素直じゃないと感じた今朝の7時のNHKのニュースの冒頭の菅さんの弁。
消費税増税のことに触れたことの問題を認めた後、
「あらためてスタートラインに立ったという気持ちで、責任ある政権運営を今後とも続けていきたい」との主旨。
自分の選挙のことならともかく、党という集団の数を争う最近の選挙、トップの方針の過ちを「もっと素直に」認めないのはいただけない。
「直人」という名ががすたる、といわれても仕方ない。
民主党の大敗という結果。
とはいえ、国民が自民党に軍配をあげたわけではなく、民主党の「敵失」と昨年の危機感から自民党が第一党になっただけだから、おごれば元の木阿弥。
選挙結果によっては、連立の組み替えもあるかと思ってみていたけど、「みんなの党」もこれだけ勝つと、「独歩」で行く雰囲気も感じる。
そして、民主の大敗は、「与党の連立で不安定ながらの運営」というよりは、「野党のまとまった連携」が勝るかもしれないと思わせる情勢。
やっぱり、謙虚さを失ったら国民はペケをつける、その程度の進化はしてきている「今の日本」だ。
ところで、昨夕、庭でマムシに出くわした。
このあたり、「昔」からマムシがよくいるところ。
百姓を始めた30数年前から、畑や家の周りで、毎年1匹か2匹は遭遇して「退治」していた。
それが、この10数年はまったく見ることもなかった。
ところが・・・・昨夕、投票と買い物を終えて帰ってから、
倉庫に野菜を取りに行ったとき、庭の通り道に「へび」がいた。
通常なら、気にしないけれど、「これなに? ヤマカガシ?」と珍しく気が向いた。
・・・ヤマカガシなら毒があるし・・・
それでも、普通ならそれ以上には気にしないけど、
そのときは偶然にも「懐中電灯」を手に持っていたので、照らしてみた・・・・
・・その頭のカタチと背の模様・・・・これは、ひょっとして・・・マムシ??!!と じっくりとみた・・・
・・・30センチほどの小物だけど、間違いなくマムシだった。
急いで移動する動きなら足で踏みつぶすむしかないと思いつつ、しばし様子をみると、相手はノンビリ・・
そこで、倉庫に行ってスコップを持ってきて・・・
「退治した」
それにしても、住宅の方へ進んでいくところだったから・・
久しぶりにマムシに注意することにしよう、今年は・・・
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6位、7位あたり
●民主敗北 衆参でねじれ状態に
NHK 7月12日 7時18分
11日に行われた第22回参議院選挙は、民主党が、改選議席を大幅に下回る44議席にとどまって敗北し、与党は、非改選の議席も含めて過半数を確保できず、国会は衆参で多数派が異なるいわゆる「ねじれ」の状態になりました。菅総理大臣は、続投の考えを表明しましたが、民主党内からは、改選第1党が自民党になったことで、執行部の責任を追及する意見が出ており、厳しい政権運営を迫られることになります。
第22回参議院選挙は、11日に投票が行われ、即日開票されました。定員121のうち、▽民主党は、全国で29ある定員1人の1人区で8議席にとどまったほか、現職の閣僚が落選するなどした結果、選挙区で28議席、比例代表で16議席のあわせて44議席で、改選議席の54を大きく下回り、敗北しました。
▽自民党は、1人区で21議席を獲得して圧勝するなど、選挙区で39議席、比例代表で12議席のあわせて51議席を獲得して改選第1党となり、勝利しました。
▽公明党は、候補者を擁立した東京・埼玉・大阪のすべての選挙区で議席を獲得しましたが、比例代表では6議席にとどまり、あわせて9議席と改選議席を2つ下回りました。
▽共産党は、選挙区で議席を獲得できず、比例代表で3議席と改選議席を1つ下回りました。
▽社民党は、選挙区で議席を獲得できませんでしたが、比例代表で2議席と改選議席を維持しました。
▽みんなの党は、今回が初めての参議院選挙で、東京・神奈川・千葉の3つの選挙区で議席を獲得し、比例代表の7議席とあわせて10議席と、躍進しました。
▽たちあがれ日本と新党改革は、ともに比例代表で1議席を獲得しました。
