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市の出張所へ出向く。ここは公民館や図書館と併設されており、駐車場はいつも満杯状態で、通路にも並んでおり、移動を促す館内放送は珍しくない。しかし新型コロナ禍で施設は閉鎖、がらりとした駐車場、いつもは狭いと思うのにやけに広く感じた。公民館の利用予定版の記載はなし、静かなものだ。
向かいの小学校の校舎を見ているとその静けさに無声映画を見ているような思い違いをする。1年生は入学から数日の登校で2回目の休校にはいり、児童の存在を示す音一つしない。歌う声や楽器演奏、教科書を読む声、わいわいがやがやの休憩時間、時には先生のいいきかす声、給食調理室の匂い、掃除時間らしく机を動かす音などが消えた。
コロナ禍で病院の待合室も静か。入り口で検温とアルコールで手を消毒後に受付。待合室のベンチ椅子には✕印の表示が置かれ間隔をあける。前後は重ならない様に✕表示が置かれ、夫婦でも間隔を置いて順番を待つ。ここでも全く会話がない。TVのワイドショーがコロナ情報を流す。大方の人がそれをみている。声は看護師の呼び出しだけ。
そんなシーンとした室内を壊すのはTVの番組予告や、高笑いどんちゃん騒ぎなどのCM。直前のコロナ禍の切実な問題を解説する内容とあまりにもかけ離れている。局には局の事情もあろうが、いくらかの工夫が欲しい。東日本大震災直後のCMには局の英断を感じいったが、今回も何とかならないだろうか。