
「日暈(ひがさ)出現」、Rさんのブログをはじめ訪問している何人かのブログやフェイスブックに載っていた。Rさんの記事は発見したときの状況や、この現象の解説付きで居ながらにして見たような気になった。私は画面で初めて知った超高空での現象だが、Rさんは11年前にも見てそのことを記録しているとある。日暈とは「太陽の周囲に見える光の輪」とある。
Rさんのブログには「毎日、欠かすことなく外に出ているが、いつも下を向いて歩いているのだろう、太陽を見上げることは滅多にない」とある。私も外に出ない日はない、しかし、太陽を見ようと意識して見上げることはない。そんなことを思いながら先日のニュースを思い出した。
新型コロナウイルスの感染拡大がいつまで続くか危惧される中「歌で希望を」と演出家の宮本亜門さんが呼びかけ坂本 九さんの「上を向いて歩こう」を皆で歌おうという動画がインターネットで公開されたというニュースを見ていた。これを報じたNHKの男性ニュースキャスターが感極まって言葉を詰まらせた。数百人が参加したという歌声、コロナ禍に沈む気持ちをほっとさせる。
散歩に出る。上を見るが雲が厚く覆った上空、時折小雨がばらつくあいにくの日より、日暈は晴れた日というから出会えないと諦めて歩く。川沿いの遊歩道に差し掛かたっときなんだかあたりが明るくなった。上を見ると、なんと厚い雲が切り抜かれたように開きそこから真っ青な空が顔を出している。日暈の代わりだ、単純な後期高齢だと苦笑しながら上流へ向かった。