8/11.大阪サンケイホール・ブリーゼでの『DUMP SHOW!』を観てきました。
まるで、映画『フラガール』のようなゴールまるわかりのストーリー展開…嫌いじゃない。
それに、1日の疲れをとる××! 自分のある部分を捨てる××! そして、本物の××!・・・"くっせぇ~" でも、全然嫌いじゃない。
ただ、何でしょう? 観劇中、気になって気になって仕方なくなってしまう西岡徳馬さんとの圧倒的な差…。
"いったい、何が違うんだろう?"
真剣に考えた僕なりの答え…それは、たぶん、「色気」だと思う。
まぁ、この西岡徳馬という人は、あの大ヒットドラマ『東京ラブストーリー』の和賀部長役(赤名リカの元恋人で上司)にキャスティングされた時も、"社内で、男女関係、何かやらかしそうな気がする"…これ1本で選ばれたぐらいの人だから、元々、得意分野なんだよね。でも、この日の徳馬さんは、それだけじゃなかった。
…あの時とは違うよ~。
…にしても、なんだかなぁ~。
なんか、この舞台のパンフレットを見てると、"セクシー!セクシー!セクシー!"って、やたら、「セクシー」って言葉が踊ってるけど、それって、結局は、"性的魅力で人を惹きつける"ってことに集約されると思うんだ。
でも、「色気」ってのは、それプラス、"欲望"だったり,"野心"だったり,もっと、人間の内面の部分だったり,ミステリアスで,純粋で,怖いもので…。
なんか、そういうものが内包されている気がするんだよね…僕は。
だから、それを舞台上で表現出来ているのか?の差…なのかな?
あ、これ、年齢によって…って見方や観点もあるけど、場合によっては、色合いなんか全く違う子供の夢なんかの方が、その無鉄砲さゆえに、(ある意味の「色気」)…西岡さんのはるか上をいくことあるからね。
だから、実際の条件は五分だと思うんだ。
でも、観劇中、西岡さんのそれに近づいてきた人,対抗してきたAKB,SDNメンバーは、1人もいなかった。
唯一、食ってかかってきたのが、レイラ役のNANAさんだなぁ~とか感じたのね。なんか、すごく残念。
"本城(西岡さんの役名)って、悪い人なの?いい人なの? あの人と男女の関係なの? 犯人って、本当は…?"
最後の最後まで、増幅していく西岡さんの「色気」に、もっともっと、"若い"ってだけの原色バリバリのパワーで、ブチ当たっていっても良かったんじゃないのかな? バトルしても良かったんじゃないのかな?
僕は、ずっとずっと、そんなことを考えながら観ちゃってました。
ただ、大堀 恵とチェン・チューの演技は、他の人とは、チョット違ってたかな!?
理由は、2人とも、舞台に出ていない部分の画を、ハッキリと見せてくれたから…(西岡さんと同様にね)。
大堀 恵は、スープレックスをくらって、体が2つ折れ&グニャグニャになった様が、(たぶん、お客さんの全員が同じレベルで)想像出来たと思えたし、「みちのくプロレス」で、6人タッグマッチの仕事を終えた後、1人、電車で帰ってくる彼女の姿も、なんかイメージ出来た。
チェン・チューは、(舞台に出ていない)陳さん?との関係,陳さんの中華鍋&おたま,もやしだけのもやし炒め…その全てが瞬時に浮かんじゃった。
僕は、"相手に、画を想像させることが出来る"っていうのは、やっぱり良い演技だと思っているので、この2人は、その点で、非常に良かったと思う。
いいスパイス…まさに、キャラクター作りに成功してた。
ただし、あのキャラクターは、ズルイ!あと、"そろそろ、2つ目を見つけておかないと、後々、大変だよ~"って、そんなことも…。
さて、この舞台の後半、ちょっと、中だるみの時間帯が(僕には)感じられたんだけど、僕、あれは、脚本に原因があるのではなく、ある人のある演技が、そのキッカケになってしまったと思っている。
梅田 悠…。
人生のウソを自ら、それぞれに暴露していく、そのキッカケとなる彼女の演技の場面…。
追いつめられて、追いつめられて、緊張ドクドクの瞬間。観客的には、生ツバごくり…もう1回ごくり…さらに、もう1回ごくり…って、ため過ぎだ!
