フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

true grit

2015-04-10 06:18:47 | Weblog
西部劇が好きだから昔のは良く見てるんだけど「true grit」って2011に公開されたものはタイトルが文芸物っぽくて気にもしてなかったんだけど「面白かった西部劇」に誰かが取り上げていたからDVD屋さんに行ったときには探してみようと思っていた。そしたら「我思う我在り」なのか棚にあった。早速買い求めて視聴。アイパッチを見た途端なんだコグバーンかと。あのジョンウェインの名画「勇気ある追跡」のリメイクなのかとがっかり。ジェフブリッジスもヘイリーも上手にはやっているんだけど何かが違う。洗練されているんだよな。制作者側の「汚さ」に対する尺度がオリジナルと違うんだ。リメイクは汚そうに見えてもなんか作り物の汚さなんだ。ジョンウェインのコグバーンなんか粗野で本当に臭そうだった。というか匂いまで想像できたもの。もちろん原作が面白いから映画そのものは面白いんだけどリメイクの難しさを感じる作品であった
ジョンウェインとキムダービーのオリジナルを見てみようとDVDを探したけど見つからなかった。たしかオレゴン魂と一緒に買ったと思ってたけど。あれはテープに録画してたのかな。なんだか無性にジョンウェインが懐かしくなって見たいと思ったけどなかったからあきらめた。やはりどこかでリメイクとオリジナルは比べられるんだね。リメイクは絵でいえば遠近法なんかキチンと学んだ人がデッサンも狂わずに仕上げたという感じかな。オリジナルは遠近法なんか無視してぐっと寄ってデッザンなんか狂ってるけど見えるままに描いた絵っていうのかな。勿論それは好みの問題なんだけど僕はグッと寄るほうだから「勇気ある追跡」のほうが好きだね。でもタイトルはこっちのほうがいいね「True Grit」なんて。
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抱かれて包まれて

2015-04-09 07:13:24 | Weblog
雨続きだったから久しぶりに山の畑に行ったら鮮やかな緋色の山ツツジが迎えてくれた。
櫻は散っても次から次へ花は楽しませてくれる。風が強かったのか間の花は倒れて草は勢いを増し前に畑としていたところがどこかわからない。クサを少しひいて畝を一つ起こしメジロに蜜柑を挿してやりヤマガラにひまわりのタネをやり昼飯を使い花の下で珈琲を点てる。

花を見上げると「抱かれて包まれて」となんだか幸せな気分になる。幸せって金がかからないんだね。手を見ると左手の親指のところに豆が出来て潰れて血がでていた。「全く役に立たんな」と苦笑。たった一畝でこれかヤレヤレ。まぁ、白魚のような手しか持ち合わせがないんだからとブツブツ。スケッチブックを取り出して山ツツジを描く。描こうと思ったら鉛筆がない。しかたがないのでペンで描いた。筆ペンで彩色。水ペンでぼかす。このところ水ペンの水がでにくい。花を描いていると花の密を吸う小さな虫になったような気がする。花のなかをあちこちと冒険してるような気分で描いている。これはこれで楽しい。今日は、オクラととうもろこしの苗を植えた。明日も寒いのかな。
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そろそろ

