沖縄の米軍普天間飛行場の移設問題で、与党は17日の「沖縄基地問題検討委員会」で、「各党のそれぞれの案」を出す予定とされていたので気にかけていた。
しかし、16日午前、「与党の足並みの乱れを露呈することになる」との懸念が出て、延期された。
違いやズレがあることを承知の連立政権。
先送りしていても・・・そんな印象もある。
そんな中、
「アメリカの上院議員(民主党)が15日、
東京都内の日本記者クラブで会見。
移設問題について
『たくさんの現実的なオプションがありうる』として、
06年の日米合意以外の解決策の可能性を示唆した。
同議員は今回、東京と沖縄のほか、
グアム、北マリアナ連邦のサイパン、テニアンを訪問する。」
と報道されている。
国内で打診などされて反発する自治体や、歓迎する旨をあらわす国外のまち、その他、状況を記録しておく。
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●普天間移設:与党視察に戸惑う自治体「負担軽減は理解…」
毎日新聞 2010年1月31日
米軍普天間飛行場=沖縄県宜野湾市で2009年10月11日、本社機から野田武撮影 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先を巡り、鳩山由紀夫首相は「5月までに具体的な移設先を決定する」と明言し、政府・与党が移設先の検討を進めている。
すでに与党議員の視察を受けた自治体は「沖縄の負担軽減は理解できる」としつつも「受け入れられない」と、総論賛成・各論反対の反応が目立つ。自衛隊基地がある各自治体にも戸惑いが広がっている。
沖縄の負担軽減の議論に火を付けたのは、橋下徹・大阪府知事。「沖縄には地上戦で多大な負担をかけた。本州の人間は配慮しなければ」と述べ、関西国際空港などへの受け入れ議論を拒否しない姿勢を見せた。
全国の米軍専用施設の74%が集中する沖縄の負担軽減については、与党の国会議員らの視察を受けた自治体も理解を示す。海上自衛隊大村航空基地のある長崎県大村市の松本崇市長は「沖縄に基地が集中するのは、一般論として当然おかしい」と語り、米海軍佐世保基地を抱える同県佐世保市の末竹健志副市長も「一応は理解できる」と述べた。
しかし、政府・与党から正式な打診があった場合の対応は「受け入れられない。すでに基地周辺で騒音問題があり、市民感情を考慮すると考えられない」(松本・大村市長)▽「(受け入れの考えは)今のところない」(末竹・佐世保副市長)といずれも否定的。
同じく与党議員が視察した佐賀空港のある佐賀県の古川康知事は「今の段階で言うことはない」。山口県岩国市の福田良彦市長は、米海兵隊岩国基地が普天間の空中給油機と厚木基地(神奈川県)の空母艦載機部隊の移転先になっている点に触れ「これ以上は到底容認できない。米軍再編を見直すなら、まず政府が統一的な見解を出すべきだ」と話した。
鹿児島県の徳之島は、与党議員が25日に打診したばかり。地元3町は反対で一致し「農業立島、エコの島を目指しており、基地は必要ない」と明確に拒否。候補地と一部で報道された離島・馬毛島のある同県西之表市も、移設反対の文書を既に国に送った。
また、空自や海自の基地がある各自治体も、今後の政府の動きを注視する。宮崎県新富町の土屋良文町長は「国がまず方向性を打ち出してから。ここは反対しており、来ないと思う」。福岡県築上町企画振興課は「米軍訓練の一部移転を受け入れており、さらなる負担は考えていない」と拒否反応が目立つ。
一方、福岡県芦屋町の波多野茂丸町長は「仮に話があれば、門前払いはしない。議会の意見を聞くほか、住民投票も考えたい」と話し、海上空港である北九州空港がある北九州市の北橋健治市長は「仮定の話には答えようがない。政府から何か提案があるのであれば、その時点でまずは提案を聞かせてもらう」と答えた。【まとめ・井本義親】
◇「嘉手納統合案」首長ら反対表明
国民新党の下地幹郎政調会長(沖縄1区)は30日、米軍普天間飛行場の嘉手納基地統合案を政府・与党の検討委員会に提案する考えを、嘉手納基地を抱える沖縄市、北谷(ちゃたん)町、嘉手納町の首長と議長に説明した。嘉手納の騒音低減策とセットでの提案だが、首長らは改めて反対を表明した。
北谷町役場で会談した。下地氏は▽嘉手納基地のF15戦闘機28機を米軍三沢基地に移転▽他基地から嘉手納に来る「外来機」の訓練は大阪府の関西空港で実施--という騒音低減策で地元の理解を得たうえで、普天間を嘉手納に統合すると説明。国民新党として、この案など2案を検討委に提案する意向を示した。もう1案については説明はなかった。
