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てらまち・ねっと



 先週、国会での柳瀬氏答弁が崩れたことを前提に安倍氏も出席しての予算委員会が今日開かれる。
 何かにつけて、事実が明らかになるほどに「呆れられていく政権」と映る。これを支える人たちはどうなんだろう。

●安倍首相、何語る?14日注目の集中審議「加計問題」激化必至/スポニチ 2018年5月14日
●「過去にないウソつき政権」自民内に危機感 加計問題/朝日 2018年5月12日

●「『加計ありき』明らかに」=柳瀬氏答弁で前川前次官/時事 5/11
●首相会食受け柳瀬氏助言 加計側に学部新設対応策/東京 5月12日

●柳瀬氏答弁広がる矛盾 愛媛知事、証拠示し反論/毎日 5月12日
●「愛媛知事の批判、同じ思い」 福田知事、加計問題の参考人答弁に苦言/下野 5月12日
●逆襲開始…中村愛媛県知事の“隠し玉”に安倍自民は戦々恐々/日刊ゲンダイ 5月13日

●柳瀬氏「加計理事長は首相のバーベキューにいた」/日刊スポーツ 5月10日
●贈収賄に発展も 安倍・加計「ゴルフ代」は誰が払ったのか/日刊ゲンダイ 5月11日

加計関係者との面会を認めた柳瀬元秘書官がまだ隠していること/まぐまぐニュース 5.11 新恭
●加計系列の千葉科学大学の入学者が激減 萩生田光一氏が名誉客員教授を務めたことも/5月12日 日刊ゲンダイ 

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●安倍首相、何語る?14日注目の集中審議「加計問題」激化必至
    スポニチ 2018年5月14日 05:30
 衆参両院の予算委員会は14日、安倍晋三首相が出席して集中審議を開く。学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡る柳瀬唯夫元首相秘書官の参考人招致を受け、与野党による攻防の激化は避けられない情勢だ。
・・・(略)・・・

●「過去にないウソつき政権」自民内に危機感 加計問題
       朝日 2018年5月12日08時38分
 愛媛県職員は確かに面会し、発言もした――。加計(かけ)学園の獣医学部新設計画をめぐる柳瀬唯夫・元首相秘書官の国会答弁に、愛媛県の中村時広知事が11日、反論を展開した。柳瀬氏と県の主張の矛盾を追及しようと、野党は中村知事の参考人招致を要求。政権や与党は防戦一方だ。

 「職員には地方公務員としての誇り、人間としての誇りもある」。11日、愛媛県庁内の会議室。中村時広知事は約40人の報道陣を前に語気を強めた。前日の柳瀬唯夫・元首相秘書官の答弁を「県の信頼にかかわる」とし、反論を繰り出した。

 問題視したのが2015年4月2日に学園関係者と面会した際、県職員らが「いたかどうか分からない」とした柳瀬氏の答弁だ。この日、中村知事は面会した職員から改めて聞き取りを実施。「(会った、会わないという)問題に終止符を打ちたいという職員の思いがあった」とし、「物証」となる柳瀬氏の名刺の公開に踏み切った。

 さらに「県職員は、首相官邸で県の立場を説明するために行っている。子どもの使いで行っているわけではない」と述べ、柳瀬氏の「あまりお話しにならなかった方は記憶からだんだん抜けていく」といった答弁に不快感を示した。当時どんな説明をしたか、県職員が覚えている内容をまとめたA4判のメモも公開した。獣医師養成系大学設置の必要性▽県と市のこれまでの取り組み▽今後の対応――として計15項目が記されていた。

 中村知事によると、職員は上司から「県を代表して首相官邸で説明する以上、メモなしで行うように」と指示を受け、「一生懸命頭にたたき込んで発言した」と知事に説明したという。

 柳瀬氏は当初、主に話したのは…

●「『加計ありき』明らかに」=柳瀬氏答弁で前川前次官
    時事 2018/05/11
 学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐる参考人質疑で、柳瀬唯夫元首相秘書官が首相官邸での学園関係者との面会を認めたことを受け、前川喜平前文部科学事務次官は11日、「『加計ありき』だったことが明らかになった」とするコメントを、代理人弁護士を通じて出した。