2015-04-08 07:24:16 | Weblog
そろそろ新聞の死亡広告欄に先輩の名前を見るようになった。今日載ってたのは中学の時の1年先輩。柔道部のキャプテンだった。癌だったんだろうかな。いくら体鍛えても人の命にとって関係ないものだね。細胞とか免疫力とかは運動では鍛えられないらしい。まぁ人と競うために鍛えるんだから健康のために鍛えるのと違うから無理もないんだけど分けの分からない中学生を鍛えて試合をさせてその結果を愉しんでた教師がいたんだよな。なんせ勝つことがスポーツの至上の目的だったから。健康もクソもない。理論もへったくれもないただ基礎練と称してうさぎ跳びや腹筋をどのクラブも死ぬほど繰り返したもの。それが将来癌に結びついたかどうかは分からないけど。まぁある程度鍛えないとスポーツにならないのも事実ではあるが身近であれほど鍛えていた柔道部のヤツが66歳で死ぬなんてすごくその死が信じられない。元気なヤツというイメージがあったからかな。それとも僕らは、今の年寄りと違って80,90までは生きられないのかな。彼らより自然と親しんでないし彼らよりストレスの多い社会だし彼らより食品添加物を多く摂ってるし絶対寿命は短いと思うよ。まぁ僕らも前期高齢者なんだから早くくたばってやれば国のためにはいいんだろうけど「そうはいくか」とそろそろではなく「まだまだこれから」と思わず腹筋する
そうなんよな僕らは元気というと体を鍛えるしか知らないんだよ。それが長生きすると決まってないと言われてもね。昔の教育は凄いね。骨の髄まで馬鹿さが沁み込んでるから。
先輩に合掌。なんだか同じ時代を過ごした人が消えて行くのは寂しいね。
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花道

2015-04-07 06:53:32 | Weblog
男の花道っていうけどこんな道なんだろうか。

しばし歩き進めるのをためらってこの道を眺めていた。川面に花が落ちたら「花筏」道に落ちたら「花道」「花の絨毯」かな。「花回廊」もいいかな。この花道を花弁を踏み散らし進んでいく。なんだか高揚感を感じる。そうだ僕はこれを「花の振る舞い」と呼ぼう。
「花の振る舞い」
いっぺんに咲いた花はいっぺんに散って
道を川を埋め尽くした
花は雨にうたれ風に舞われはらはらと
散り重ねるのだろうけど
朝その道に立つと 一晩で編まれた
絨毯であるかのように感じる
学校に行く子供たちがその中を走っていく
花は蹴散らされて舞い上がりまたしづしづと
地面に落ちていく
まるで花がそのように振舞っているかのようだ
木の上で咲いた花が花を散らし地面で舞う
そこに第二の自然というシェルピンクの入り口を
見つけたかのようなその階段を歩いているかような
幸せな気分に包まれていた
ラピスラズリを敷いた上にシェルピンクをグレーズする
桜ってそんなふうに生まれて来るんだよ
こんな囁きを聞きながら花の振る舞いの中を
楽しそうに僕は歩くキミと。一緒に。
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粛々

2015-04-06 07:49:40 | Weblog
上から目線で粛々と言われると県民の怒りが増すばかりです。と沖縄の翁長知事が菅官房長官に投げた一言。これで粛々ブームを終わったなと感じた。なんでもかんでも問題解決することなくというか問題解決できない言葉かのように「粛々」を乱用してきたら言葉が死んだ。これはある意味痛快な結果だった。まぁ両方とも政治家だから沖縄の基地問題はどこかに落ち着かせるんだろう。アメリカを巻き込んでね。でも議論することはいいことだからこの際、徹底的に罵倒して意見を闘わしたらいいんだと思う。まぁ県民はいつものことで蚊帳の外なんだろうけど「ノン」と言える熟成した社会がなければ辺野古に基地は移転する。ただ安倍政権にこれをやらしていいのかと思うけど。いまでは懐かしい鳩ちゃんの秘策とは何だったんでしょうね。防衛、経済、自然環境、治安、異民族受け入れ他いろいろと考えなければいけないから問題は簡単じゃないんだ。まぁ鳩ちゃんのいうように周りを友愛の海としたらすべての問題が解決するんだろうけどね。絵空事って大好きさ。
でもね絵って見える世界と描ける世界の落差は大きいんだよ。粛々がなくなってまずは良かったとしなければ。
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春雷

2015-04-05 07:14:48 | Weblog
春雷とともに花は散った
桜色に輝くと言う皆既月食も
見れなかった
それでも僕らの記憶には
いっせいに咲いた満開の花が
あった。

