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てらまち・ねっと



 国民健康保険、いわゆる国保について、市町村の運営から都道府県単位に移管するように進んでいる。
 単独の市町村で国保を維持運営していくのは困難、などから。しかし、都道府県単位にしたからといって、問題の本質が解決するわけではない。
 ともかく、移行したら、市町村ごとの貯金(基金)が違うからこれをどう調整するんだろうとか、そもそも、自治体ごとの個性をもって"バラバラ"となっている保険料(最低約14万円~最高約50万円/下記ランキング)をどうやって一元化していくのだろうという素朴な疑問は残り続ける。

 これに関して、共同通信・10月25日の報道があった。
 ★《厚生労働省は24日、都道府県単位に移管した後も一律の保険料とせず、市町村ごとの保険料納付率や医療費抑制の取り組みを保険料に反映させる検討に入った。納付率の向上や医療費抑制に努めれば、保険料率を下げられる仕組みとし、市町村に積極的な役割を促す狙いがある。29日の社会保障審議会の部会に案を提示する》

 ・・ということで、厚労省の「市町村国民健康保険における保険料の地域差分析」「市町村国保の決算から見た保険料分析」などを見て(下記ブログでリンク)、29日の社会保障審議会の医療保険部会の「議題 医療保険制度改革について」を確認、関連にもリンクした。

 もちろん、行政関係者サイドの意見も見た。(当然だけど)「真の国民皆保険制度に基づく医療保険制度を維持していくためには、国が責任を持って財源を確保し、国民が安心して受けられる医療保険制度の運営主体となることが必要であると考える」という考えも抜粋。

 それで、保険料の違いが実際にどれくらいかを見ようと、全国のランキング(2009年版)も見て、ブログに高額・低額の50位を記録。(岐阜県内の一部は抜粋)。

 なお、今日はここ山県市の事業仕分け。ネットの実況もある。
 ★⇒市の公式Webページ 平成26年度山県市事業仕分け
  インターネットで生放送/ 事業仕分けの様子は、Ustream(ユーストリーム)で生放送します。←
     Ustream(ユーストリーム)岐阜県山県市事業仕分け2014 

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 厚労省
 ★医療保険データベース

 ★市町村国民健康保険における保険料の地域差分析

 ★平成23年度 市町村国保の決算から見た保険料分析 [318KB] 

 ● 第83回社会保障審議会医療保険部会の開催について
  1.日時  平成26年10月29日(水)9時30分~12時00分
  2.場所  グランドアーク半蔵門 華の間(3階)千代田区隼町1-1
  3.議題 医療保険制度改革について
  4.傍聴人数  若干名

 ★社会保障審議会 (医療保険部会)

●保険料、市町村ごとの努力で差 国保の都道府県移管で厚労省
    2014/10/25 02:00 【共同通信】

 厚生労働省は24日、市町村が運営する国民健康保険(国保)を都道府県単位に移管した後も一律の保険料とせず、市町村ごとの保険料納付率や医療費抑制の取り組みを保険料に反映させる検討に入った。納付率の向上や医療費抑制に努めれば、保険料率を下げられる仕組みとし、市町村に積極的な役割を促す狙いがある。

 29日の社会保障審議会の部会に案を提示する。国は、高齢化が進み、慢性的な赤字構造を抱える国保の財政基盤を立て直すため、国保を都道府県単位に移す方針で、来年の通常国会に関連法案の提出を目指している。