これに対し、嘉手納町の宮城篤実(とくじつ)町長らは「仮に28機が三沢に移っても、残るF15が訓練するので騒音は変わらない。統合は何があっても受け入れられない」と拒否した。【三森輝久】
●在日米軍再編:普天間移設 大村移設反対、市議会決議へ /長崎
毎日新聞 2010年2月6日
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先として海上自衛隊大村航空基地(大村市)などの名前が挙がっている問題で、大村市議会は5日、議会運営委員会を開き、同市への移設反対決議を12日開催の臨時会に提出することを決めた。
議会事務局によると、決議文の内容は「市民の代表として移設は受け入れられない」などになるという。今後は各会派で内容を協議して決議文をまとめ、臨時会では可決の見通しという。移設問題については松本崇大村市長も「絶対反対の姿勢だ」と述べている。
同基地は、鳩山由紀夫首相の私的勉強会で元外務省局長が、陸上自衛隊相浦駐屯地(佐世保市)とともに移設先とする私案を提出したことから移設先として急浮上した。【柳瀬成一郎】
●普天間基地移設問題 サイパンとテニアン島の名前が浮上も否定的な意見聞かれる
FNNニュース
普天間基地移設問題で、新たな名前が浮上した。
グアムで、国民新党の下地政調会長は「サイパンとテニアンの両方で、この沖縄の米軍基地の負担をね、お互いの役割を担えるようなことができないだろうかみたいな話をしましたら、知事の方からも『ウエルカムだ』と」と話した。
普天間問題検討委員会が視察先のグアムで名前を挙げたのは、アメリカ自治領、北マリアナ諸島のサイパンとテニアン島だった。
フィティアル知事は、アメリカ政府が認めるならとしたうえで、「移転を受け入れたい」と表明した。
テニアンのデラクルス市長も「歓迎します。米軍が来ることで、島の経済が潤い、テニアンの人々を守ることができる」と語った。
しかし、BSフジのPRIME NEWSで、長島防衛政務官は「私は個人的には、テニアンというのはある種、とんでもない方向だと思っています」と述べた。
また、官邸筋からは「テニアン島って、どこ?」という声や、防衛省幹部からは「はっきり言って何もない。だから海兵隊が行きたがらない。テニアン島は常識的にあり得ない」と、否定的な意見が聞かれた。
またグアムのカマチョ知事は、社民党が主張するグアム移設案について、受け入れは困難との考えを示しており、普天間問題解決への道はまだ難航するとみられる。(02/12 00:53)
●国民新にシュワブ陸上案-普天間移設
時事 2010/02/14-15:10
社民党は14日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の新たな移設案として、従来の米領グアムへの移設案に加え、九州北部に5~10年の期限付きで移転する案を17日の沖縄基地問題検討委員会に提示する方向で調整に入った。
一方、国民新党は米軍嘉手納基地(同県嘉手納町など)への統合案に加え、米軍キャンプ・シュワブ陸上部(同県名護市)への移設案を提起する方針を固めた。
両党関係者がそれぞれ明らかにした。ただ、社民党内では、国内の地名を挙げれば支持者の離反を招きかねないとの懸念も根強い。同党は国内への移設案を提示する場合、検討委員の「私案」と位置付ける方針だ。
社民党は九州北部について、米海兵隊が遠征時に使う強襲揚陸艦の母港(米海軍佐世保基地)があり、米側の理解も得やすいと判断。具体的には海上自衛隊大村航空基地(長崎県大村市)や佐賀空港(佐賀市)などの活用を想定している。
ただ、同党はグアムや米自治領北マリアナ諸島のサイパン、テニアン両島への国外移設を最優先で要求。九州に移す場合でも期限を設け、最終的にはグアムなどへの移設を目指す方針だ。
一方、国民新党が提示する嘉手納統合案とシュワブ陸上案には、地元の強い反対が予想される。このため、同党は大村基地や陸上自衛隊東富士演習場(静岡県御殿場市など)、サイパン、テニアン両島などへの訓練移転も合わせて提案する。
●普天間移設先、暫定シュワブ陸上案「有力な選択肢」 亀井氏
日経 2010.2.16
国民新党代表の亀井静香郵政・金融担当相は16日の閣議後の記者会見で、同党が17日の政府・与党の検討委員会に提示する、沖縄の米軍普天間基地の一部機能を暫定的に名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ陸上部に移す案について、「騒音と安全の問題を解決するということで、有力な一つの選択肢ではないか」と述べた。
