毎日、1000件以上のアクセス、4000件以上の閲覧がある情報発信ブログ。花や有機農業・野菜作り、市民運動、行政訴訟など
てらまち・ねっと



 高温多湿の日本、畑の草は元気を飛び越えて大繁茂する。
 雑草はどこでも厄介者。
 私は、秋から冬の野菜作りの予定場所では、草を絶やすために夏の高温を利用しています。

 家庭菜園とか小規模農家向きの、除草剤を使わにない草退治。
 加えて、堆肥を使わずにできる土づくり。

 例えば、9月頃のニンジンの発芽直後の草取りは新芽と雑草の区別もつきにくく、暑い中大変な作業。時期が遅れると草に負けます。
 9月10月は、種まきや間引きに忙しく、そこに草取りが加わるとどこに無理が来ます。
 そこで、秋・冬野菜全期間を通しての 雑草との縁切り の提案です。
 さらに、今回は、おまけとして 土作り と 土のクリーンアップ まで付きます。

 今日は名古屋高裁金沢支部で情報公開の訴訟。これから出かけます。
人気ブログランキング→→←←ワン・クリック10点
ここのところ6位、7位あたり

 (参考) 2007年11月23日ブログ ⇒ ◆いきいきセカンドステージ 「土作り3年 自然の理で」

◆基本
 方法は、「畝を作り、たっぷりの潅水をして土に水を含ませ、そのままポリで全面の蓋をしてしまう」、これだけです。「盛夏に20日間以上放置」が要件。ピッタリ決めれば、次の春まで雑草はほとんど生えません。
 それに、8月終わりから9月10月と順次来る種まきのとき、「明日、ここにこの種を播こう」、と思ったときでも、ポリをはずしてたっぷり潅水すれば、即OK。 
 (もちろん、願わくば、1週間ほど前にポリをはずして土を冷やし、潅水して馴染ませたい)

 秋は種まきだけです。元肥えも良くなじんでいるので、初期成育はどの野菜でも大丈夫。野菜によって追肥を調整するだけ。

 なお、ポリエチレンフィルムのかけ方 や 水がない場合にどうしたらよいか なども説明しておきます。

(どの写真もクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)
  今年は、7月17日に取り組み開始。

 まず、以前のポリマルチや資材を撤去。これが大変な作業。
 本当は、冬のうちとか、早めに資材を撤去しておくと良いのですが・・・
 ただ、雑草は茂らせても良いのです。
 このやり方は、その草さえも堆肥資材に転換します

18日 草はそのますき込む。
種かすを大雑把にばら撒いてから、草ごと耕運。
  


 18日に耕運したあと
 2日半、スプリンクラーを回しっ放しでたっぷり潅水して
 土の中での醗酵の促進

 昨日22日、トラクターでまた「耕運」(して「たっぷり潅水」)

 その後「数日放置」しておいて「耕運」して「たっぷり潅水」

 さらに「数日放置」しておいてまたまた「耕運」して

 今度は「畝たて」「整地」してから「たっぷり潅水」

 次の朝、ポリマルチの蓋をして終わり。  こんな予定でいます。
 (なお、すき込む草が少なければ、1回でも良い)

 何しろガンガンと暑い時が勝負のこの方法。
 しかも、最低20日以上は「土を熱処理」したいわけです。

 でも、私の今年のこの一連の作業が済んで、8月になってからブログで説明していては時期を失してしまいます。
  (追記 8月6日のブログに今年の様子 ⇒ ◆田の草取り/稲の施肥/ポリ蓋での秋用の畑の土の熱処理  )
 そこで、3年前の作業を当時のブログで紹介した説明を再掲します。
 是非、参考にしてください。

 キーワードは「施肥」「水」「蓋」「高温」
 しっかり 「施肥」 して、草ごと土にすき込み、たっぷり 「水」 をやって分解促進し、0.02ミリ程度のポリエチレン・フィルムで密閉するように 「蓋」 をして、真夏の太陽で 「高温」高熱 を畝の土に溜め込んで、草の種を退治し土をクリーンにし、有機物の分解をはかること。

 ちなみに今年2008年の施肥量は、たっぷりと
 菜種粕400キロ(今年の相場1袋20キロ1100円)を約400平米に散布。

 以下に、手順を説明したブログ
 2005年7月21日 秋から冬の野菜作りの前に、草を絶やすためには、夏の高温の利用を! と 同年7月29日から再掲

●手順-1● 適宜、肥料を施す
 ★今回、私は、(2005年)7月21日に、
菜種粕20キログラム入り800円4袋を面積約300平米に散布しました。

 ◎要点 超簡単な土作り効果も伴いますから、適当に入れたい。
草や株など有機物は一緒に混ぜ込んでも、十分に堆肥化します。
 この方法は、堆肥も作らず使わず、でも堆肥ありの効果


●手順-2● 予定地の外周りは丁寧に草刈しておく。
 ★以下は、7月22日の作業です。
私は、クサカリキのスチールの刃のもう使えなくなった物で、土の表面から削り取ります。 
◎要点 せっかく、草を絶やす作業中、周りから草が延びてきたら、その部分は影になるので効果が激減。
 管理もしにくいのでちゃんと草刈します。

●手順-3● 耕起し、畝(うね)を立てる。
 ★私が使うマルチ用のポリエチレンフィルムは
 幅180センチ、厚さ0.02ミリ、長さ200メートル(確か3000円位だっかな??)。
 この幅の関係で、140センチ間隔で畝を立てました。
 うちの場合は、畑の関係で、ここは、一畝16メートル。

