【私流せんきょ心得】中 候補者を見分けるには
候補者の考えは、告示前ならリーフレットで、告示後は選挙公報やポスター、選挙はがきで知ることができます。選挙カーからの連呼や演説でもメッセージを聞き比べてみましょう。
候補者を知るには、まず「政策」。実現可能で具体的かどうかが大切です。政策がなければリーフレットも作れないし、街頭演説もできません。議会で一般質問もできないでしょう。だから政策を明らかにしない候補者は論外です。
でも、地縁血縁型選挙をする候補者は政策を必要としません。地元の利益さえ訴えれば、支持を得られるからです。「地域ぐるみ選挙」になると、有権者個人の自由な意思を制限することになり、問題があります。
政党所属の候補者は、党議拘束を受けますから、政党の政策などが重要な判断基準になります。2期以上の候補者なら、選挙で言ってることより、今までやってきたことを知る方が、より正確に判断できます。
政策と同じくらい大切なのがスタンス。4年間何を足場にするのかということです。市民の視点で、市民のために働く人であるかがポイントです。利益誘導や口利きを優先する候補者は「投票してくれた人のために働きます」というメッセージを発しています。
また、演説もしないで「○○です」と名前だけを連呼している選挙カーや、それに候補者が乗っていない場合は、有権者にメッセージを届ける努力を放棄しているのではないでしょうか。「無党派」「市民派」をかたるだけの人も許せません。
候補者に、最低限必要な資質は、正直で誠実であることです。
あなた自身の受信能力で見極めましょう。
(元高富町議・寺町みどり) |