半年ぶりのシングルは、期待を裏切らない出来映えだ。
例によって3種類出ているが、いつものようにタイプA1種のみ購入。
どのタイプを買うかは、3曲目のカップリング曲のタイトルだけで決めることになる。タイプBの『地下鉄のTeddy boy』、タイプC『服を着た王様』は未聴だが、選んだタイプA『ビキニは似合わない』は快作だった。
『ビキニは似合わない』。
夏、海、水着、恋。テケテケテケテケというベンチャーズのようなエレキをバックに、定番の世界を歌う。
「ナイスバディじゃないが、それでもよけりゃ付き合ってもいいぜ」とぞんざいに誘うのが可愛い。
実際、まゆゆ、らぶたん、なっちゃん、はるごんのオリジナルメンバー4人は、ビキニは似合わない。グラビアで見ても、全くセクシーではない。でも、それでいいのだ。
「ハイハイ」という合いの手は、モー娘。を、「アチチ」という合いの手は高橋由美子を思い出す。
2曲目の『マンマ、グラッチェ!』。
日曜日の彼とのデートを助けてくれる母親、いつまでも格好いい素敵な母親への感謝の歌。
何も知らない父親がかわいそうだ。「男の子と話すのも駄目」なんて厳格な父親ではないが、気持ちはわかるし、身につまされる。
そしてメインの『へたっぴウインク』。
「へたっぴ」という言葉がいかにも秋元康だ。「ぐーのね」「アッカンベー」と並ぶ、昭和子供言葉三部作と言えよう。
ウインクでさりげなく気持ちを伝えようとするが、うまくいかない。他愛もないが、伝えたいが伝えるのが怖い、という揺れる気持ちが表現されている。渡り廊下の世界観をしっかり構築している歌詞だ。
PVがまた傑作だ。(ネタバレ注意)
CM撮影でウインクに挑んでいる渡り廊下のメンバーたち。他のメンバーは可愛く決めて続々OKになっているのに、まゆゆ一人だけどうしても両目をつぶってしまう。メンバーに励まされ、一所懸命練習してやっとできるようになって迎えた本番、でもやっぱり失敗。落胆するまゆゆだが、スポンサーのおじさんの一声「その方が可愛くていいんじゃない?」で一転OKに。これまでの努力は何だったのかというのがオチ。ところが、これだけでは終わらない。やれやれと引き上げるまゆゆが、あろうことか、カメラ目線で完璧なウインクを披露するのだ。
このラストの解釈は2つあるだろう。
1つは、元々まゆゆはウインクができた。しかし、できない方が可愛いという計算づくで、終始できない演技をしていたという解釈。だとすると、撮影スタッフだけでなく、応援してくれるメンバーも騙していることになり、かなりしたたか、辛口だ。また、スポンサーのおじさんがOKを出してくれなかったらどうするつもりだったのかという疑問も残る。いや、自分の魅力を熟知しているまゆゆは、OKを確信していたのだろう。
もう1つの解釈は、撮影の緊張が解けた途端に、自然にウインクができたという甘口の解釈。
どっちの解釈も成り立つ。どっちのまゆゆが好きか、それは見る人の好みに任されている。私は絶対に前者だ。
3曲とも、渡り廊下というグループのカラーに合った佳曲だ。無理にビキニを着ることなく、この世界観の歌をどんどん歌ってほしい。
「ウインク」「ママ」「ビキニ」と、過去事例を探せと言わんばかりの歌詞だが、今回、過去事例は封印。あの歌や、あの歌や、色々思い浮かぶが、きりがなさそうなので止めておこう。
例によって3種類出ているが、いつものようにタイプA1種のみ購入。
どのタイプを買うかは、3曲目のカップリング曲のタイトルだけで決めることになる。タイプBの『地下鉄のTeddy boy』、タイプC『服を着た王様』は未聴だが、選んだタイプA『ビキニは似合わない』は快作だった。
『ビキニは似合わない』。
夏、海、水着、恋。テケテケテケテケというベンチャーズのようなエレキをバックに、定番の世界を歌う。
「ナイスバディじゃないが、それでもよけりゃ付き合ってもいいぜ」とぞんざいに誘うのが可愛い。
実際、まゆゆ、らぶたん、なっちゃん、はるごんのオリジナルメンバー4人は、ビキニは似合わない。グラビアで見ても、全くセクシーではない。でも、それでいいのだ。
「ハイハイ」という合いの手は、モー娘。を、「アチチ」という合いの手は高橋由美子を思い出す。
2曲目の『マンマ、グラッチェ!』。
日曜日の彼とのデートを助けてくれる母親、いつまでも格好いい素敵な母親への感謝の歌。
何も知らない父親がかわいそうだ。「男の子と話すのも駄目」なんて厳格な父親ではないが、気持ちはわかるし、身につまされる。
そしてメインの『へたっぴウインク』。
「へたっぴ」という言葉がいかにも秋元康だ。「ぐーのね」「アッカンベー」と並ぶ、昭和子供言葉三部作と言えよう。
ウインクでさりげなく気持ちを伝えようとするが、うまくいかない。他愛もないが、伝えたいが伝えるのが怖い、という揺れる気持ちが表現されている。渡り廊下の世界観をしっかり構築している歌詞だ。
PVがまた傑作だ。(ネタバレ注意)
CM撮影でウインクに挑んでいる渡り廊下のメンバーたち。他のメンバーは可愛く決めて続々OKになっているのに、まゆゆ一人だけどうしても両目をつぶってしまう。メンバーに励まされ、一所懸命練習してやっとできるようになって迎えた本番、でもやっぱり失敗。落胆するまゆゆだが、スポンサーのおじさんの一声「その方が可愛くていいんじゃない?」で一転OKに。これまでの努力は何だったのかというのがオチ。ところが、これだけでは終わらない。やれやれと引き上げるまゆゆが、あろうことか、カメラ目線で完璧なウインクを披露するのだ。
このラストの解釈は2つあるだろう。
1つは、元々まゆゆはウインクができた。しかし、できない方が可愛いという計算づくで、終始できない演技をしていたという解釈。だとすると、撮影スタッフだけでなく、応援してくれるメンバーも騙していることになり、かなりしたたか、辛口だ。また、スポンサーのおじさんがOKを出してくれなかったらどうするつもりだったのかという疑問も残る。いや、自分の魅力を熟知しているまゆゆは、OKを確信していたのだろう。
もう1つの解釈は、撮影の緊張が解けた途端に、自然にウインクができたという甘口の解釈。
どっちの解釈も成り立つ。どっちのまゆゆが好きか、それは見る人の好みに任されている。私は絶対に前者だ。
3曲とも、渡り廊下というグループのカラーに合った佳曲だ。無理にビキニを着ることなく、この世界観の歌をどんどん歌ってほしい。
「ウインク」「ママ」「ビキニ」と、過去事例を探せと言わんばかりの歌詞だが、今回、過去事例は封印。あの歌や、あの歌や、色々思い浮かぶが、きりがなさそうなので止めておこう。