▽国民新党は、議席を獲得できず、改選議席を3つ下回りました。この結果、与党は、非改選の議席も含めて過半数を確保できず、国会は、衆参で多数派が異なる「ねじれ」の状態となりました。
与党は、参議院で法案が否決された場合、衆議院で再可決するのに必要な3分の2の議席を持っていないことから、予算案を除いて、野党側の協力が得られなければ、法案を成立させることができなくなります。選挙結果を受けて、菅総理大臣は「あらためてスタートラインに立ったという気持ちで、責任ある政権運営を今後とも続けていきたい」と述べ、総理大臣を続投する意向を表明するともに、枝野幹事長ら執行部体制を代えず、維持したいという考えを明らかにしました。
また、菅総理大臣は、今後の国会運営について「まずは国民新党との連立を大事にしたい。それを越えた問題は、どういう政策であれば、ほかの党といっしょに実現を目指すことができるのか、政策的な協議を行って、共同作業を進めていきたい。ていねいな国会運営の中で、実現できるものは合意を図っていきたい」と述べました。
これに対して、自民党の谷垣総裁は「菅総理大臣は、参院選で政権の信任を問うとしていたのに、続投は甚だおかしい」と批判するなど、野党側は、直ちに連携することはないとしています。また、菅総理大臣が執行部体制を代えない考えを表明したことについて、民主党内では、改選第1党が自民党になった責任は重いとして、枝野幹事長らの責任を追及する声が出ており、菅総理大臣は、厳しい政権運営を迫られることになります。
一方、自民党は、選挙結果について、政権奪還に向けたきっかけをつかむことができたとしており、国会対策などで野党の協力関係を強化し、菅政権に対し、早期の衆議院の解散・総選挙を求めていく方針です。
●民主大敗44議席、過半数割れ 自民51で改選第1党
2010/07/12 04:32 【共同通信】
昨夏の政権交代後初の本格的な国政選挙となった第22回参院選は11日投開票され、改選54議席以上を目標にした民主党は44議席にとどまる大敗を喫し、与党系議席は非改選を含め参院過半数(122)を12議席も割り込んだ。改選38の自民党は51に伸ばして改選第1党となった。菅直人首相が掲げた消費税率引き上げ論や政権10カ月の実績に厳しい審判が下った。
みんなの党は改選ゼロから10議席に躍進。首相は記者会見で続投を表明したが、厳しい政権運営を迫られるのは必至で、与党内で首相批判が広がる可能性もある。公明は比例代表、選挙区合わせて9、共産は比例の3、社民は比例の2だけで、3党とも改選議席を下回った。
参院選前に旗揚げした新党改革とたちあがれ日本はともに比例で1議席を獲得。与党の国民新党は比例、選挙区とも議席を取れなかった。
今回の改選議席は選挙区73、比例代表48。選挙区の獲得議席は自民39、民主28と大差が付いた。計12の改選2人区は民主、自民が分け合ったが、勝敗の鍵を握る計29の1人区で自民が民主を圧倒し、秋田、群馬、石川、島根、山口、佐賀、鹿児島など21選挙区を制した。民主の獲得は岩手、山梨、三重、滋賀、奈良、岡山、高知、大分の8選挙区にとどまった。
●選挙:参院選 与党過半数割れ 民主大敗44、消費税響く 自民51、改選第1党
毎日新聞 2010年7月12日
◇菅首相は続投表明
第22回参院選が11日投開票された。民主党は04年の50議席に及ばない44議席にとどまり、自民党の51議席を下回る大敗となった。自民党は「改選第1党」に復調。みんなの党も改選第3党となる10議席に躍進し、民主党は国民新党との連立与党で過半数を割り込んだ。菅直人首相は12日未明、自身の消費税引き上げ発言について「十分な説明が不足していたことが大きな(敗北の)要因」と認めたうえで続投を表明。「もっと慎重に、しっかりとした議論を進める丁寧な扱いを国民が求めた」と超党派の消費税協議を呼びかけた。
野党が参院で多数を占める「ねじれ国会」の再現で政権基盤の弱体化は避けられず、首相は連立組み替えも視野に政策協議などの連携を野党に働きかけることになる。
