
小学校周囲の桜、歩道を桜模様に変えるほど散り始めた。入学式が終わりほっとしたのか、安心したのか、新緑の葉に押されるように散り急いでいる。来年も咲きます、在校生にそんな呼びかけをしているように静かに舞っている。
錦帯橋とその周辺の桜が織りなす光景は地元が誇る自慢だが、ここでも花びらが散り始めた。そんな錦帯橋の桜をつぼみのころからレポートしてくれたのは民放の固定カメラだった。錦帯橋畔にある岩国国際観光ホテルの4階に設置されている。カメラは錦帯橋を俯瞰する絶好の位置、日々、刻々変わる桜の様子を教えてくれる。この映像を毎年楽しみにしている。
その固定カメラはホテルを見上げると見える。三脚らしき台につけられたカメラ、何の飾りもない白い四角な箱が取り付けてあるだけに思える。しかし、その箱からの映像を見ると単なる箱でなく、その中に見る人を満足させる機能が充満していることがわかる。ローカルだけでなく、全国にこの映像が届くようにならないだろうか。
在京・ローカルを問わずTV各局は独自のお天気カメラを備えている。それは、四季折々の光景に長い日本列島を感じさせたり、人を服従させる地震など自然の威力や猛威を教えたり、深呼吸したくなるような青空を見せてくれたりと意味ある働きを担っている。いつまでも安穏とした日本の姿を伝えるカメラであって欲しい。