私は目覚まし時計。主はアラームセットを午前5時から1時間早めた。そのことで明日の朝、少し早めに出かけることが分かる。セットを早めたのは出かけるまでに新聞とメールそれに毎日訪問するブログへ一通り目を通すための時間確保。
主はどんなに寝入っていてもアラームは3回までには止てしまう。それはちょうど気ぜわしく忙しそうな音色に変わる寸前、たまには憂さを晴らすようなけたたましい音を響かせたいのだがそれをまだ経験したことが無い。「リリリン リンリン」この音色が目覚めに良いようだ。
主はいつだだったか、私の動力源の電池君が勤め終えたとき短い随筆にして投稿、それが新聞掲載されたことがあった。電池君は交代するが本体の私は交代なし。年金受給も可能な期間以上に寄り添っているが、1度もそんないい目には出合っていない。
主は寝つきのよい熟睡型。若いときの三交替勤務で身についた有難い特技と言っている。だがわずかな物音でも目覚め私を見て時刻を確かめ、それから不審音などを確かめる。今朝も雨音に目覚め「2時か」と再び眠りへ。地震は微震でも、強い風の音でも目覚める。
主は寝ダメが出来ない。現役のころは数時間の睡眠で満足。退職してからのそれは少し長くなったが、ゆっくり寝ていよう、という気配はない。「貧乏性です」と言い「寝すぎると体が重い」とよく意味の分からないことも話している。
主の寝姿をこれからも眺め続けるだろう。それが私の幸せかも知れない。昨秋、主の入院中に感じた、仕事の無いことのつらさはお断りだ。