明日投開票の「長崎知事選」。
「民主が苦戦 政権交代象徴の地で 有権者落胆『自民と同じ』」などと報道されている。
民主党は昨年の衆院選で長崎県内の全4小選挙区を制したにもかかわらず。
民主党は、「かなり大差で敗れるなら重く受け止める必要はあるが、いい勝負はできている」、
「負けても小差なら問題ない」と強調しているという。
ところで、その逆風は東京の町田市長選でも吹いている。
「人口42万人の県庁所在地なみの規模の町田市は菅直人副総理・財務相のグループの強い地域だ。4年前の同市長選選では偽メール事件の余波で民主推薦候補が敗北した。『今回も最悪のタイミング』との弱音も漏れる。」
「地方選で連敗すれば、スキャンダルを抱える鳩山由紀夫首相や小沢一郎幹事長への党内の不満が表面化する恐れもある。」
という報道もある。
鳩山・小沢の両スキャンダルで地方が重大な影響を受ければ、政権の運営にも波及。
ところで、昨日、話をした経営者は「自民党もだらしないけど、民主党もだらしない」と呆れていた。
この種の思いは、国民の多くに通じているのだろう。
(関連) 2月16日ブログ
⇒ ◆長崎知事選は自公候補リード、という / 「福田衣里子が握る『小沢の命運』」
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● 注目の長崎県知事選挙 「政治とカネ」の影響顕著
データ・マックス 2010年02月19日
小沢民主党幹事長が、資金管理団体「陸山会」の土地購入にからむ政治資金規正法事件で不起訴になり、鳩山首相も国会で「偽装献金」を追及されるなか、長崎県知事選挙の結果に注目が集まっている。
任期満了にともなう長崎県知事選挙は、今月4日に告示され7人が立候補。21日の投・開票日を目指し激戦を展開している。17、18の両日、長崎県内で知事選取材を行ったが、各陣営の意気込みをよそに、県民の反応はいまひとつ。
昨年8月の総選挙時のような熱気は感じられない。しかし、「政治とカネ」の問題で厳しい視線を向けられる民主党にとっては、この夏の参院選を占う重要な戦いとなっている。
選挙戦は、事実上、元県副知事の中村法道候補と、民主党推薦で元農林水産省改革推進室長の橋本剛候補の一騎打ちとなっている。
中村候補の陣営幹部は「自分たちの知事は自分たちで作る。(民主党のように)知事候補を中央で作るのはおかしいし、政党が決めた候補に乗ることはない。民主党は『脱官僚』『地方主権』と言ってきたのに、全く反対のことをやっている」としたうえで「農政連や商工関係など34団体で立ち上げた選挙母体は46団体になった。
自民党や公明党もその中のひとつ。新幹線など様々な課題を抱える中、『自分たちの知事は自分たちで作る』という訴えが浸透してきた」と語る。
一方、民主党の推薦を受けた橋本候補の陣営は「中村陣営の選挙では、金子(原二郎・現知事)後援会がフル回転している。停滞する長崎県の状況を変えるには、新しい人材、新しい手法が必要だ。従来型の県政運営ではもうやっていけない。
幸い、民主党所属の8人の県選出国会議員が最高の候補者を見つけてくれた。党や連合長崎、そして陣営がフル回転で票の上積みを図っていく。フレッシュなリーダーの下、県の再生を実現したい」とコメントした。
戦いは中村候補と橋本候補の接戦とされてきたが、ここに来て中村陣営の組織力が目立ちはじめた模様。同候補が卒業した島原高校や長崎大学のOB有志らが活発に動くと同時に、正式推薦を控え、裏に回った自民・公明がラストスパートに入っている。
民主党にとって「政治とカネ」の問題が逆風になっていることは明らかで、この点については各陣営が認めるところだ。推薦候補が敗れた場合、小沢幹事長の政治責任を問う声が上がる可能性は否定できない。
同選挙は21日に行われ、即日開票される。
●【特報】長崎知事選異変 民主が苦戦 政権交代象徴の地で 有権者落胆『自民と同じ』
東京 2010年2月19日
参院選の前哨戦として注目の長崎県知事選が21日に投開票される。鳩山内閣の支持率低下を反映するように、伝えられるのは民主党候補の苦戦だ。政権交代の追い風に乗って来た民主党、ここで一敗地にまみれれば「やはり小沢ショックか」と失速イメージは免れない。逆に「江戸の敵を長崎で」と自民党の宿願はなるのか。現地から報告。 (鈴木伸幸、岩岡千景)
【こちらは記事の前文です】
●「政治とカネ」が影=長崎知事選を注視-与野党
時事 2010/02/16-21:50
