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てらまち・ねっと



 今年の大きな話題の一つだった「STAP(スタップ)細胞」のこと。年内におおむねの決着をつけた風な先日の理化学研究所の発表。
 しかし、疑問は解決していない。
 今まで、見てみいて、一番に感じることは、実験に使った材料が、違うものではなかったのか、ということ。本人すらそれを知らなったのではないか、とも見える。

 ここは、朝日新聞の指摘も明確。
 ★《検証実験でSTAP細胞が確認できなかったことで、論文の作成過程の解明が重要なポイントになってきた。論文には、STAP細胞は別の万能細胞である「ES細胞」ではないかや、実験で使われたマウスの種類が論文に記載されたものと違うのではないか、といった疑義が指摘されている。》

 ◆2014年4月2日エントリー⇒ ◆理化学研究所/STAP細胞 論文 捏造・改ざん/小保方氏、猛反論/処分は1カ月後

 ◆2014年2月19日エントリー⇒ ◆「“宝の山”iPS創薬は熾烈な開発競争 欧米巨大資本との戦い」/産経

 そこで、理化学研究所の公式Webページの説明をブログに抜粋してから、その他のいくつかを記録。
 テレビでも放映されていたようだけれど、今回の調査方法の過酷さのこと。
 東洋経済オンラインが端的。
 ★《会見を終えて、いったん出席者が退室したあと、検証実験の統括責任者である相澤慎一チームリーダーが放った言葉は、悲鳴のように聞こえた。まっとうな研究者として長年生きてきた科学者にとって、想像を絶する事態だったことは想像に難くない。

 ・・まだ、終わっていないのかなぁ・・・

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 ●独立行政法人理化学研究所 > 広報活動 > トピックス2014 >STAP現象の検証結果について
      2014年12月19日
STAP現象の検証結果について、資料を公表いたします。
STAP現象の検証結果 
  2014 年 12 月 19 日 /STAP現象の検証結果/理化学研究所
1. これまでの経緯 
     ・・・
2. STAP 現象の検証について
     ・・・
3. 帰結
     ・・・
以上のとおり、今回 STAP 現象の確認に至らなかったことから、この検証実験の結
果及び本総括責任者、実験責任者による科学的な判断を踏まえ、平成 27 年 3 月まで
を期限としていた本検証計画を終了することとした。
                       以上

★STAP現象の検証結果(スライド資料)

★野依良治理事長コメント(検証結果について)

★ 小保方晴子研究員コメント
どのような状況下であっても必ず十分な結果をと思い必死に過ごした 3 か月でした。予
想をはるかに超えた制約の中での作業となり、細かな条件を検討できなかった事などが悔
やまれますが、与えられた環境の中では魂の限界まで取り組み、今はただ疲れ切り、この
ような結果に留まってしまったことに大変困惑しております。
私の未熟さゆえに論文発表・撤回に際し、理化学研究所を始め多くの皆様にご迷惑をお
かけしてしまったことの責任を痛感しておりお詫びの言葉もありません。検証終了を以て
退職願を提出させていただきました。最後になりますが本検証実験にあたり検証チームの
皆様はじめ、ご支援・応援してくださった方々に心より御礼申し上げます。
2014 年 12 月 19 日 小保方 晴子


★野依良治理事長コメント(小保方晴子研究員の退職について)

●小保方氏、1600個試しても万能性確認できず
           読売 2014年12月20日
 STAPスタップ細胞は作製できなかったと結論づけた理化学研究所の検証実験報告。

 小保方晴子研究員(31)は19日の理研の記者会見には同席せず、「与えられた環境の中で魂の限界まで取り組んだ」などとするコメントだけを発表した。今年1月の小保方氏らの発表時、新たな治療法につながると期待した難病患者からは落胆の声が上がり、識者は理研の研究体制の問題点を指摘した。

 ◆実験50日間
 9月から本格的な検証実験を行っていた小保方氏。「たくさんのコツやレシピのようなもの」があると説明していた実験は、理研などによると、11月末まで週4日、合わせて約50日間に上った。「自分の仮説を信じ、一生懸命に実験に取り組んでいた」というが、約1600個の細胞の塊を試しても、万能性を確認できるマウスはできなかった。

●STAP検証実験終了、残った疑問 理研、存在を否定
          朝日 2014年12月20日09時54分
 新型の万能細胞とされたSTAP(スタップ)細胞について、理化学研究所は19日、検証実験で確認できなかったと発表し、細胞の存在が事実上否定された。論文の筆頭筆者の小保方(おぼかた)晴子研究員(31)でも作製できず、理研は検証実験を打ち切った。今後の焦点は論文不正の真相解明に移るが、理研が小保方氏の退職を認めたことで影響が出る恐れもある。

特集:STAP細胞
 論文の共著者で、検証実験を担当した丹羽仁史チームリーダーは会見で「(検証実験の結果と)論文のデータとは明らかに齟齬(そご)がある。なぜ齟齬が生じたかについては、今後の調査をまつとしかコメントできない」と話した。

 検証実験でSTAP細胞が確認できなかったことで、論文の作成過程の解明が重要なポイントになってきた。論文には、STAP細胞は別の万能細胞である「ES細胞」ではないかや、実験で使われたマウスの種類が論文に記載されたものと違うのではないか、といった疑義が指摘されている。

●一時は「新たな万能細胞」と期待…存在は幻に
     読売 2014年12月19日
 STAPスタップ細胞は、小保方晴子氏だけでなく理化学研究所のチームも作ることができなかった。