● 国民健康保険事業の現状と課題について考える ~国民皆保険制度を維持するために求められる行動と選択~ 宮崎県本部/日向市役所職員労働組合・健康づくり課
・・・・・・(略)・・・
(3) 国民の負担増と医療費抑制政策の転換
 医療費が増え続ける限り、特に低所得者と高齢者を多く抱える国保の運営では、社会保険方式による住民負担に限界も出てくる。財源の確保に、今年7月の参議院選挙でも争点となった消費税論議は避けて通れない課題である。1%の増税で2兆5千億円の税収増が図られるといわれており、5%の増税で12兆5千億円の税収が確保され、医療費抑制政策の転換が可能となる。しかし、日本国民は増税には敏感である。消費税を目的税として社会保障費に限定して使用することが検討されているが、目的税化すると、医療費が増えれば財源が不足し、さらなる消費税の引上げにつながる不安も出てくる。消費税で全てを賄う必要はないことも考える必要がある。国が国民への十分な説明責任を果たし、理解が得られ、国の施策への国民の信頼がなければなかなか容認されない。
 しかし、最近の新聞等のアンケート調査では、「医療費や社会保障のためなら負担増もやむを得ない」という回答も多くなってきている。政府への国民の信頼が得られ、安心して暮らせるようになると確約が得られる税制改正、消費税の増税であれば国民の理解は得られるのではないだろうか。ただし、生活必需品は5%の税率を維持するなど複数税率の採用などにより消費税の逆進性を十分考慮した低所得者への細かい配慮を行うことも必要と考える。

(4) 国民健康保険事業の広域化と都道府県単位の運営について
 厚生労働省は、2013年度を見据えて環境整備を図るために2010年に各都道府県に広域化計画「広域化支援方針」の策定を働きかけている。これは、県内での事業運営、財政運営の広域化などの基本方針を策定することとされ、この計画を策定した都道府県の市町村においては、保険料(税)の収納率が一定の基準を下回っても普通調整交付金のペナルティを課さないとなっている。
 国保が都道府県単位になることは、財政基盤は強化されるが、同一県内でも市町村の医療費の格差、保険料(税)の格差があり、これを統一することにより市町村によっては現在より保険料(税)負担の増減が見込まれるため、どこまでが県民が納得できる範囲かを充分見極める必要がある。
 ただし、都道府県単位になったとしても、現在のような国保被保険者の年齢構成や財源構成、経済状況が続けば、市町村合併により一時的に市町村国保の基盤強化が図られたことの延長に過ぎず、将来にわたって安定した国民健康保険事業の運営は必ずしも約束されないと考える。

(5) 国が責任を持って運営する地域保険としての一元化
 市町村での国保の運営が限界となりつつある中、当面、市町村から都道府県単位を軸とする再編・統合による広域化でしのげるかもしれないが、わが国は国民皆保険によって、全ての国民が平等に、全国どこの医療機関でも一定の負担を支払えば病気やけがを治療できる制度を維持してきた。最終的には、国がリーダーシップをとって、国が責任を持って国保も被用者保険も一元的に運営できる保険制度にならなければならないと考える。
 ただし、医療保険制度の一元化は、すぐに実現できる容易なものではない。被用者保険と国保では、サラリーマンと自営業者の所得把握の違い、事業主負担の扱いなどの課題があり、国民が納得できる国民的論議が必要である。
 真の国民皆保険制度に基づく医療保険制度を維持していくためには、国が責任を持って財源を確保し、国民が安心して受けられる医療保険制度の運営主体となることが必要であると考える。

7. おわりに~国保の究極の目的は「福祉」
(1) 国保はわかったようでわからない、わかったかと思うとわからない……
・・・・・・・(略)・・・


J●国保保険料が高額な市町村ランキング
          国保保険料が高額な市町村ランキング June 23, 2009   (単位・円)
 1 寝屋川市 (大阪)  504,030
 2 喜茂別町 (北海道) 502,500
 3 矢部村  (福岡)  490,800
 4 風間浦村 (青森)  483,860
 5 別府市  (大分)  483,400
 6 守口市  (大阪)  482,010
 7 福島町  (北海道) 479,100
 8 宮古島市 (沖縄)  478,300
 9 栗山町  (北海道) 469,700
10 湯浅町  (和歌山) 466,400

11 竹田市  (大分)  466,300
12 南種子町 (鹿児島) 466,100
13 忠岡町  (大阪)  465,500
14 木古内町 (北海道) 465,300
15 徳島市  (徳島)  464,280
16 奈義町  (岡山)  455,500
17 雨竜町  (北海道) 452,400
18 様似町  (北海道) 452,200
19 松前町  (北海道) 451,520
20 白糠町  (北海道) 450,900