21日投開票の長崎県知事選の行方を与野党が注視している。小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体の政治資金規正法違反事件後、与野党対決となった初の大型地方選挙で、夏の参院選の前哨戦とも位置付けられているためだ。
特に民主党にとっては小沢氏と鳩山由紀夫首相の政治資金問題が影を落としており、結果次第では小沢氏の求心力低下につながる可能性もある。
「かなり大差で敗れるなら重く受け止める必要はあるが、いい勝負はできている」。民主党の高嶋良充参院幹事長は16日の記者会見で、負けても小差なら問題ないと強調した。
知事選は民主、社民、国民新3党が推薦する橋本剛氏と、自民、公明両党が支援する中村法道氏の事実上の一騎打ち。民主党は昨年の衆院選で長崎県内の全4小選挙区を制しており、知事選も「本来なら確実に勝てる選挙」(党幹部)とみていた。それだけに、敗北の可能性にも言及して予防線を張った高嶋氏の発言は異例と言える。
民主党は、首相と小沢氏の「政治とカネ」の問題で漂う沈滞ムードを、知事選の「勝利」で振り払いたい考え。小沢氏は既に告示前に現地入りしており、告示後は、前原誠司国土交通相や輿石東参院議員会長ら閣僚・党幹部が相次いで訪れた。前原氏らは県内の自治体首長から直接要望を聞く場を設け、政権政党をアピールしている。
ただ、首相の長崎入りは見送られる見通しだ。一時は13日の応援が検討されたものの、首相は15日、記者団に「知事選に入る日程は考えていない」と否定的な考えを示した。接戦が伝えられる上、首相自身が偽装献金問題の渦中にいるため、「地元も首相側も、置かれている状況を考慮した」(政府関係者)という。
一方、自民党は反転攻勢への足掛かりをつかもうと懸命だ。
谷垣禎一総裁は16日の党役員連絡会で「さらに皆さんの力を発揮してほしい」と訴え、最終盤に向け引き締めを図った。党本部は地元の要請に基づき、小池百合子元防衛相や小泉進次郎衆院議員ら知名度の高い応援弁士を投入し、無党派層の取り込みを狙う。集会や街頭での演説では、「首相は脱税王」「鳩山政権は小沢独裁」などと政府・民主党の「ツートップ」批判を積極展開している。
◇長崎県知事選立候補者(届け出順)
橋本 剛 40 元農水省室長 無新
深町 孝郎 67 元党県委員長 無新
中村 法道 59 前副知事 無新
押渕 礼子 71 前県議 無新
大仁田 厚 52 元参院議員 無新
松下 満幸 62 元会社員 無新
山田 正彦 44 会社役員 無新
●【政治】長崎知事選 21日投開票 『政治とカネ』影響は
東京 2010年2月19日
小沢一郎民主党幹事長らの「政治とカネ」問題がくすぶる中、二十一日投開票の長崎県知事選が熱を帯びている。小沢氏の資金管理団体による政治資金規正法違反事件が影を落とし、結果次第では夏の参院選や、民主党内での小沢氏の求心力にも影響しそうだ。
金子原二郎知事の引退に伴う同知事選には、無所属新人七人が立候補する混戦。民主党など推薦の元農林水産省室長橋本剛氏と、自民党が支援する前副知事中村法道氏による事実上の一騎打ちの構図だ。
地方選挙ではあるが、鳩山政権を揺るがす「政治とカネ」問題が重くのしかかる。各種世論調査で小沢氏続投への批判が高まる中で、党内の最大の関心事は、これらが夏の参院選に及ぼす影響だ。同知事選に勝てば、そんな不安もひとまずぬぐい去ることができる。輿石東参院議員会長は十八日の記者会見で「必勝に全力を尽くす」と訴えた。
逆に、負ければ参院選での単独過半数獲得という目標が揺らぎ、くすぶっていた小沢氏責任論が再燃しかねない。党内では「勝てる選挙で負けたら政権に与える影響は強いが、今回は追いつく選挙」(高嶋良充参院幹事長)と、予防線を張るかのような発言も目立つ。
一方、自民党は、党勢回復の糸口として期待。昨年の衆院選では同県内の四小選挙区で民主党に全敗したが、今回は十分勝機はあるとみている。谷垣禎一総裁は先の役員連絡会で「全力を挙げてバックアップする。力を発揮してほしい」と指示した。
実際、知事選の結果が国政に影響したケースは珍しくない。
昨年三月の千葉県知事選では民主党など推薦の新人が敗北。西松建設巨額献金事件の影響も指摘され、小沢氏は五月に党代表を辞任した。同七月の静岡県知事選では、民主党など推薦の新人が自民党など推薦の新人を破り、衆院選での政権交代に弾みをつけた。
二十一日には、長崎県知事選と同様に与野党対決型となる東京都町田市長選も投開票される。都市部の民意を占う地方選として注目されている。
