AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

『DUMP SHOW!』鑑賞記 完結編 (ピーナッツ)

2011-08-16 23:18:51 | チームA・チームK・SDN48
(つづき)
ラス前のシーン…みんなのウソの打ち明け合いがあって、綾香と春香の姉妹が(初めて?2人で)お酒を…。
そして、場所移動…階段に腰掛けて、あの頃を語り合う、復活前夜の本当に大事な大事なシーンなんだけど、少し、いい話(系統)が続き過ぎるな!しつこいな!むずがゆいな!と感じてしまった。
お客さん側からすると、ゴールが、もうそこに見えてるんだから、あまり、それを続けざまにやられると、多少、食傷気味&じれったい。また、最後の最後…クライマックスシーンのテンションが、あっちゃこっちゃいく(分離する?)可能性があるような…。

僕、こういう時は、くさびを打っといた方がいいと思うんだ。
全体の中の緊張と緩和…その間の重要なワンポイントね。
僕が演出家なら、(小さい事かもしれないけど)お酒のシーンと階段のシーンを、今のような、爽やか+爽やか,良い話+良い話…のコンビネーションではなく、笑い+ノスタルジーに変える。ていうか、分ける。
僕は、その階段のシーンを、どうしても際立たせたい!って、思っちゃった。だって、そこが、この物語で、最も大事な部分…肝だと感じたから…。
現行、女性バーテンダー(誰だっけ?)が、"バガスでございまーす!"って言った後、

春香: バガス?
綾香: お酒よ…(良い話の導入があって…)カンパーイ!
春香: んぐっ、ゴホッゴホッ…(飲めないで、むせる)。

この後、2人…というか、1人ずつ、階段に移動して…さらに、いい話。
こんな感じのこっちが照れるような爽やかシーンを、ここは、思い切って、こんな風に変えてみたい。
女性バーテンダー: サザエでございまーす! (3秒おいて) バガスでございまーす!

春香: 今、間違えたよね?サザエ!って言ったよね?
綾香: 気のせいよ…
女性バーテンダー: (その場を去りながら)お子ちゃまなんだから…

春香: (女性バーテンダーを追っかけてって…)いやいや、サザエ!って言ったよね? (さらに、舞台の端まで追っかけてって)サザエ!って言ったよねー?
綾香: 春香は、お調子者ね…ホラ、乾杯!
春香: バカにすんな!もう子供じゃないん、んがっくくっ…ゴホッ!ゴホッ!(衣装をビチャビチャにしてしまう春香…)
ごめん、お姉ちゃん! 私、調子にのってた…
綾香: サザエでございまぁーす!
・・・ねぇ、春香、覚えてる?
春香:え、なに-?…

2人ともが、(グラスを持って?)少しの時間差で階段の方(舞台ど中央)に、ゆっくり…(別に、舞台最前に腰掛けてもいい)。
この後、遠くを見つめるような2人だけの思い出話のシーンに突入していく…といった具合。
ところで、僕がこうしたいのには、理由がある。
それは、申し訳ないけど、倉持明日香の演技をちらすため。

実は、この舞台のナビゲーター的な役割を西岡徳馬さんと倉持明日香の2人が、(自分の役柄とは別に)担当しているんだけど…。
この微妙な感じの1人2役…もう、実力の違い!と言ってしまえば、それまでなんだけど、お話が進んでいくにつれて、その差が、どんどん開いちゃってるんだよね。さすがの西岡さん! まだまだ未熟な倉持明日香!
その流れを、ここで(クライマックス前に)一旦、止めておきたい。そういう思いがある。
西岡さんは、2つの役割…場合によっては、それを近づけたり、遠ざけたりすることすら出来るんだけど、倉持明日香には、そんなこと、まだ、到底できない。というか、スーッ!スーッ!って、ナビゲーターの方に引っ張られてしまう。
言葉は明瞭で、聞き取りやすいんだけど、そっちは、感情の起伏が乏しく、声量も一定、間も一定…。
正直、どんどん、「春香」が薄くなっていく。
だから、僕は、「TRUSH」の思い出,小さい頃に指と指の間からステージを見てたこと,父母のこと,おばあちゃんのこと…それをを語るシーン、この部分に完全集中!そして、ここで、勝負させてやりたいと思った。
だって、1番の見せ場やもんね…ここ。そういうのを、綾香(仁科)と2人、本当に姉妹水入らずの状態&空間で、あのシーンを成り立たせてあげたいと考えた。それに、もっと何とかなる場面だよ…あそこ。最重要ポイントシーンだと思う。
だから、その前のお酒のシーンでは、あえて、"姉妹"を強調し、お客さんにこの「2コイチ感」を印象づけたい。そして、倉持をナビゲーターから、一度、完全に引き離す作戦として、姉妹による掛け合いを笑いのシーンというカタチで、ブチ込んでみたい。
お客さんを一度、完全に違う方向に誘導する!…その方が、ラストに向かって、より効果が得られると思うんだよなぁ~。
だって、その日、感じなかったんだもん…以前、栄えてた時代の「TRUSH」の様子や匂いをさ…。
"なんか、もったいないよなぁ~"ってなことを思ってた。

最後に、「お見送り」について一言…
僕は、基本、「お見送り」には反対。
それは、役柄として、舞台に立っている以上、その日だけは、今、舞台上で見たのと違う面を見たくないからだ。
舞台と客席の境界線,夢の世界を浴びてボーッ!っとした感覚…なんか一線引かれてる感じとか、非日常的なグフフ感を、その日だけは感じていたい。
とにかく、そのまま、家に帰してほしいんだ。
だから、「シンディー」なんていなかった。
でも、「お見送り」が始まった。
始まってしまった。
まぁ、でも、せっかくだから…シンディーに向かって、全力で手を振っといた。

"おーっ!"…全力で手を振ってるシンディー。

あれっ?

