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『時代遅れのRock’n Roll Band』を聴く。(ときめき研究家)

2022-06-15 21:19:46 | ときめき研究家
桑田佳祐、佐野元春、世良公則、Char、野口五郎が参加した配信限定シングル曲『時代遅れのRock’n Roll Band』を聴いた。不穏な世界情勢の中、子供たちのために平和を希求するメッセージソングだ。
5人は同学年、1955年度生まれで、私より6歳年上だ。それぞれの生い立ちや経歴は知らないが、60年安保にも70年安保にも間に合わず、平和を当たり前のように享受して育った完全な戦後世代だろう。自らの才能と努力で道を切り開き、長い間第一線で活躍して来た。私は中高生の頃から彼らの活躍をずっと目にして来たので、同時代を生きてきたという勝手な思い入れはある。
そういう彼らにとっても、現在の状況は看過できず、発信せずにはいられない強い思いが沸き起こったのだろう。今、彼らが歌わずにはいられなかった思いを受け止めたい。

Rock’n Rollという割には穏やかなメロディーだ。激しくシャウトするでもなく、むしろどこかユーモラスで、淡々とそれぞれのパートを歌い継いでいく。そもそもロックとは何か私は分かっていないが、おぼろげながらに、音楽のジャンルではなく生き方のようなものかなと思っていた。他人や世の中におもねず、自分の考えを堂々と主張すること。そうだとすれば、この曲は間違いなくロックだ。
「時代遅れ」とか「ダサイ」とか、自分たちを貶める言葉は、矜持の裏返し。時代遅れでも、ダサくてもいいから、自分たちの思いを表現したい、それも自分たちの唯一の武器である音楽を通じて、という強い意志を感じる。そうして発信することは世の中を変える力になると彼らは確信している。そして、その曲の感想をこうやって私がひっそり書くことも、彼らの力と比べればとんでもなく微力だが、それでも全く無意味ではないだろう。

誰がどのパートを歌っているのか、映像は見ずに音源だけで判別しようと試みた。
1番は最初のAメロは桑田、Aメロ繰り返しは世良、その後もその2人が歌っているというのはすぐ分かった。2番のAメロはChar、Aメロ繰り返しは佐野かと思ったが、すると野口のソロパートはないのか、何回も聴いて探ったがよく分からなかった。
諦めて映像を見たら、2番は野口→佐野→Charの順だった。野口があのようなしゃがれたような声で歌っているとは思わなかった。
いずれにしても、全員が特徴のある声、歌い方で朗々と歌い上げていて嬉しくなる。

ところで、この5人、女性アイドルへの楽曲提供は意外に少ない。
シングル曲として思いつくのは、高田みづえが桑田佳祐の『そんなヒロシに騙されて』『私はピアノ』を歌ったのと、佐野元春が松田聖子の『ハートのイアリング』を作曲したくらいだろうか。
あまりに個性的な楽曲は、女性アイドルとの親和性は小さいのだろう。
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