●民主支持32%、自民25% 知事選 本社情勢調査
2010年2月16日 読売新聞
読売新聞社が12~14日に実施した知事選(21日投開票)の世論調査の結果では、九州新幹線長崎(西九州)ルート建設など大型事業に反対する意見が賛成を上回った。
一方、こうした事業を推進してきた金子知事の県政運営に対しては、評価する声が多かった。
民主支持は32%で、自民支持は25%。選挙区別では、長崎1区で民主支持が自民支持を13ポイント上回ったが、長崎4区では2ポイント差だった。女性の自民支持は27%で、民主支持を1ポイント上回っていた。年代別では、70歳以上で自民支持が多かった。
3期12年の金子県政に対して、「大いに評価する」と「多少は評価する」を合わせると、60%を超えた。
金子知事の下で副知事を務めた中村氏の支持層では、80%弱が評価。一方、橋本氏の支持層では50%強の評価にとどまった。地域別では、長崎1区の長崎市で「あまり評価しない」「全く評価しない」が合わせて50%弱と最も高かった。
2008年に着工した長崎ルート建設には、「反対」と回答したのが60%で、「賛成」の30%を大きく上回った。地域別では、整備区間となっている諫早市で「反対」が69%に上っているのが目立った。
また、基本的に建設推進の立場を取る橋本氏の支持層では、「賛成」が26%にとどまっていた。同じく同ルートの必要性を訴える中村氏の支持層では、「賛成」が37%で候補者別では最も高かった。
諫早湾干拓事業の開門調査の是非に関しては、「賛成」が40%で「反対」が33%。開門した場合、少なからず影響を受ける農林水産業では44%が「反対」と回答した。
県は開門反対の立場で、同事業を担当する県農林部長を務めた中村氏の支持層では、41%が「反対」だった。
県庁舎の移転事業は、「反対」が50%に対し「賛成」が32%だった。県は長崎市のJR長崎駅近くの魚市跡地に移転させたい方針だが、同市から遠い長崎4区の市町では「賛成」が29%と最も低く、職業別では農林水産業が25%と最低だった。
県と佐世保市が川棚町に計画している石木ダムについては、「賛成」が29%で「反対」が36%だった。
石木ダムは佐世保市の水不足を解消する目的があり、佐世保市に限っては「賛成」が54%と反対を上回った。支持政党別では、ダム計画の見直しを掲げる民主支持層の46%が「反対」と答えた。
●「政治とカネ」直撃で民主が21日の長崎知事選、町田市長選にやきもき
サンケイ 2010.2.16 19:57
「政治とカネ」をめぐる問題が直撃し、民主党が地方選挙で厳しい戦いを余儀なくされている。
21日投開票の長崎県知事選では、民主など与党3党が推薦する候補が、自民、公明両党が支援する候補と激戦を展開中だ。
大都市部の民主党の金城湯池であるはずの東京都町田市長選(21日投開票)も予断を許さない情勢だ。地方選で連敗すれば、スキャンダルを抱える鳩山由紀夫首相や小沢一郎幹事長への党内の不満が表面化する恐れもある。
「政権交代を守るんだ」(高木義明長崎県連代表)
「そうだ。お互いがんばりましょう」(海江田万里都連会長代行)
「今、矢面ですけどね」(高木氏)
15日、国会内の廊下で出くわした長崎と東京の民主党衆院議員が励まし合うひと幕があった。
「大変厳しい状況です。50音別の電話帳で長崎と佐世保に10人か20人か30人、電話を入れてください」
16日の民主党代議士会。衆院長崎3区選出の山田正彦農水副大臣が長崎県知事選への協力を求めた。
民主党は長崎県で衆参両院の選挙区を独占している。「普通なら勝てる」(幹部)はずだが、長崎市など都市部で支持が伸び悩む。小沢氏や鳩山首相の問題で「無党派層にそっぽを向かれた」(中堅)のだ。
党本部は知名度の高い福田衣里子衆院議員(長崎2区)や赤松広隆農水相ら閣僚を応援に駆り出し、連合組織もフル回転させている。だが自民党も人気の高い小泉進次郎衆院議員らを投入し、勝負の行方はわからない。
民主党の高嶋良充参院幹事長は16日の記者会見で「どれだけ追いつけるかだ。かなりの大差で敗れたら重く受け止める必要がある」と、予防線を張らざるを得なかった。
逆風は大都市部の町田市長選でも吹いている。人口42万人の県庁所在地なみの規模の町田市は菅直人副総理・財務相のグループの強い地域だ。4年前の同市長選選では偽メール事件の余波で民主推薦候補が敗北した。「今回も最悪のタイミング」(都連関係者)との弱音も漏れる。