 加計問題で「行政がゆがめられた」と発言してきた前川氏は、参考人質疑での柳瀬氏や加戸守行前愛媛県知事の発言から、面会が行われた2015年4月2日の時点で「すでに『加計ありき』だったことが明らかになった」と指摘した。

●首相会食受け柳瀬氏助言 加計側に学部新設対応策
 東京 2018年5月12日
 学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部開設を巡り二〇一五年四月、学園や愛媛県幹部らが柳瀬唯夫首相秘書官(当時)と面会した際、学園側出席者が「安倍晋三首相と加計孝太郎学園理事長が会食した際、『下村博文文部科学相(当時)が、加計学園は課題への回答もなくけしからんといっている』との発言があった」という趣旨の説明をしたことが、政府関係者の証言で分かった。この発言を受け、柳瀬氏は「課題への取り組み状況を文科省に説明するのがよい」と、学園側に助言したという。 

 このやりとりは面会に同席した県幹部が作成した文書に記載されている。下村氏はこれまで発言を否定。柳瀬氏も十日の衆参両院の参考人質疑で、「そのような話が出た記憶は全くない」と答弁したが、安倍首相が一五年四月二日の面会前から、学園の獣医学部開設計画を聞かされていた可能性が出てきた。

 政府関係者によると、学園関係者が「(下村氏の指摘への)対応策について意見を求めた」ところ、柳瀬氏が「今後、策定する国家戦略特区の提案書と併せて課題への取組状況を整理して、文科省に説明するのがよい」とアドバイスしたとされる。こうしたやりとりは、県文書に記載されているが、発言者が明示されていなかった。

 柳瀬氏は参考人質疑で、一五年二月から六月の間に加計学園関係者らと首相官邸で三回面会したと認め、国家戦略特区での獣医学部開設を協議したと明らかにした。しかし、四月の面会の際、安倍首相と加計理事長の会食が話題になったことを「記憶がない」とし、自身の助言についても「私がそういう発言をしたという覚えもない」と述べた。

 安倍首相は昨年七月の国会で、学園の学部開設を知ったのは「(学園が事業者に正式決定した)一七年一月二十日」と答弁している。下村氏はこれまで「加計学園は課題への回答もなくけしからん」という趣旨の発言について「全く言っていない」と否定している。本紙は十一日、下村事務所にあらためて質問状を送ったが、期限までに回答はなかった。

●柳瀬氏答弁広がる矛盾 愛媛知事、証拠示し反論
        毎日 2018年5月12日
 学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡り、柳瀬唯夫元首相秘書官(現経済産業審議官)が国会の参考人招致で、2015年4月2日の愛媛県職員らとの首相官邸での面会について答弁した内容に対し、同県の中村時広知事は11日、定例記者会見で柳瀬氏の名刺を示すなどして反論。「県職員の信頼にかかわる」と批判し、面会の人数、現獣医学部長の同席の有無など重要な点についても矛盾が広がった。

 柳瀬氏は10日にあった衆参両院の予算委員会の参考人質疑で、学園関係者との面会を認める一方、県や今治市の職員については「随行者の中にいたかもしれない」などと答弁した。また、「(面会相手は)10人近くのずいぶん大勢」とした上で、話していたのはほとんどが吉川泰弘・元東大教授(現・岡山理科大獣医学部長)や加計学園の事務局職員で、「保存している名刺の中に、県や市の職員の人の名刺はなかった」とも話した。

 これに対し、中村知事は会見で「県職員は子供の使いではない」と反発。県、市、加計学園関係者の計6人が全員メインテーブルにつき、真ん中には県職員がいたと説明した。吉川氏については「2日(の面会の際)はいなかった」と断言した。

 更に県職員が当時の記憶を基に、柳瀬氏に説明した内容をまとめた文書も公表。「(柳瀬氏と)会った会わないという単純な話をなぜ引きずらないといけないのか」と述べ、一連の問題に終止符を打つため、職員からの申し出で名刺を公開したことを明らかにした。

 一方、県職員が作成した文書に「首相案件」と書かれていたことについて、柳瀬氏が「(私は)普段から首相という言葉は使わないので違和感がある」と述べたことに反論。「地方では総理ってあまり言わない」と述べ、「総理」という言葉を聞いた職員が「首相」とメモした可能性に言及した。