民主党の44議席は菅首相が目標に掲げた「改選54議席以上」を大幅に下回り、参院での民主議席は非改選の62議席と合わせて106に減少した。連立を組む国民新党は議席を獲得できず、非改選の3議席が残った。同じく非改選の新党日本の1議席と合わせ、与党は110議席にとどまり、参院(定数242)の過半数(122)を12議席も割り込んだ。
参院の過半数確保には野党との連携が不可欠となるが、非改選も含め11議席に伸ばしたみんなの党だけでは、過半数に達しない。
勝敗は1人区で決した。民主は29ある1人区のうち27選挙区に公認候補を擁立したが当選は8人のみ。全選挙区に候補を立てた自民党は21勝8敗と大きく勝ち越し、6勝23敗と惨敗した07年から巻き返した。毎日新聞の世論調査では消費税引き上げへの反対が地方で強い傾向にあり、民主が1人区で大敗した背景に首相への反発があったとみられる。
選挙区全体で落選した民主現職は7人。比例では04年以来の「比例第1党」の座を守ったが、07年より4議席減の16議席にとどまった。自民は改選議席では第1党に立ったものの、比例は12議席で過去最低だった98、07年の14議席に届かず、本格的な党勢回復には至らなかった。
◇千葉法相が落選
2人区は12選挙区すべてで民主、自民両党が1議席ずつを分け合った。民主は10選挙区で2人を公認したが、今回も「すみ分け」が続いた。3人区(埼玉、千葉、神奈川、愛知、大阪)と5人区(東京)の6選挙区でも民主は公認候補2人を擁立し、東京では蓮舫行政刷新担当相ら2人が当選、愛知でも2議席を獲得した。他の4選挙区では1議席にとどまり、神奈川では千葉景子法相が落選した。
初の参院選に臨んだみんなの党は比例で7議席を確保し、東京、千葉、神奈川でも議席を獲得した。公明党は候補を擁立した東京、埼玉、大阪の3選挙区で3人全員が当選。比例は過去最低の89年と並ぶ6議席で、改選11議席を下回った。公明、みんなの両党は参院のキャスチングボートを握り、民主にとっては政策ごとの部分連合や連立組み替えを働きかける有力候補となる。
共産党は比例から東京選挙区に回った現職の小池晃党政策委員長が落選、比例の3議席にとどまった。社民党も比例で福島瑞穂党首ら2人の当選となり、両党は改選議席から減少した。たちあがれ日本と新党改革は比例で各1議席を獲得した。
07年参院選で民主党が大勝し、与党(自民、公明両党)が過半数を割ってから昨年の政権交代まで2年間続いたのが「ねじれ国会」。このときは与党が衆院で3分の2以上の多数を確保していたため、参院で否決された法案の再可決が可能だった。民主は衆院で300議席を超えるものの国民新などとの与党で3分の2には届かず、今後、野党の協力なしに法案を成立させられなくなる。【田中成之】
●
民主惨敗で与党過半数割れ 菅総理厳しい運営に
テレビ朝日 (07/12 05:58)
11日に行われた参議院選挙は、民主党が改選議席を下回り、与党の国民新党を加えても参議院で過半数割れしました。菅総理大臣は続投する意向を表明しましたが、今後、厳しい政権運営を迫られます。
民主党は1人区の多くで自民党候補に競り負け、選挙区で28議席にとどまりました。比例代表では16議席獲得したものの、合わせて44議席と惨敗しました。また、与党の国民新党は1つの議席も確保できず、与党で参議院での過半数に必要な56議席を獲得できませんでした。民主党など与党内には、「消費税」が大きな争点となったことで、菅総理大臣や民主党執行部の責任を問う声が出ています。ただ、菅総理は「国民に十分な説明ができていなかったことは反省する」としながらも、引き続き政権運営にあたる考えを強調しました。
菅総理大臣:「今回の選挙結果は真摯(しんし)に受け止めながら、改めてスタートラインに立った気持ちで責任ある政権運営を今後とも続けたい」
一方、自民党は改選の38議席を大きく伸ばす51議席を議席を獲得し、改選第1党となりました。
自民党・谷垣総裁:「こういう審判を頂き、有権者の皆さまに心から感謝申し上げたい。(代表質問で)参院選で信を問うという趣旨の答弁が(菅総理から)あった。この結果を合わせ、かんがみると、一刻も早く解散して国民に信を問うべきだ」
さらに、みんなの党は民主党への批判票を集め、東京と神奈川、千葉で新人候補者が当選したうえ、比例代表でも7議席を確保して合わせて10議席と躍進しました。