●町田市長選、21日投開票 5人が激しい舌戦
サンケイ 2010.2.19 19:19
任期満了に伴う東京都町田市長選は21日に投票が行われ、即日開票される。1期4年にわたり市長を務めた現職に新人4人が挑む構図で、激しい選挙戦を繰り広げている。有権者数は13日現在、34万1132人。
立候補しているのは新人で政治団体役員、宮本聖士氏(43)▽現職の石阪丈一氏(62)▽新人で共産党公認の党地区役員、古橋良恭氏(48)▽新人で民主、社民、国民新各党と生活者ネットが推薦する元大学教授、秋山哲男氏(61)▽新人で個人タクシー事業者、仲政江氏(58)-の計5氏。
選挙戦の主な争点は、総事業費約150億円に上る新市庁舎建設の是非や、赤字経営のため地方公営企業法の全部適用が導入され、事業管理者の運営に変わった市民病院のあり方。保育所待機児童ゼロへの取り組みなどでも舌戦が展開されている。
●町田市長選告示 激戦現新5人の争い 市議選には48人立候補
東京 2010年2月15日
町田市長選と同市議選(定数三六)が十四日告示された。
両選挙とも二十一日に投票が行われ、即日開票される。
市議選も、定数を十二人上回る四十八人が立候補。激しい選挙戦が見込まれる。新旧別では現職二十七人、元職五人、新人十六人。
政党別の内訳では、
民主十人、自民七人、公明六人、共産五人、ネット二人、
みんなの党二人、社民一人、無所属十五人。
十三日現在の有権者数は、三十四万一千百三十二人。 (堂畑圭吾、布施谷航)
◆候補者の第一声(届け出順)
◇住民意見をど真ん中に 宮本氏
人に優しい政治を実現する。市新庁舎の建設を中止する。地域住民の意見をど真ん中に据えた市政運営を進める。市民税を10%減税し、地域経済の活性化に取り組む。
◇改革推進し元気な街に 石阪氏
市民に信頼される市政を実現するため、改革をさらに推し進める。町田を元気にしたい。税金を預かり、責任を持って市民のために使う。市職員にこの意識を植え付けたい。
◇市新庁舎の建設中止を 古橋氏
市新庁舎の建設をストップさせる。暮らしや財政が厳しい中、大型開発により市民の負担を増やすわけにはいかない。市民の暮らし優先の市政に転換していきたい。
◇市民の着想生かしたい 秋山氏
市民とキャッチボールして政策をつくり上げたい。高齢者が安心して住めるサービスと施設を整備したい。(市政運営では)市民に出してもらったアイデアを生かしたい。
◇心つなげて庶民の政治 仲氏
政党に任せてはダメです。庶民の政治をみんなで実現しましょう。市民の力を結集してごみを削減し、資源化を進めます。地域の心がつながりあう町田にしたい。
■町田市長選立候補者(届け出順)
◇宮本聖士(みやもときよし) 43 無新
政治団体役員(元)衆院議員秘書・会社員▽東大
<公約>(1)市民税の10%減税(2)市新庁舎建設の中止(3)小学校給食費の無料化(4)中学三年までと七十五歳以上の医療費無料化(5)企業誘致や雇用、産業振興
◇石阪丈一(いしざかじょういち) 62 無現<1>
市長(元)横浜市港北区長・横浜市職員▽横浜国大
<公約>(1)保育所待機児童ゼロの実現(2)ごみの資源化促進(3)モノレールなどの新交通システムの整備計画作り(4)コンベンションホールの整備計画策定
◇古橋良恭(ふるはしよしやす) 48 共新
党地区常任委員(元)日本民主青年同盟町田地区委員長▽和光大
<公約>(1)市新庁舎建設や大型開発の中止(2)認可保育所、特養ホームを増設し、待機児や入所待ちを解消(3)中学三年までと七十五歳以上の医療費無料化
◇秋山哲男(あきやまてつお) 61 無新
日本福祉のまちづくり学会副会長(元)大学教授▽明星大院 =民社国ネ
<公約>(1)市民病院の救急医療の確立(2)施設保育の拡充と子育てセンターの建設実現(3)コミュニティバスの拡充(4)市民力・地域力を生かした市政展開
◇仲政江(なかまさえ) 58 無新
個人タクシー事業者▽カリタス女子短大
<公約>(1)町田の緑と環境を守る(2)ごみの資源化推進(3)健康な市民の国民健康保険料を半額化(4)市新庁舎建設の見直し(5)地域通貨のボランティア券導入
●長崎知事選の世論調査 県関係者も注目
朝日 2010年02月17日
●若者よ 知事選に関心を 大学生5陣営訪問 ネット通じ報告 西日本 2010年2月19日
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