 ◎要点 蓋をするポリエチレン(ビニールは使いたくない)は
 最低で20センチくらいは重ならないと、すき間ができて、熱と水分が抜けてしまいます。
 ここは重要なポイント。
 専業の頃は、高い畝にしましたが、どう丁寧にやっても幅は145センチまで、でした。


●手順-4● 水やり
 ★私の畑は、自分で作った井戸の水が潅水用に各所に配管してあります。
 ホースの先につける簡易スプリンクラー(15年ほど前で千円ほど)を使います。 一畝当たり、1時間以上。
 ホースで手でやる場合でも、「一畝16メートルを5分×3往復」、これを2回は必要です。 

 ◎要点 何しろ、たっぷり水をやるのがコツ。
 土の水分含量が少ないと、有機物の分解が進まないし、肥料もなじまない、蒸気で土の中をクリーンにする(センチュウ類なども滅)スチーム効果もでにくい。
 もちろん、草の種も残り易くなります。

●手順-5 ポリエチレン・フィルムで蓋をする
 ★23日の朝、ポリをかけるつもりでしたが、風が少しあり、計算したら材料も一部足らないので、翌日に延期することに。
 さらに、この23日の昼から、かなり曇り気味。どうも台風が来る可能性があります。
 ここで、23日夜に決断。今、ポリをかけて、台風が来たら飛ばされる可能性がある、他方、たっぷり水を含ませるには、この雨にも期待したい、という二つの理由で、台風の後まで延期することにしました。
   
●補足●
 私は、今、出荷はしていませんから、「140センチ幅の16メートル畝を14畝」という多さは、キャベツやブロッコリーなどの苗ものの定植場所にも使い、来年春に使う分にもしたいとの目的です。
 なお、この方法を同じ場所で2年続けると、3年目はそこの雑草はほとんどなくなります。
 こうやって考えると、除草剤なしでも、原則的に一年中草と縁切り、それもできないことではないかも知れませんね。

●手順-5● ポリで蓋をして仕上げ
 ポリは風がないときにかけると楽できっちりと決まる。
 このあたりでは、通常の天候なら、朝7時まで、風が吹くことはない。
  まず事前の準備。畝の両側に10センチ程度の溝を先に掘っておく。
 180センチ幅に140センチ間隔で畝を立てたので、1メール以下程度の棒など(私は折れた支柱等。長さは50センチでもどうでもよい)を用意する。
 マルチトンボなど、押さえる道具を用意する。


●手順-6● 端を固定するために埋める。
 ポリの端を棒で巻き込む。
 溝の中に入れ、トンボなどで中に引っ張られないように押さえる。


●手順-7● 土をかけて、片方の固定が完了。
 土をかけ、足で踏んでおく。


●手順-8● ポリの重なり部分をうまくくっつける。押さえる道具と細工
 ポリは片側でそれぞれ20センチ以上重ねたい。
 水をさっとかけるとすぐにくっつくのが新品のポリの特徴(を利用できる)。
 押さえる道具と細工。マルチトンボとかパオパオ押さえとかが便利。
 重なり部分は、1から2メール毎に一箇所は押さえたい。


●手順-9● 上から重しを乗せておく
 全体にポリを張り終わったら、適当な押さえになるものを上に置く。
 このとき、水を全体にかけておくポリどうしの密着が良い。


●手順-10● 後は、何もしなくても良い。風に飛ばされないように注意。かつて、台風が直撃したときポリを飛ばされた経験が一度だけある。もし、すき間があいたら、早めに押さえ込む。
完了後 作業前はこうだった


●補足● 大地からの水滴。
 大地は表面が乾いていても水分がたくさんあります。特に事前にたっぷり水をやったうちの畝は、ポリで蓋をしたら、数分後から、水滴が内側に着きます。

 1時間もして、ポンとたたくと、瞬時に集まって大きな水滴となります。ポリに穴やすき間がなければ、この方法は、地中の水を上に集める方法かも知れません。


水がない場合にどうしたらよいか
◆基本は「たっぷりの潅水をして盛夏の20日間以上放置」が要件、と書きました。これは、草が一本も生えないようにするための方法。
 土地やタイミング、天候の条件にあわせて、柔軟にできます。

●雨を期待する方法(草が100本位生えてもいい)
 梅雨明け前の十分な期間に、今回のような畝を作っておいて、たっぷり雨が降ったら、乾かないうちにポリで蓋をしてしまう。梅雨明け(晴れが続く日まで、という意味)までに10日も二週間もあると中で草が生えるかもしれない。そのときは、再度トライ。つまり、期間のとり方を考える。
 利用例:7月に苗床や定植床にしたいところは、この方法で結構いける。100本位、草が生えるかもしれない。

●雨を期待しないで暑さだけに期待する方法(草が10本位生えてもいい)
 梅雨明け後に暑くなってから、畝を作って、そのまますぐにポリで蓋をする。
 期間さえ十分なら、ほとんど変わらないか、草が10本位生える程度。
 畝を作ってから、何日もおくと乾いてしまうから、直ちに蓋をすることが肝心。
 草や株はできるだけ除いておく。
 
●雨も期待できず短期間の暑さだけに期待する場合(草が100本位生えてもいい)
 8月の途中になってこの方法を知り、一週間でも10日でもやってみる場合。
 それなりのやっただけの効果はあります。
 草や株はできるだけ除いておく。

◆ピッタリ決めれば、次の春まで雑草はほとんど生えません。
 だまされたと思って、一度、ぜひ やってみてください。

コメント ( 4 ) | Trackback ( )