今年の桜があった
この橋のたもとに去年の秋
寺尾紗穂さんがたっていた
いまは同じ場所で満開の桜
時間だけが過ぎて行っただけ
そしてその時間をも砕くように
春雷鳴る
まるで何事もなかったかのように
花は散って歌は残った
「涙のうえに花を咲かすそのすべを
私は知らない 私は知りたい」
橋のたもとであの透き通った声を
思い出す。
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porter

2015-04-04 08:21:09 | Weblog
よろこびも悲しみも担いで
この道を帰る
歩いている時は何も考えていない
汗が額から落ちても考えていない
暑いとか重いとかはわかるけど
他のことは考えたことがない
ただこれを持って帰れば
一家が飢えなくてすむ
明日も明後日もその次も
食い物があるよろこび
だからつらいと思ったこともない

荷物を乗せるコツ、運ぶコツ
ちょっとだけ覚えないと運べない
それよりもありがたいと
思えないと運べない
荷物が大きすぎて影が出来る
ありがたい。
前しか見えない
ありがたい
後ろを振り向く暇なんかない
ありがたい。

5月の横浜での合同水彩画展にこの絵を出品する予定。まだタイトルもつけてないけど。働くってやっぱり肉体労働だよな。僕らは頭脳労働に価値を置きすぎてきたんじゃないだろうかと頭脳労働に無闇な権威付けをしてしまったんじゃないのだろうかと。このところ反省しきり。コンサルタントなんて枠組みの中でしか生きられないのにそんなものに何の価値があるんだろう。大学教授や医者なんていまほどの価値があるのかな?形の見えないものに価値があるなんて良く考えるとお笑い種だよね。人は額に汗して働くこれでいいんじゃないの。ヘンに価値があるような錯覚でその人を見るからその人の言に左右されるんだ。あの3.11以降いろんなことが明るみに出て彼らの騙しのテクニックがあばかれもう惑わされなくなりつつの自分がいるけどまだ日本の社会はノーといえる社会の成熟をみないのかな。新しい社会へ新しい日本へはやく運んで行ってもらいたい。もうそんなに長くないんだから。この世にいる時間は。
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頑固ジジ

2015-04-03 07:29:12 | Weblog
前へ、より前へ、もっと前へ、アナヴァン

79歳だった老探検家が最後に乗った船が

「前へ」という名前の小さな船だった

過去の栄光も挫折もすべてを背負って

老人が乗り組んだ船が「前へ」

そして老人はこの船とともに行方不明

となった。

南米の海で

その老人の名前はハロルドウィリアム”ビル”ティルマン

登山家にとっては神様のような名前だ。

有名でなくても昔はこんな老人がつまり前向きな頑固爺がそこら辺にいたような気がするけど昨今絶滅危惧種になりましたね。やはり団塊の世代が年取ってもいまや死語だけど「ニューファミリー」気分でのうのうと生きてるからかな。だから情けないことに情けない政府から中小企業は賃金上げろだなんて言われなきゃならない体たらくになってしまったんだ。自分で稼いだこともない公務員に言われたらおしまいさ。団塊の世代てアナリエールだね。「後ろへ」という船さ。そういう自分も団塊の端くれだった。もっと前へと思う頑固ジジにならなくては。








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森が無くなる

2015-04-02 07:37:54 | Weblog
今年で見納めかのように桜が満開。こんなに一斉に咲いた桜を見るのは初めてだからきっと世の中、何か起こるに違いない不吉ななにかが。