僕の前の10人、そんなことしてる人はいない。
後ろも見てみたんだけど、そんな人いない。

すると、シンディー、手で"輪っか"を作って、

"ひっさしぶりー!"…。

この時、初めてわかった。


シンディーは、僕のこと知ってるんだな…と。


あれれれ?…自信もなかったのに、いきなり、確信が来たよ。
こんにちは! でも、大発見だった。
"よし! この日だけ、「お見送り」を良しとする! 認める!
いとも簡単に信念を曲げた僕。
人は(僕は)、こんなにも優柔不断なものなのか?
僕は、僕自身に感動してる。
(おしまい)
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『少女たちよ』『Overtake』『ここにいたこと』。楽屋落ちはもういいよ。(ときめき研究家)

2011-08-16 13:31:42 | ときめき研究家
アルバム『ここにいたこと』の収録曲について、2か月くらいかけて、ぽつりぽつりと書いてきた。
今回新たに発表された11曲のうち8曲までは書き終え、あと3曲が残った。この3曲については、ひとまとめにして書いてしまいたい。

『少女たちよ』『Overtake』『ここにいたこと』3曲とも、現在のメンバーたちの境遇、心境を歌った曲で、いわば楽屋落ちだ。最近このような曲が多すぎて食傷気味だ。

もちろん『初日』『転がる石になれ』『手をつなぎながら』など、楽屋落ちでも優れた曲はある。これらは、メンバーの思いが普遍性を持ち、聴き手の共感を得ることに成功している曲だ。残念ながら今回の3曲は、そうした域に達しているとは思えなかった。

AKB48の境遇が変化し、以前のように、全員でただがむしゃらに頑張ることが共感を呼ぶ訳でもなくなったということもあるだろう。メンバー各々に立ち位置も違い、思いも違い、目指すものも違う。そうした複雑な状況が、同じ楽屋落ちの歌でも難しい面が出てきている。

『少女たちよ』は「ステージの片隅でもがき続ける 悔しさや空しさも青春の時」「人の目に触れる星と気づかれない星 そこにはどういう差があるの?・・・理由が欲しい」と、あまりスポットライトを.浴びないメンバーの思いを歌っているようだ。田名部、仲谷、米沢、野中、中田あたりのイメージか(失礼)。

『Overtake』は、メンバー間の競争を促進する歌だ。「さあ超えて行け 今、僕たちを」「上下関係気遣うほど甘くない 置いて行くぞ」「大切な目的は チームが勝つことさ」と、AKB48が当初から標榜していた競争原理を改めて強調している。横山や指原といった、目下の競争の「勝者」には、遠慮せずもっと上を目指せと言っているのだろう。
「みんなが帰ったグラウンド残って練習してること」と、普遍化するような歌詞もあるが、「選抜メンバーもれて嘆くより」などと生々しく歌っている一方で、取ってつけたような感がある。

『ここにいたこと』は、「卒業してからどこを歩いても 永遠に覚えていて ここにいたこと」と、卒業後を見据えた歌詞である。今、懸命に競い合って努力すれば、それはきっと将来の糧となると言いたいのだろう。卒業を意識するようなメンバーには、切実な歌詞かもしれない。

AKB48は国民的アイドルグループになったが、メンバーは各々の立場で、驕らず、腐らず、焦らず、滞らず、精進を続けよということなのだろう。それに尽きる。
そして、その境地を歌い、普遍性を持ち、聴き手の共感を得ることに成功した代表曲が、このアルバムには収録されている。『チャンスの順番』だ。
『チャンスの順番』は、自らの力でセンターを勝ち取った内田眞由美の堂々としたパフォーマンスを含め、素晴らしい楽曲だと思う。この曲を聴いた後では、標記の3曲は、大いなる蛇足、退屈な楽屋落ちという感が否めない。

折角のオリジナルアルバム。自分たちのことはもういい。多彩なアイドルポップの世界を歌い、ときめかせてほしい。

アルバム『ここにいたこと』収録曲についての記事は、以下のリンク先に。(掲載順)

『風の行方』
『High school days』
『イイカゲンのススメ』
『君と僕の関係』
『わがままコレクション』
『人魚のバカンス』
『恋愛サーカス』
『僕にできること』

西武ドームのコンサートでは披露されたようだが、劇場公演でもぜひ見てみたい曲たちだ。
コメント (3)
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