を描く悩みを打ち明けてくる「あんたにだけにしか言わんけんど」とお決まりの言葉で。その話を聞いてあげる。僕は自分流でこの会の絵を学んでないから僕に言われてもなぁと思うのだけどこの間読んだ「東京芸大の教科書」に書いてあったことを言ってあげるとなんだか一人納得したみたい。74歳まだまだ向上心が強い。僕も少しは上を目指さなければと教えてもらった。お互いに頑張りましょう。
コメント
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