 一時は新たな万能細胞と期待されたが、その存在は幻となった。

 小保方氏の検証実験は7月から5か月間行われた。これとは別に、理研チームは丹羽仁史氏らを中心に、来年3月までの期限で実験を試みていた。丹羽氏は当初、小保方氏の論文に記されている方法で実験し、STAP細胞はできなかったと8月の検証実験の中間報告でも公表していた。

 さらに、別の方法で試したところ、理研関係者らによると、万能細胞であることをうかがわせる兆候がわずかに認められ、いったんは実験を継続することも検討されたという。

 この兆候は、万能性を示す遺伝子が働いた時の発光現象に似ているが、こうした細胞は非常に少なかった。STAP細胞であることを確かめるには、この細胞で、筋肉や神経など様々な細胞に変化することを確認しなければならない。理研幹部は「この細胞がSTAP細胞かどうかは確かめられなかった」と話した。

●STAP細胞:「振り回された揚げ句…」昇進フイため息
     毎日新聞 2014年12月19日 23時11分
 理化学研究所は19日、STAP細胞の有無を確かめる検証実験の打ち切りを発表、STAP細胞の存在は証明されなかった。論文の中心となった小保方(おぼかた)晴子・理研研究員(31)の退職も決まり、理研でのSTAP細胞研究は終止符を打つ。

         ◇
 「これでやっと一区切りついた」。STAP細胞騒動の舞台となった神戸市中央区の理研発生・再生科学総合研究センター(現多細胞システム形成研究センター、CDB)の研究者らの多くは検証実験の結果を冷静に受け止めた。一方で、予算削減などセンターの行く末に不安を募らせている。

 センターは論文不正問題を受けて11月、大幅に組織改変された。創設時からの竹市雅俊センター長は退任。40あった研究室は半減し、職員は439人から329人に。残りは理研の別組織に異動した。

 そのあおりで昇進が見送られ、異動となった40代の研究室リーダーは「振り回された揚げ句に『STAP細胞は存在しませんでした』とは。検証実験で良い結果が出ていれば少しは救われた気持ちになれたかもしれない」とため息を漏らす。

 一方、30代の研究室リーダーは「STAP細胞の全てがうそとまでは言えないのではないか。論文共著者となった一流の研究者ですら信じてしまう何かがあったのかもしれない」と一定の理解を示した。

 多くの研究室リーダーらの関心は今後の研究費だ。CDBは今年度、約28億円の予算規模だったが、来年度は大幅に削減される見込みで、新センター長も未定だ。

 CDB創設以降、予算や人材の獲得の中心にいたのが8月に自殺した論文共著者の笹井芳樹・副センター長(当時)だった。センター講堂で開かれた追悼集会には数百人が出席したという。別の30代の研究室リーダーは「一連の騒動で笹井氏を失った影響は計り知れない」と無念そうに話した。【斎藤広子】

●STAPは雲散霧消、小保方氏お咎めなし?! 検証実験でSTAP細胞は再現できず
     東洋経済オンライン 2014年12月19日小長 洋子 :東洋経済 編集局記者
「小保方さんの検証実験において、モニターを置いたり立会人を置いたりしたことは、科学のやり方ではなく、検証実験の責任者として責任を痛感しております。このような犯罪人扱いをした検証行為は科学にはあってはならないことで、お詫びさせていただきます」

会見を終えて、いったん出席者が退室したあと、検証実験の統括責任者である相澤慎一チームリーダーが放った言葉は、悲鳴のように聞こえた。まっとうな研究者として長年生きてきた科学者にとって、想像を絶する事態だったことは想像に難くない。
一方、会見中に配布された、渦中の人・小保方晴子氏の理化学研究所を退職するに当たってのコメントには、「予想を遙かに超えた制約」「魂の限界まで取組み」「このような結果にとどまってしまったことに大変困惑しています」と、相変わらず自らの大変さや苦痛を主張したもの。

多くの研究者に無用な負担をかけ、気鋭の科学者の自殺という事態にまで発展したことについては「未熟さゆえに多くの皆様にご迷惑をおかけしてしまったことの責任を痛感」と述べるにとどまっている。コメントの内容については一言一句変えないように、と理研側に要求したという。どこまで自らの責任を感じているのか疑問も生じる。

12月19日午前、理化学研究所の研究不正再発防止改革推進本部がSTAP現象の検証実験について、結果を報告する会見を開いた。

STAP論文に関する不正発覚後の4月から検証実験チームによって1年をめどに行われていた検証実験と、9月~11月末までをめどに行われていたSTAP論文の筆頭著者であった小保方晴子氏本人による再現実験は終了。その結果、いずれもSTAP現象を再現できなかった、と報告した。いったんは申請した特許も、「放棄を含めた方向で検討しており、他の研究者たちの理解を得るよう調整をしている」(理研・坪井裕理事)とした。
・・・・・・・
今回の実験はSTAP論文の検証実験であり、論文通りにやればSTAPができるかどうかを検証することが目的。もう一歩踏み込んでSTAPが本当にあるかどうかを調べるまでの研究は行われていない。直接実験を行った丹羽氏も、「今後もこの研究を続けるつもりは現時点ではない」とした。STAP現象があるかないかの研究は、今後関心のある研究者が独自に取り組めばよい話で、理研としては科学的な必要性を踏み越えて行ったこの実験までで十分役割を果たしたと言える。
・・・・・・・
公費を使って不正を行った研究者になんのおとがめもなく幕引きを図るのは、研究者だけでなく一般人にとっても納得のいかないことだろう。正当な罰を受けることで、新たな道も踏み出すことができるのではないか。グレーゾーンを残したままのあいまいな結論は、誰のためにもならない。

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