日本人は群れたがる遺伝子を持ってるそうな。戦後追いつけ追い越せで西欧追従ばかりして自然を開発損壊し薄っぺらい街と人とを作ってきたんだけど明治に来た登山家ウェストンは日本の山村を見て「絵のように美しい」とその著書に書いてある。その日本はいまどこにあるんでしょう。AIIBに参加するべきかどうかと群れたがる日本人は落ち着かない様子だが自然破壊に繋がるという観点から見れば即決断をしなかった今回のせいふの判断は妥当ではないか。中国主導だなんてぜんぜん飲めない条件でもあるわけだしそれに汚職役人がどんだけ酷いことをしてきたかはBBCのドキュメント「森が無くなる」だったっけそれを見れば一目瞭然だ。国立公園内の森をワイロによって手にいれた議員が法律を無視して開発を繰り返し森林の20%くらいを消失させた事実を俳優ハリソンフォードが森林大臣に詰め寄るという番組だった。舞台はインドネシア。一部の富裕層が自然を破壊している。ハリソンの偉いところは自分の目で見てきた森林破壊の現実を大臣だろうがナンだろうが歯に衣着せぬ迫力で詰め寄ると言うところだろうか。そしたら大臣は次の日のテレビでハリソンは何様のつもりだ尊大な態度で横柄だったと不満をぶちまけた。テレビはアジアらしくハリソン横柄一色。まるでどこかの国みたい。それでもひるまず大統領に会って森林破壊の現実を訴えるハリソン。そのかいあって森林大臣は50%の森林保存を決定というような番組だったけど。パーム油をとるためのパーム椰子のプランテーションが森林破壊の一因だったかな。そこでアメリカの企業に行って取り組みを聞くと何年か前から森林破壊をした企業からのパーム油脂は仕入れない方針だという。売るほうがあって買うほうがいて成り立つ環境保護なら買うほうが環境保護の観点を強く持つべきだと思った。従ってAIIBなんかに入らなくても当面はいいんじゃないか。TPPも解決できないくになんだから。中国はどうも戦前に世界を戻そうとしてるみたいだね。自国の発言権のために。何回やっても中国がこれ以上発言権を強めることは出来ないと思うけど。なぜなら人権無視の国だからと思うけど。中国人は言い。中国共産党はダメだと言ってるだけのことですけどね。それにしてもハリソンフォードって偉いんだね。古賀さんも頑張らなくっちゃ。菅さんなんかメディアに古賀降ろせと圧力かけといて忖度ですます業師だからなかなか古賀さんも大変だろうけどここからだよ真価が問われるのは。日本を救った人物伝に名前を連ねよ。と思う。僕はナンちゃぁ役に立ちませんけんど。
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桜満開の堀川

2015-04-01 07:43:18 | Weblog
桜満開の堀川に行ってきました。沢山の人で賑わっています。対岸も多くの花見客。堀川だから川に舟が浮かべてあってその両岸に桜並木そして桜見物用に路も整備されているから雑然としてないのがいいね。早速桜の木の下に座って作ってきたお弁当をいただいてと今日のお弁当は「パエリア」サフランの色がきれい。食べる前に写真を撮らなかったから見せられないのがザンネン。パラパラとした食感が意外と花見にあうんだ。デザートはいちご大福とシホンケーキ。火を使うことが出来ないから魔法瓶にお茶を淹れて来た。食べるもの食べたらここでもスケッチ。

対岸の花見の宴を描いてます。見たマンマその通りと描くのがスケッチなんですがやはり気になったモンは大きく捉えるのですよ素人の常として。そんなこと気にせずにどんどんかきなぐる。筆ペンで色をつける。コチョコチョと。あとは水ペンでビチャビチャと色を薄めていったらできあがり。

「まぁダキナ絵」なんて声もうわの空。満開の桜に挑戦。写真を撮っていると花びらが一枚落ちてきた。それを拾ってよく見る。ふむふむ桜の花の色ってこうなってるのかと観察
朱とピンクの絶妙なバランス。朱からぼかしていったような按配かとその花びらに聞いてみる。「う~んそうでもなくて微妙」と言いたそう。

桜ってむつかしいよな。満開の中に儚さがないと桜じゃないから。でも今年は桜が見応えがあるね。一斉だもんな。これから天気が下り坂で満開の桜は今日が見納めかな。それでも枝垂桜、黄桜、うこん桜、御衣黄とまだまだ桜は楽しめるからチョイ花見チョコットスケッチは忙しいのだ。
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