古川愛李推し読者からの投稿その4 選抜総選挙はイノベーションのジレンマに陥っており、衰退の危険をはらむ
AKBグループの運営、アイドルグループとしての在り方、将来を考えると、KCさんのご指摘通り、このイベントは非常に危険な、ともすれば衰退への道だという気もします。
政治学的にいえば、多数決でセンターやポジションを決めるのは、直接民主政であり、ややもすれば、ポピュリズム、衆愚政治の弊に陥ることは目に見えています。
既存のファン層(特に強固な固定層であるヲタ)の力関係、意向がストレートに票に表われるとすれば、保守的で硬直的な順位になることは避けられず、順位の固定化そのものが、本来「生もの」でありbizzareであるべきアイドルグループの、よい意味での危なっかしさ、意外性をことごとく排除してしまうことは、論理的な必然です。ビジネス(マーケティング)でいえば、新製品開発を常に既存顧客へのアンケート結果に依存するようなものです。
世界が羨むヒットメーカーである故スティーブ・ジョブズ氏は、新製品の開発にあたって、絶対に消費者アンケートを行わず、自らの思想、感性、こだわりをのみ信用したことは有名です。
消費者にアンケートを行えば、目の前に既にあるものの中からしかニーズを出せず、本当に新しいもの、消費者を驚かせるものは永久に生み出せないことになります。
アイドルも一種の新製品だとすれば、ユニットやグループには当然鮮度や賞味期限、商品寿命があるわけで、これを乗り越えながら日々イノベーションを行うためには、既存ファンの意見を「多数決」という形で集約することは、最もイノベーションから程遠いやり方だと言えます。
クリステンセンの『イノベーションのジレンマ』さながらに、AKBグループが肥大化して、既存顧客の要望、ニーズを反映する形で運営を続けているうちに、どこからか、全く異なるコンセプト、テイスト、アプローチのアイドルが出て来て足元からAKBを食ってしまう可能性は否定できません。
また、金融・証券的にいえば、本来AKBは地域限定、地場産業的アイドルグループであり、いわば未公開のベンチャー企業みたいなものです。
創業者グループ(秋元Pであり戸賀崎支配人なのでしょうが)の一存で経営できる存在だったのが、センター決めという、高度な経営的意思決定を(たとえ年に1枚のシングルCDだとしても)、一般消費者に委ねる「総選挙」のシステムは、株式市場から広く資本を集めるIPO(株式公開)になぞらえることができると思います。
一般に投票権を与えることは、大勢の「株主」=ステークホルダーを生み出し、彼らのオーナーシップに火をつけ、CD売上やグループの知名度向上に大きな威力を発揮する一方で、本来の経営者である創業者グループの意向やグループ運営に対する、大きな足かせになる、という意味では、巨大化したベンチャー企業が、上場したことによって株主の意向に振り回され、短期的、かつ保守的な経営政策しか取りにくくなることと極めて類似しています。
常に視聴者、消費者の半歩から一歩先を行き、サプライズを与え続けなければ飽きられてしまうアイドルの世界に、重たい年功序列的な席次ができ、誰もがその圧力を意識せざるを得なくなる状況は本質的、原理的に危険ですね。
特にAKBグループがここまで巨大化し、ほぼ独占化してくると、その中で闊達な抜擢やサプライズが出てこない限り、アイドル界全体が沈滞化していくことになりかねません。
特に、地方の支店をもこの中央集権的ヒエラルキーの中に取り込み一列の序列化してしまうことは、地方ならではのパワー、独自性、熱気、ファンサービスといった、異質な要素を捨象して平板なランキングに固定化してしまう点で、意外性のかけらもなくなってしまうと思います。
ナッキーさんが以前から言われている通り、もう、今のAKBには若干小6の松井珠理奈を「大声ダイヤモンド」のセンターに抜擢したようなサプライズは不可能だということになります。
感想;
私が「大声ダイヤモンド」で松井珠理奈が新人でセンターとなったような抜擢をやらないと、と焦ります。と書いたのと同じ焦りを、KCさんの
来年の選抜総選挙1位は、宮脇咲良 と予想(KC)
指原莉乃HKT48移籍は、宮脇咲良をチームAに移籍させるため(KC)にも感じます。
古くからのアイドルファンの常識的な感覚では、AKB48はあまりにも新陳代謝が少なく、ファンもそれを許していることを、選抜総選挙が証明している。
古川愛李ファンは、経営学的に分析していますが、分析をする以前に、感覚的に「おかしい」「やばい」と、アイドルファンであれば感じる
と想像するのですが、世の中には、アイドルファンばかりでなく、普通の芸能ファンが多数いるので、アイドルファンが思い描くような常識通りには、すすまないのです。
毎年毎年、選抜総選挙の結果を見ると思い知らされます。
総選挙一年目、当時アイドルとして一番輝いていた、小野恵令奈も、渡辺麻友も1位をとれず、世の中間違っているのではないかと思いましたが、それが、4年連続続いていて今はあきらめています。 ナッキー