一方、社民党党首の福島瑞穂消費者・少子化相は閣議後の記者会見で、国内の移設先の提示について「党内できちっと議論して最終的に詰めるが、私は国外、グアム、サイパンがベストだと思っている」と述べた。(17:06)
●混迷深まる普天間移設 社民内の意見対立受け各党案提示を先送り
サンケイ 2010.2.16 20:47
民主、社民、国民新の与党3党は16日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設先に関する各党案について、予定されていた17日の政府・与党の「沖縄基地問題検討委員会」での提示を先送りすることを決めた。
候補地提示をめぐって、社民党内で意見対立があったのが主な原因。民主党も候補地名の明示による国会審議への影響を懸念していた。移設問題は、各党の政治的な思惑が絡んでさらに混迷の度合いを深めている。
「明日は個別の案は出さないほうがいい」
16日の与党国対委員長会談で、社民党の照屋寛徳国対委員長はこう発言した。国民新党の下地幹郎国対委員長が「17日に案を出すとやってきたのに何で今ごろ…」と疑問を呈したが、民主の山岡賢次国対委員長が「足並みをそろえたほうがいい」と議論を引き取り、提示の延期が決まった。
これを受けて、3党国対委員長は首相官邸で平野博文官房長官に会い、17日の検討委員会の開催延期を求めた。平野氏は「開催しない理由はない」として、予定通りに検討委は開催されることになったが、3党は案を提示しない方針だ。
候補地提示については、12日の社民党の党内協議で党首の福島瑞穂消費者・少子化担当相が「社民が全国に押しつけることになる」と県外候補地の提示に難色を示したのに対して、阿部知子政審会長が「(地名を出さないと)普天間にそのまま残ってしまう」と反論していた。さらに、国民新党がキャンプ・シュワブ陸上部(同県名護市)への移設案を提示するとの話が伝わって、福島氏が猛反発するなど調整が難航していた。
また、民主党沖縄県連が独自に提案する動きもあった。だが、同党本部は候補地提示による平成22年度予算案審議への悪影響を懸念しており、与党幹部は「各党案の提示は、予算案の衆院通過後になる可能性が高い」としている。このほか、与党内には候補地に九州北部も挙がっているため、21日投票の長崎県知事選への影響を懸念する声も少なくなかった。
一方、提示先送りについて、鳩山由紀夫首相は16日夜、「与党の中でさまざまなお考えがあった。5月の日程には何ら影響を与えないと思う」と述べ、5月末までに結論を出すという日程には影響がないと強調した。(山田智章)
●在日米軍再編:普天間移設 検討委巡り、迷走 候補案提示「連立揺るがす」
毎日新聞 2010年2月17日
<世の中ナビ NEWS NAVIGATOR 政治>
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題を巡り政府・与党の沖縄基地問題検討委員会が17日に開かれるのを前に、与党3党の国対委員長が16日、急きょ検討委の延期を申し入れる混乱があった。
国民新党が意欲を示すキャンプ・シュワブ陸上部(同県名護市)への移設案に対し、グアム移転を主張する社民党が警戒感を強め、与党3党の不協和音が国会審議に影響するのを恐れたためだ。政府は延期を受け入れなかったが、5月末を移設先の決定期限に設定しながら、いまだに具体案を絞り込めない苦境を映す形になった。【西田進一郎、近藤大介、朝日弘行、横田愛】
16日、国会内で開かれた与党国対委員長会談。社民党の照屋寛徳氏が17日の検討委について「個別の案は出さない方がいい」と主張し、国民新党の下地幹郎氏を驚かせた。民主党の山岡賢次氏が「国会審議にも影響がある」と引き取り、与党国対として延期を申し入れることになった。
社民、国民新両党はキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市辺野古)に移設する現行案への反対では足並みをそろえてきたが、具体案を検討する段になって対立が表面化。下地氏がシュワブ陸上案を提示する構えをみせたのに対し、社民党の福島瑞穂党首が反対を明言していた。
平野博文官房長官に延期を申し入れた後、照屋氏は記者団に「シュワブ陸上案を巡って福島党首と下地議員との間で場外乱闘をやっているので、しっかり話し合ってほしいということ」と語った。山岡氏も「いきなり各党の意見を出し合うと調整に困難を伴う。連立体制を揺るがすことなく一致団結が重要だ」と強調した。
