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乃木坂46『今、話したい誰かがいる』を聴く。(ときめき研究家)

2015-11-09 21:12:38 | ときめき研究家
最初に聴いた時は、正直、またこのタイプの曲かと思った。
『君の名は希望』『何度目の青空か』『命は美しい』と続いた、「人生の目覚め」シリーズというべき、シリアスな曲だ。AKBグループの曲とは一線を画す、乃木坂らしい曲とは言えるが、そればかりだと飽きてしまう。『走れBicycle』や『ガールズルール』のような違ったタイプの曲も混ぜながらリリースしてほしい。
しかし映画の主題歌ということで、映画のテーマや雰囲気に合った曲という制約もあったのだろう。また、今年こそ出場したい紅白歌合戦で歌うのにふさわしい曲という思惑もあったのだろう。

何回も聴くと、『君の名は希望』や『何度目の青空か』にも劣らない、なかなかいい曲だと思えるようになって来た。
特にサビの「これが恋と知ってしまったら」というメロディーが、華やかで、それでいて少し儚げで、印象に残る。
最後のリフレインに入る前に、アコースティックギターが先導する所は、身震いするくらいに高揚感がある。

歌詞は、一人でいるのが好きで、他人との関わりが苦手な男の子が、淡い恋に目覚めて行くという『君の名は希望』と同じようなテーマだ。そして、この曲の場合は、遠くで見ているだけでなく、気の置けない友達として、普通に付き合っていられる良い関係になっている。
彼の部屋で一緒に漫画を読んでいるという彼女も、オタク系なのかもしれない。男女で同じ部屋にいるのに、エッチな気配のない関係というのもいいものだ。

この曲で気になるキーワードが2つある。「シーソー」と「コーラ」だ。

「シーソー」は、他人との関わりの象徴として描かれている。
これまでのAKBグループの曲では『涙のシーソーゲーム』や『夜風の仕業』にも登場した。いずれも男女の思いの強さがアンバランスなことを象徴していた。AKBグループ以外でもアグネス・チャン『恋のシーソーゲーム』、徳丸純子『恋はシーソーゲーム』、小野真弓『シーソー』なども同じ主旨で使われていて、いわば古典的な用法だ。しかし、『今、話したい誰かがいる』では少しひねった使い方をしている。

一方、1本の『コーラ』を2人でシェアして飲むというのは、これは非常に古典的な用法だ。河合奈保子『エスカレーション』では「あなたの飲んだコーラにそっと唇寄せてみる」だし、北村優子『ハロー・サンシャイン』では「コーラが1つストロー2つ」だ。松田聖子『渚のバルコニー』では「右手に缶コーラ 左手には白いサンダル」で、この曲ではシェアしていない。AKBグループでは『誕生日の夜』で缶コーラを振って悪戯する彼くらいしか思い出せない。

こういう別の曲を思い出すというのも、アイドルポップを聴く楽しみの1つだと思う。
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