AKBグループの運営、アイドルグループとしての在り方、将来を考えると、KCさんのご指摘通り、このイベントは非常に危険な、ともすれば衰退への道だという気もします。
政治学的にいえば、多数決でセンターやポジションを決めるのは、直接民主政であり、ややもすれば、ポピュリズム、衆愚政治の弊に陥ることは目に見えています。
既存のファン層(特に強固な固定層であるヲタ)の力関係、意向がストレートに票に表われるとすれば、保守的で硬直的な順位になることは避けられず、順位の固定化そのものが、本来「生もの」でありbizzareであるべきアイドルグループの、よい意味での危なっかしさ、意外性をことごとく排除してしまうことは、論理的な必然です。ビジネス(マーケティング)でいえば、新製品開発を常に既存顧客へのアンケート結果に依存するようなものです。
世界が羨むヒットメーカーである故スティーブ・ジョブズ氏は、新製品の開発にあたって、絶対に消費者アンケートを行わず、自らの思想、感性、こだわりをのみ信用したことは有名です。
消費者にアンケートを行えば、目の前に既にあるものの中からしかニーズを出せず、本当に新しいもの、消費者を驚かせるものは永久に生み出せないことになります。
アイドルも一種の新製品だとすれば、ユニットやグループには当然鮮度や賞味期限、商品寿命があるわけで、これを乗り越えながら日々イノベーションを行うためには、既存ファンの意見を「多数決」という形で集約することは、最もイノベーションから程遠いやり方だと言えます。
クリステンセンの『イノベーションのジレンマ』さながらに、AKBグループが肥大化して、既存顧客の要望、ニーズを反映する形で運営を続けているうちに、どこからか、全く異なるコンセプト、テイスト、アプローチのアイドルが出て来て足元からAKBを食ってしまう可能性は否定できません。
また、金融・証券的にいえば、本来AKBは地域限定、地場産業的アイドルグループであり、いわば未公開のベンチャー企業みたいなものです。
創業者グループ(秋元Pであり戸賀崎支配人なのでしょうが)の一存で経営できる存在だったのが、センター決めという、高度な経営的意思決定を(たとえ年に1枚のシングルCDだとしても)、一般消費者に委ねる「総選挙」のシステムは、株式市場から広く資本を集めるIPO(株式公開)になぞらえることができると思います。
一般に投票権を与えることは、大勢の「株主」=ステークホルダーを生み出し、彼らのオーナーシップに火をつけ、CD売上やグループの知名度向上に大きな威力を発揮する一方で、本来の経営者である創業者グループの意向やグループ運営に対する、大きな足かせになる、という意味では、巨大化したベンチャー企業が、上場したことによって株主の意向に振り回され、短期的、かつ保守的な経営政策しか取りにくくなることと極めて類似しています。
常に視聴者、消費者の半歩から一歩先を行き、サプライズを与え続けなければ飽きられてしまうアイドルの世界に、重たい年功序列的な席次ができ、誰もがその圧力を意識せざるを得なくなる状況は本質的、原理的に危険ですね。
特にAKBグループがここまで巨大化し、ほぼ独占化してくると、その中で闊達な抜擢やサプライズが出てこない限り、アイドル界全体が沈滞化していくことになりかねません。
特に、地方の支店をもこの中央集権的ヒエラルキーの中に取り込み一列の序列化してしまうことは、地方ならではのパワー、独自性、熱気、ファンサービスといった、異質な要素を捨象して平板なランキングに固定化してしまう点で、意外性のかけらもなくなってしまうと思います。
ナッキーさんが以前から言われている通り、もう、今のAKBには若干小6の松井珠理奈を「大声ダイヤモンド」のセンターに抜擢したようなサプライズは不可能だということになります。
感想;
私が「大声ダイヤモンド」で松井珠理奈が新人でセンターとなったような抜擢をやらないと、と焦ります。と書いたのと同じ焦りを、KCさんの
来年の選抜総選挙1位は、宮脇咲良 と予想(KC)
指原莉乃HKT48移籍は、宮脇咲良をチームAに移籍させるため(KC)にも感じます。
古くからのアイドルファンの常識的な感覚では、AKB48はあまりにも新陳代謝が少なく、ファンもそれを許していることを、選抜総選挙が証明している。
古川愛李ファンは、経営学的に分析していますが、分析をする以前に、感覚的に「おかしい」「やばい」と、アイドルファンであれば感じる
と想像するのですが、世の中には、アイドルファンばかりでなく、普通の芸能ファンが多数いるので、アイドルファンが思い描くような常識通りには、すすまないのです。
毎年毎年、選抜総選挙の結果を見ると思い知らされます。
総選挙一年目、当時アイドルとして一番輝いていた、小野恵令奈も、渡辺麻友も1位をとれず、世の中間違っているのではないかと思いましたが、それが、4年連続続いていて今はあきらめています。 ナッキー