21 旭川市  (北海道) 450,770
22 南幌町  (北海道) 449,900
23 古平町  (北海道) 446,200
24 結城市  (茨城)  446,100
25 臼杵市  (大分)  445,500
26 南部町  (青森)  445,200
27 根室市  (北海道) 444,900
28 赤平市  (北海道) 444,400
29 夕張市  (北海道) 444,000
30 浜中町  (北海道) 443,800

31 大桑村  (長野)  441,715
32 東大阪市 (大阪)  441,405
33 由仁町  (北海道) 440,500
33 人吉市  (熊本)  440,500
35 白子町  (千葉)  438,100
36 西方町  (栃木)  436,900
37 和歌山市 (和歌山) 436,810
38 長沼町  (北海道) 436,500
39 余市町  (北海道) 436,300
39 大槌町  (岩手)  436,300

41 函館市  (北海道) 435,180
42 藤井寺市 (大阪)  434,700
43 堺市   (大阪)  434,106
44 琴平町  (香川)  433,400
45 久留米市 (福岡)  432,800
46 仁木町  (北海道) 431,800
47 豊後高田市(大分)  431,100
48 上牧町  (奈良)  430,000
49 富谷町  (宮城)  428,700
50 笠岡市  (岡山)  428,400

◇37万4999~35万円(同257~529位)
 ・・・(略)・・・ <岐阜>養老町、北方町、坂祝町・・・(略)・・・

◇34万9999~32万5000円=全国平均水準(同530~867位)
   ・・・(略)・・・<岐阜>可児市、瑞穂市、郡上市、岐南町、垂井町、輪之内町、大野町、池田町、御嵩町・・・(略)・・・

●国保保険料が低額な市町村ランキング
   ランキング.com 国保保険料が低額な市町村ランキング June 23, 2009  (単位・円)
 1 青ケ島村(東京)  139,900
 2 下条村 (長野)  178,975
 3 三宅村 (東京)  186,500
 4 根羽村 (長野)  187,300
 5 御蔵島村(東京)  188,442
 6 檜原村 (東京)  193,600
 7 檜枝岐村(福島)  194,900
 8 新島村 (東京)  195,400
 9 国立市 (東京)  200,100
10 美里町 (埼玉)  201,440

11 瑞穂町 (東京)  202,000
12 東海村 (茨城)  202,100
13 武蔵野市(東京)  202,400
14 豊根村 (愛知)  204,000
14 国分寺市(東京)  204,000
16 日の出町(東京)  204,360
17 粟国村 (沖縄)  206,100
18 下北山村(奈良)  207,200
19 小鹿野町(埼玉)  207,600
20 南部町 (山梨)  209,000

21 利島村 (東京)  209,500
22 日野市 (東京)  212,000
23 積丹町 (北海道) 214,000
24 津南町 (新潟)  216,300
25 泰阜村 (長野)  216,600
26 川北町 (石川)  216,900
27 豊橋市 (愛知)  218,000
28 豊丘村 (長野)  218,900
29 小金井市(東京)  219,300
30 多摩市 (東京)  219,800

31 浦安市 (千葉)  219,900
32 三春町 (福島)  221,500
33 小笠原村(東京)  222,100
34 邑南町 (島根)  222,971
35 東大和市(東京)  223,700
35 皆野町 (埼玉)  223,700
37 町田市 (東京)  224,500
38 設楽町 (愛知)  225,500
39 入間市 (埼玉)  226,100
40 三鷹市 (東京)  227,500

41 大鹿村 (長野)  227,990
42 野辺地町(青森)  228,000
43 大島町 (東京)  228,700
44 逗子市 (神奈川) 229,100
45 勝山市 (福井)  229,590
46 蕨市  (埼玉)  230,000
47 東栄町 (愛知)  230,100
48 調布市 (東京)  230,500
49 開成町 (神奈川) 233,160
50 府中市 (東京)  233,200


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