みんなの党・渡辺代表:「『増税のための超党派協議会』には反対です。国会行革超党派協議会のほうが先だと思う」
たちあがれ日本と新党改革は、それぞれ比例代表で1議席ずつ獲得しています。また、社民党は改選前から1議席減らして2議席となりました。
●民主50議席割れ、菅首相それでも続投へ
サンスポ 2010.7.12 05:04
昨夏の政権交代後初の本格的な国政選挙となった第22回参院選は11日投開票され、改選54議席以上を目標にした民主党は40議席台にとどまる敗北を喫し、非改選を含めた与党議席は参院過半数(122議席)を割り込んだ。自民党は改選38議席を大幅に増やして50台に乗せ、改選第1党となった。菅直人首相(63)が打ち出した消費税率引き上げ論や政権10カ月の実績に厳しい審判が下された。
菅首相は12日未明に都内で記者会見し、敗北を認めて陳謝した上で「消費税に触れたことが唐突感を持って国民に伝わったことや、事前の十分な説明が不足したことが大きな要因だ」と述べた。また「真摯に受け止めながら、あらためてスタートラインに立った気持ちで責任ある政権運営を続けていきたい」と首相続投の意向を表明した。
だが、野党が参院の主導権を握る「ねじれ国会」になれば、厳しい政権運営は避けられない。与党内で首相批判が高まることも予想される。
特に首相の消費税率引き上げ言及を批判してきた小沢一郎前幹事長(68)が執行部交代にとどまらず、独自の多数派工作に出て、主導権を握る可能性もある。9月の党代表選に向け、政権と党それぞれの運営をめぐり攻防が繰り広げられるとみられる。
●蓮舫氏171万超で最多 選挙区、最少13万7千票
2010/07/12 06:36 【共同通信】
参院選の選挙区で最も多い票を獲得したのは東京の蓮舫行政刷新担当相(民主)で171万1千票。初当選した2004年から80万票近く上乗せした。政権交代の象徴となった「事業仕分け」での活躍が圧倒的な集票につながったようだ。
90万票台で続いたのは、神奈川の小泉昭男、北海道の長谷川岳、愛知の藤川政人の各氏。いずれも自民党候補で、都市部での復調ぶりを印象づけた。
当選者の最少得票は高知の広田一氏(民主)で13万7千票。徳島、鳥取、山梨の3人も20万票に満たず、定数1当たりの有権者数が多い大都市圏との「1票の格差」が際立った。
落選候補の最多得票は神奈川の千葉景子法相(民主)で69万7千票。広田氏の5倍超の票を集めながら涙をのんだ。大阪の岡部まり氏(同)も61万8千票を取ったが敗れた。
●参院選・識者談話
時事 2010/07/11-23:11
◇生活大変なのにがっかり
経済評論家荻原博子さんの話 民主党の主張は前回の衆院選では「生活が第一」だったのに、今回はどこのスローガンか分からない「強い財政、経済」だった。前回、本当に生活が大変ということで民主党に投票した人たちはがっかりした。これに菅直人代表の消費税発言が追い打ちをかけた。何のために消費税を上げるのかはっきりせず、冗談じゃないという人が多かったのではないか。民主党もひどいが自民党にも戻りたくない、ということで投票率が低下したと思う。与党が過半数を取れず、またねじれ国会になると、こんな経済が大変な時に何も決まらなくなってしまう。
◇菅首相のプレゼンの問題
山田真裕関西学院大教授(政治行動論)の話 自民党は定員1人の選挙区での頑張りが効いた。公明党との選挙協力が奏功したのではないか。一方、比例区ではあまり伸びておらず、ブームと言えるようなものではない。
民主党にも風は吹いていなかった。1人区での負けが大きい。「消費税10%」が直接ダメージになったわけではないが、世間が不況に苦しんでいる状況で言及した菅首相のプレゼンテーションの問題。安心して任せられない印象を与えてしまった。
◇有権者迷った
作家高村薫さんの話 前回民主に投票した人がどこに入れようか非常に迷った選挙だったと思う。迷った結果、自民やみんなの党にいくらか流れた。民主が見限られたわけではなく、この10カ月間の評価として「このままじゃ困る」と点数を付けられたということ。何にしても説明不足。マニフェスト(政権公約)が変わった理由も、消費税10%の根拠も、有権者が納得できる説明がない。
