
ここ何カ月か、本州最西端の県に住みながら「東京都」に転居したかのような思いをしている。TVローカル局が独自制作の番組を終日流すことは不可能。そこで1日の大方の時間が在京系列キー局の放送を流す。今は放送内容が新型コロナウイルスに重きが置かれており、住居県の感染状況より東京都のコロナに関する情報に詳しくなっている。
東京都の感染者数は休日を除くと10日余3桁が続いている。また、都知事の対策を国が後追いしているように感じている。大型連休を控え東京都は「命を守るステイホーム週間」として4月25日から12日間外出や休業を抑制するよう求めた。関連したかのように全国で同じ行動が連鎖したようで、週末は各地少ない人出と報道された。
3蜜を避ける一つとして「スーパーへは3日に1回」という具体的な案が出た。交通の便が良く店舗も数ある都市なら可能だろうが、地方ではむつかしい。我が家も3回の買い物を2回にして外出を控えてしばらくになる。よく利用するスーパーでは、グラフ化した混雑時間帯をスマホへ送信し混雑緩和への協力を東京提案より前にPRしている。
文明・科学・文化などの進化でスイッチを入れる、ボタンを押す、キーを打つ、するとなんでも即座に明らかになり手に入る社会を謳歌している。ところが、コロナ感染防止対策で「手洗い、うがい、マスク」が対策の基本、コロナから身を守る最善として国を挙げて奨励している。昔から身を守る手立てとして伝えられ教えられてきた内容だ。文明一辺倒でなく「人類とは何か」を原点に返って考え直す課題をコロナが運んできたように思う。