あれは、"間のび"(興ざめ)だよ。
そして、この演技が、他の演者にも、次々、伝染していった。
ぶっちゃけ、大きなリズムをなくした7分間だったと思う。
そして、そのくだりのシメである、シンディーとの握手の場面も、微笑んだり,うなづいたり…等、迷いの仲間(シンディー)を目の前に、真知(梅田 悠)の方から一瞬!とか、もっと、いろんな魅せ方,お客さんの心の揺らし方,時間の使い方があったろうに…。
なんか、ETとエリオット少年の交信をスロー再生で見せられてるようだった。
ただただ、空調の音だけが気になって気になって仕方のない時間だった。
2人で、もっと何とかしてほしかった。申し訳ないけど…。
そして、うわさのシンディーの演技については、本当にみなさんと同意見。
1つだけ付け加えて、何とも解せない彼女の癖(?)がある。
あれは、演出の方の指示なのか?
シンディーは、お客さんに対して、半身の状態から1歩、必ず、舞台側(仲間側)に体全体が入る。
正直、全部が全部同じ表現だから、「ひかる」が、より中途半端なキャラクターとして印象付いちゃうんだよね。
"この衣装、見て-!"で、お客さんに、それを全開で見せて、"どう?"って、思いっきり仲間の方に振り向く。
また、それとは逆に、"この衣装見て-!"で、お客さんに完全にケツを向け(仲間に全開)、
"どう?"で、お客さんにバーン!で、思いっきり見せびらかすパターン…。
もう、ベッタベタだけど、僕は、このキャラクターの場合、もっといろいろ…極端にやった方が良かったんじゃないのかな~?とか思った。
そして、内に内に…って演技パターンを続けてきたのが影響したのか?
最後の最後に自分のウソを絶叫とともにブチまけるシーンで、声が割れて潰れてしまっている。
一番の見せ場&肝心のトコで、何を言っているのか???わからなかった…。聞き取れなかったよ。
お嬢さんを装う自分と本当の自分…。でも、"どっちも隠しきれない!"という不器用なキャラクターを成長したシンディーの演技で見たかったよなぁ~。
(つづく)
まるで、映画『フラガール』のようなゴールまるわかりのストーリー展開…嫌いじゃない。
それに、1日の疲れをとる××! 自分のある部分を捨てる××! そして、本物の××!・・・"くっせぇ~" でも、全然嫌いじゃない。
ただ、何でしょう? 観劇中、気になって気になって仕方なくなってしまう西岡徳馬さんとの圧倒的な差…。
"いったい、何が違うんだろう?"
真剣に考えた僕なりの答え…それは、たぶん、「色気」だと思う。
まぁ、この西岡徳馬という人は、あの大ヒットドラマ『東京ラブストーリー』の和賀部長役(赤名リカの元恋人で上司)にキャスティングされた時も、"社内で、男女関係、何かやらかしそうな気がする"…これ1本で選ばれたぐらいの人だから、元々、得意分野なんだよね。でも、この日の徳馬さんは、それだけじゃなかった。
…あの時とは違うよ~。
…にしても、なんだかなぁ~。
なんか、この舞台のパンフレットを見てると、"セクシー!セクシー!セクシー!"って、やたら、「セクシー」って言葉が踊ってるけど、それって、結局は、"性的魅力で人を惹きつける"ってことに集約されると思うんだ。
でも、「色気」ってのは、それプラス、"欲望"だったり,"野心"だったり,もっと、人間の内面の部分だったり,ミステリアスで,純粋で,怖いもので…。
なんか、そういうものが内包されている気がするんだよね…僕は。
だから、それを舞台上で表現出来ているのか?の差…なのかな?
あ、これ、年齢によって…って見方や観点もあるけど、場合によっては、色合いなんか全く違う子供の夢なんかの方が、その無鉄砲さゆえに、(ある意味の「色気」)…西岡さんのはるか上をいくことあるからね。
だから、実際の条件は五分だと思うんだ。
でも、観劇中、西岡さんのそれに近づいてきた人,対抗してきたAKB,SDNメンバーは、1人もいなかった。
唯一、食ってかかってきたのが、レイラ役のNANAさんだなぁ~とか感じたのね。なんか、すごく残念。
"本城(西岡さんの役名)って、悪い人なの?いい人なの? あの人と男女の関係なの? 犯人って、本当は…?"
