6月に鉱山送迎用客車セットが入線するのに先立ち、送迎用客車を増備する計画を立てた。
客車セットでは、三重交通タイプのELに近代的な装いの客車1両だけだが、この客車が緑塗装と言うこれまでになかったカラーなので、この緑塗装客車を増備することに。
余剰気味の客車の塗装変更で済ませても構わないのだが、ふと目に付いたあの廃車体を活用することにした。
その廃車体とは、
屋根板をキハに供出した、福島交通タイプの路面電車。これを客車化しようというもの。
最大の難関は、「失われた屋根板」。これに関してはおいおい物色していくことにし、とりあえず今ある車体で必要な改造を施すことに。
実は屋根以外にあるこの車両の問題点がこれ。
そう床下パーツ。特に台車取付位置が車体内側によっているため、路面電車としてみた場合も、台車位置の不自然さははっきりわかる。
この台車位置を、従来の客車などと同じ位置になるよう、床下を改造しなくてはならない。
従来の床下も今回の床下も、台車取付穴があるパーツと車体(側板)取り付けパーツの2つに分解できる。
そして従来車用の台車取付パーツは、路面電車用の車体取り付けパーツにすっぽり収まる幅はあることが分かった。
ただ側板の固定には、貨車などと同様、車体取り付けパーツに差し込んでする必要があるので、この路面電車用車体取り付けパーツは使わざるを得ない。
車体取り付けパーツの前後をカット、そして両サイドの端に1ミリぐらいの幅で切込みを入れる。
そのまま台車取付パーツにかぶせて出来上がり。
ただこのままだと2つのパーツが固定されないため(かぶせただけ)、接着剤止めする。接着剤はパーツの分離を防ぐため、上下パーツの接触面を万ぐるり塗る。
塗る前に台車を付けて、その動きを確認したが、問題なし。
これが出来上がりの図。車体取り付けパーツの動力隠しの部分のかさ高さが気になるが、こればかりはどうしようもない。
側板を付けると、台枠ラインが一段低くなっているのが、ちょっと気になる。
ただそのせいか、台車の回転は支障なく、
回転防止のストッパーのところまで、台車は回る。心配していた扉との干渉もない。
ただ前面パーツは、下部の排障器がもろにカプラーにあたるため、排障器はカットしなくてはならない。
ウエイトも入れず、車輪もプラのままだが、他社との高さ比較。
ドアステップ部分が一段低くなっている。
しかしホームに入線させると、
不思議なことに、ホームと同じ高さ。このままいくか、車体端部の高さに合わせてドア下部をカットするか、考え中。鉱山線の客車が入ってから考えることにしよう。
ここまで出来たら、あとな性懲りなく内装に。
モーター覆いのカバーで車内が占有されるため、座席は付けない。
後は屋根板と外板色。
鉱山線の客車は、2両ともアルミサッシの近代的車体となるため、古い車体をもう一両入れるかどうか、思案中。
2両あった2軸の単端ベースの客車、これも廃車にして生まれ変わらすことに。
1両はホーム待合室に改造予定、時期未定だが、、、。