ただ、下地氏はシュワブ陸上案のほか、米軍嘉手納基地(同県嘉手納町など)への統合案を提案する方針について「100%変わることはない」と明言。あくまでグアムなど「国外」をベストとする社民党側には、政府・民主党が国民新党と歩調を合わせるのではないかとの疑心暗鬼も募る。平野氏が今週末の沖縄入りを示唆したことで「国民新党の提案を受けてシュワブ陸上案を打診しに行くのでは」との警戒感も生まれ、照屋氏が延期を働きかけたようだ。
社民党は、グアム移設に加えて九州など県外の移設先を次善の案として提案するよう主張する照屋氏らと、国外に限定したい福島氏らとの路線対立も抱える。16日夕、照屋氏が座長を務める党内のプロジェクトチームが会合を開いたが、党としての提案内容はまとまらなかった。
政府内には社民党の抵抗で検討委の作業がさらにずれ込むことへの危機感が広がっている。16日夜、北沢俊美防衛相が東京都内で下地氏とともに社民党の阿部知子政審会長、照屋氏と会談し「一つ一つの障害で物事が後ろにずれるのはよくない」と移設案の早期提示を求めた。これを受け社民党幹部は同日夜、記者団に「(17日の検討委に)考え方を書いた紙を出す」と軌道修正したが、具体的な移設案を示すかは明らかにしなかった。
平野氏は16日の記者会見で、両党の提案を受けて政府・民主党からも具体案を提示する考えを示した。
◇発足2カ月、成果なし
沖縄基地問題検討委員会は昨年末、普天間問題の決着を今年5月末まで先送りした政府が新たな移設先を検討するために設置した。12月28日の初会合を皮切りに6回会合を重ねてきたが、具体的な移設先の検討作業はまだ手つかずで、「連立離脱カード」を盾に現行案に反対した社民党からは「検討委はダミー。ガス抜きに使ってるだけじゃないか」との声も漏れる。
検討委は当初、1月末までに移設候補地を募り本格的な検討に入る予定だったが、調整が整わず2月に延期。その後、グアム移設を主張する社民党の意向を受けて急きょグアムを視察した。これに伴って提案時期を17日に設定したが、これもうやむやになりそうだ。
この間、検討委では在日米軍再編を巡る経過について公表資料や新聞記事に基づき外務、防衛両省の担当者から説明を受けただけ。在沖縄海兵隊の実人数を尋ねると「定数しか分からない」と返ってくるなど、野党扱いを受けた社民党が反発する場面もあった。
●在日米軍再編:普天間移設 「オプションはたくさんある」--ウェッブ氏会見
毎日新聞 2010年2月16日
ジム・ウェッブ米上院議員(民主党)が15日、東京都内の日本記者クラブで会見し、米軍普天間飛行場移設問題について「たくさんの現実的なオプションがありうる」と述べ、06年の日米合意以外の解決策の可能性を示唆した。
同議員は海兵隊員として沖縄に駐留した経験を持ち、軍の計画官として、沖縄の米軍を米領グアムや米自治領北マリアナ連邦テニアンに移転する案を検討したことがあるという。今回、東京と沖縄のほか、グアム、北マリアナ連邦のサイパン、テニアンを訪問する。【杉尾直哉】
●普天間に複数の選択肢、と米上院議員
2010年2月15日23時40分 読売新聞
来日中のジム・ウェッブ米上院東アジア太平洋問題小委員長(米民主党)が15日、東京都内で岡田外相、北沢防衛相と相次いで会談し、沖縄県の普天間飛行場移設問題などについて意見交換した。
外相は「5月までに米政府とも協議した上で結論を出す」とし、防衛相は「最適の解決策を見つけるために全力で努力したい」と理解を求めた。
これに対しウェッブ議員は「日米関係はいかなる個別問題も克服できるほど強固だ。どんな結論でも両国に望ましいものとなると確信する」と語った。
これに先立つ東京・内幸町の日本記者クラブでの記者会見では移設先に関し「複数の実際的な選択肢がある」として、現行案以外の移設先を容認する姿勢を示唆したが、外相、防衛相との会談では移設先に関する言及は避けた格好だ。
●鳩山首相、発言「日替わり」 子ども手当・普天間・政治とカネ…
日経 2.16
鳩山由紀夫首相の発言の「ぶれ」が収まらない。衆院選マニフェスト(政権公約)の目玉政策では子ども手当を巡る方針が二転三転。沖縄県の米軍普天間基地の移設や「政治とカネ」を巡る問題でも、自らの発言を1日で撤回するなど、政権内の混乱のもととなるケースが目立つ。
首相は15日、子ども手当に関し記者団に「2011年度は当然、満額をやる」と胸を張った。前日には「無駄を削減する中で余裕ができた分だけでやろう」と指摘。満額にこだわらないとも受け止められる発言だったため、慌てて打ち消した。(07:00)
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