ナッキーさん絶賛のアイドル映画『シグナル~月曜日のルカ~』をようやく鑑賞した。
(ネタバレがあるので、これから観る方はご注意ください。)
確かに、主演の三根梓を魅力的に描くことを最優先にした「アイドル映画」だった。
映画そのものとしての出来には、注文をつけたい所が多数あった。(私は、アイドル映画にもできれば映画自体としての面白さを求める。)
・ストーカーである「レイジ」の異常性が中途半端。中盤から登場して、気持ち悪い感じがよく出ているのだが、その異常性がどのようにして形成されたのかが窺えず、現実感がなかった。また、撃退され方が淡白。
・それと関連して、「レイジ」に関わり「ルカ」が3年間引き籠るきっかけになった経緯が、そこまでの衝撃を受けるものだったという説得力が感じられなかった。
・井上順の支配人はハマリ役だが、ルカの祖父役の宇津井健はどうも映画技師に見えなかった。大物過ぎるのか。
・相手役「宮瀬」の西島隆弘は好演。彼自身も問題を抱えているのだが、その展開や彼の演技はあっさりしていて、焦点をルカから逸らさない。映画自体を評価した場合には物足りないのではないか。
そうした欠点があっても、否そうした欠点があるからこそか、アイドル映画としての輝きを放っていた。
三根梓は演技も拙く、場面によって表情や感情がバラバラな感じがしたが、それはルカの情緒不安定さを表現しているものと善意に解釈。
何より、輝きすぎないのがいい。これからもっと輝くのだろうなと思わせる八分咲きの輝き。『時をかける少女』の原田知世もそうだった。
終盤、ルカが宮瀬に過去を告白して、白いブラウスのボタンを外し胸の傷をちらりと見せるシーンがあり、胸と言っても鎖骨の少し下あたりなのだが、ほんの一瞬だけで、傷もよく見えなかった。AKBはじめ世間では大胆な露出も多い中で、その恥じらい方がかえって新鮮だった。
映画のテーマは「好きならば好きだと言おう」ではなく、「イヤならばイヤだと言おう」。
ルカと宮瀬の両方のエピソードに当てはまるテーゼだ。
(ネタバレがあるので、これから観る方はご注意ください。)
確かに、主演の三根梓を魅力的に描くことを最優先にした「アイドル映画」だった。
映画そのものとしての出来には、注文をつけたい所が多数あった。(私は、アイドル映画にもできれば映画自体としての面白さを求める。)
・ストーカーである「レイジ」の異常性が中途半端。中盤から登場して、気持ち悪い感じがよく出ているのだが、その異常性がどのようにして形成されたのかが窺えず、現実感がなかった。また、撃退され方が淡白。
・それと関連して、「レイジ」に関わり「ルカ」が3年間引き籠るきっかけになった経緯が、そこまでの衝撃を受けるものだったという説得力が感じられなかった。
・井上順の支配人はハマリ役だが、ルカの祖父役の宇津井健はどうも映画技師に見えなかった。大物過ぎるのか。
・相手役「宮瀬」の西島隆弘は好演。彼自身も問題を抱えているのだが、その展開や彼の演技はあっさりしていて、焦点をルカから逸らさない。映画自体を評価した場合には物足りないのではないか。
そうした欠点があっても、否そうした欠点があるからこそか、アイドル映画としての輝きを放っていた。
三根梓は演技も拙く、場面によって表情や感情がバラバラな感じがしたが、それはルカの情緒不安定さを表現しているものと善意に解釈。
何より、輝きすぎないのがいい。これからもっと輝くのだろうなと思わせる八分咲きの輝き。『時をかける少女』の原田知世もそうだった。
終盤、ルカが宮瀬に過去を告白して、白いブラウスのボタンを外し胸の傷をちらりと見せるシーンがあり、胸と言っても鎖骨の少し下あたりなのだが、ほんの一瞬だけで、傷もよく見えなかった。AKBはじめ世間では大胆な露出も多い中で、その恥じらい方がかえって新鮮だった。
映画のテーマは「好きならば好きだと言おう」ではなく、「イヤならばイヤだと言おう」。
ルカと宮瀬の両方のエピソードに当てはまるテーゼだ。