最後の最後まで、増幅していく西岡さんの「色気」に、もっともっと、"若い"ってだけの原色バリバリのパワーで、ブチ当たっていっても良かったんじゃないのかな? バトルしても良かったんじゃないのかな?
僕は、ずっとずっと、そんなことを考えながら観ちゃってました。
ただ、大堀 恵とチェン・チューの演技は、他の人とは、チョット違ってたかな!?
理由は、2人とも、舞台に出ていない部分の画を、ハッキリと見せてくれたから…(西岡さんと同様にね)。
大堀 恵は、スープレックスをくらって、体が2つ折れ&グニャグニャになった様が、(たぶん、お客さんの全員が同じレベルで)想像出来たと思えたし、「みちのくプロレス」で、6人タッグマッチの仕事を終えた後、1人、電車で帰ってくる彼女の姿も、なんかイメージ出来た。
チェン・チューは、(舞台に出ていない)陳さん?との関係,陳さんの中華鍋&おたま,もやしだけのもやし炒め…その全てが瞬時に浮かんじゃった。
僕は、"相手に、画を想像させることが出来る"っていうのは、やっぱり良い演技だと思っているので、この2人は、その点で、非常に良かったと思う。
いいスパイス…まさに、キャラクター作りに成功してた。
ただし、あのキャラクターは、ズルイ!あと、"そろそろ、2つ目を見つけておかないと、後々、大変だよ~"って、そんなことも…。
さて、この舞台の後半、ちょっと、中だるみの時間帯が(僕には)感じられたんだけど、僕、あれは、脚本に原因があるのではなく、ある人のある演技が、そのキッカケになってしまったと思っている。
梅田 悠…。
人生のウソを自ら、それぞれに暴露していく、そのキッカケとなる彼女の演技の場面…。
追いつめられて、追いつめられて、緊張ドクドクの瞬間。観客的には、生ツバごくり…もう1回ごくり…さらに、もう1回ごくり…って、ため過ぎだ!
あれは、"間のび"(興ざめ)だよ。
そして、この演技が、他の演者にも、次々、伝染していった。
ぶっちゃけ、大きなリズムをなくした7分間だったと思う。
そして、そのくだりのシメである、シンディーとの握手の場面も、微笑んだり,うなづいたり…等、迷いの仲間(シンディー)を目の前に、真知(梅田 悠)の方から一瞬!とか、もっと、いろんな魅せ方,お客さんの心の揺らし方,時間の使い方があったろうに…。
なんか、ETとエリオット少年の交信をスロー再生で見せられてるようだった。
ただただ、空調の音だけが気になって気になって仕方のない時間だった。
2人で、もっと何とかしてほしかった。申し訳ないけど…。
そして、うわさのシンディーの演技については、本当にみなさんと同意見。
1つだけ付け加えて、何とも解せない彼女の癖(?)がある。
あれは、演出の方の指示なのか?
シンディーは、お客さんに対して、半身の状態から1歩、必ず、舞台側(仲間側)に体全体が入る。
正直、全部が全部同じ表現だから、「ひかる」が、より中途半端なキャラクターとして印象付いちゃうんだよね。
"この衣装、見て-!"で、お客さんに、それを全開で見せて、"どう?"って、思いっきり仲間の方に振り向く。
また、それとは逆に、"この衣装見て-!"で、お客さんに完全にケツを向け(仲間に全開)、
"どう?"で、お客さんにバーン!で、思いっきり見せびらかすパターン…。
もう、ベッタベタだけど、僕は、このキャラクターの場合、もっといろいろ…極端にやった方が良かったんじゃないのかな~?とか思った。
そして、内に内に…って演技パターンを続けてきたのが影響したのか?
最後の最後に自分のウソを絶叫とともにブチまけるシーンで、声が割れて潰れてしまっている。
一番の見せ場&肝心のトコで、何を言っているのか???わからなかった…。聞き取れなかったよ。
お嬢さんを装う自分と本当の自分…。でも、"どっちも隠しきれない!"という不器用なキャラクターを成長したシンディーの演技で見たかったよなぁ~。
(つづく)