これまでなら投票に行かない有権者が多かっただろうが、それほど投票率が落ちなかったのは、それだけ生活が厳しい、何とかしてくれということだろう。
●参院選・識者談話
2010/7/12 1:09 Japan Real Time
11日投開票の参院選では、連立与党の過半数割れが確定的となった。今回の選挙結果について、識者の見方を聞いた。
白鳥令氏(日本政治総合研究所理事長)
菅さんはもともとイメージとしては市民運動家で、国民としては権力を振りかざす格好ではないと思っていたが、さまざまな意味で見ていると、小泉内閣の影響を受けている。小泉さんのやったように、党内を半分を悪者にして、それで人気を回復しようとする。今回も小沢氏のグループを悪者にして人気にしようとしたり、ひとつのイッシューを前面にだして(小泉さんは郵政の民営化を表に出してほかの問題を蹴散らしたわけだが)それと同じように消費税のことを表に出して、沖縄の問題を隠してしまうとか、小泉内閣の影響を受けている。それが、国民にある種の権力志向のイメージをだして、国民のバランス感覚で、このまま参議院にも過半数をあげるとあぶないという格好になった。
草野厚氏(慶應義塾大学総合政策学部教授)
民主大敗の参院選の結果は、菅政権にとり衝撃だ。敗因は世論を見誤り、前政権の政治とカネや日米関係の失敗を隠そうとしたこの政権の本質によるものだ。鳩山、小沢の二人が辞めた直後の支持率V字回復で、みそぎは済んだと勘違いし、消費増税を党内、政権論議を経ずしてぶち上げた。財政再建が念頭にあったとしても、その真意は、消費税の10%への引き上げを主張するライバル自民党つぶしであったことは間違いがない。衆院では民主党が多数を占めているため、菅政権は続くが、参院で否決された法案を衆院で覆す三分の二には達していないので再議決はできない。野党からの引き抜きや、政策ごとの連合が模索されるが容易ではない。政治は中期的には再び混迷する。長期政権を期待した民主党には手痛い打撃だが、前政権の政策上の失敗の総括も行わなかったつけがまわってきたといえよう。
飯尾潤氏(政策研究大学院大学副学長・教授)
予想以上に民主党が苦戦し、過半数割れどころか、大幅に議席を減らしたのは、消費税問題だけではなく、民主党政権への不満が高まっていることの表れである。参議院選挙なので、すぐに菅直人内閣が立ちゆかなくなるわけではないが、政策的な優先順位を見直すとともに、首相のリーダーシップのあり方を含め政権運営方法を見直す必要がある。参議院で過半数を確保するには、小手先の対応では無理であり、こうした慎重な検討の上に、連立の組み替えなどの議論をすべきである。管政権が落ち着いて事態に対処しなければ、政治状況が流動化する恐れがある。
デニス・ヤストモ氏(米スミス・カレッジ教授)
民主党は昨年8月の衆院選で地滑り的勝利を収め、日本もようやく2大政党制に移行したとの楽観的な見方も聞かれた。しかし、この政権交代で誕生したのは複数政党による連立政権にすぎない。それが現実だ。民主党は政権運営能力を欠き、その枠組みもうまく機能させることができなかった。今回の参院選は、弱体化した2大政党と、スポットライトを奪い合ういくつかの少数政党が乱立する構図となった。有権者の判断は、民主党に警告を発しながらも、自民党の復権にも踏み切れず、小政党は小政党のままにした、といったところだろう。菅直人首相は景気浮揚に向けて「第3の道」政策を打ち出したが、今回の選挙では、「民主党や自民党ではなく、他の政党でもない」という「第3の道」を有権者が望んでいることが示されたと言える。
●与党、参院で過半数割れ:識者はこうみる
ロイター 2010年 07月 12日 00:23
[東京 11日 ロイター] 第22回参院選は11日、投開票が行われ、与党・民主党の獲得議席は50議席に届かない見通しとなり、国民新党を合わせた連立与党の参院議席数(非改選含む)が過半数を割り込むことが確実となった。市場関係者の見方は以下のとおり。
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