 今治市も11日、柳瀬氏との面会の際、獣医学部新設に関する取り組みなどを説明したと明らかにした。【花澤葵】

首長経験者が愛媛県擁護
 愛媛県の異例の対応について、他の首長経験者からも「政府より、記録を残している県を信用すべきだ」と擁護する声が上がる。

 元神奈川県逗子市長の富野暉一郎・福知山公立大副学長は「官邸が何の記録も残していないなどあり得ない」と指摘する。首相秘書官が自治体の職員と会うことは極めて珍しいとして、「愛媛県には非常に重要な面談で、記録は正確に残したはずだ」と話す。

 前鳥取県知事の片山善博・早稲田大大学院教授も「今の政府はうそをつきすぎて、しどろもどろになっている」と国側の対応を批判。愛媛県が柳瀬氏の名刺などを公開したことについては「政府が本当のことを明らかにしないなら、当然の対応だ」と擁護し、「柳瀬氏は早く真実を話すべきだ」と訴えた。【矢追健介、真野敏幸】

●「愛媛知事の批判、同じ思い」 福田知事、加計問題の参考人答弁に苦言
        下野 5月12日
 加計学園問題で国会に参考人招致された柳瀬唯夫(やなせただお)元首相秘書官の答弁に対し、愛媛県の中村時広(なかむらときひろ)知事が批判していることに関して、福田富一(ふくだとみかず)知事は11日の定例記者会見で「私も含めて全国の知事は同じ思いを持っているのではないか」との考えを示した。

 参考人質疑で柳瀬氏は「保存している名刺の中に、県や市の職員の人の名刺はなかった」と答弁していたが、福田知事は「一般的に、訪問先では部長級以上は名刺交換をする。どの人か分からないというのは通常はないのではないか」と疑問を呈した。

●逆襲開始…中村愛媛県知事の“隠し玉”に安倍自民は戦々恐々
    日刊ゲンダイ 2018年5月13日
「首相案件」が混迷を極めている。加計学園関係者や愛媛県、今治市の職員との官邸面会をめぐって、柳瀬唯夫元首相秘書官が10日の予算委で「(県職員が)いたかもしれない」とウヤムヤ答弁を繰り返したことに、中村時広愛媛県知事がブチ切れた。「愛媛県の信頼を損ねる」「職員は子供の使いじゃない」と憤り、柳瀬氏の名刺と職員の説明メモを公表。中村知事が新たな証拠を突きつければ、もう安倍政権は持たない。

■柳瀬元秘書官の「虚偽答弁」が確定
 県職員の同席について、柳瀬氏の「バックシートにも何人か座っていたように思う」「(その中に)いたかもしれない」との答弁に、中村知事は「職員3人はメインテーブルに座っていた」と反論。職員が作成した面会記録に下村博文元文科相の発言が記載されていたことについて、「記憶にない」と言った柳瀬氏に対しては「あの(面会記録)記載の通りだ」とバッサリ。もはや柳瀬氏が、自身や安倍首相の過去の答弁と整合性を取るためにウソをつき、「首相案件」だったことを“隠蔽”しようとしたのはほぼ確実だ。

 11日の野党合同ヒアリングでは、柳瀬氏の求めで同席した文科、農水両省の当時の参事官2人が「同席したと思う」と発言したことが発覚。2人とも「メモは取っていない」というが、何かしらの証拠が出てくる可能性もある。

 そもそも柳瀬氏は、誰と面会したのか記憶が曖昧なのに「総理に一切報告していない」と断言したこと自体が不自然だ。先月中旬、安倍首相は「信頼している」と評した柳瀬氏を米国訪問に同行させていた。機内で一緒に“口裏合わせの台本作り”をしたとみられても仕方がない。

 そんな柳瀬氏の答弁よりも、中村知事の証言の方がよっぽど信憑性が高い。「戦う姿勢」を見せているのは、今秋に3期目をかけた知事選を控えていることもあるだろうが、それだけではあるまい。強気の裏側には「録音テープ」といった決定的な証拠を握っているから、とも囁かれているのだ。 

中村知事の“隠し玉”に期待する野党は「国会招致要求」を大合唱。「中村知事の国会招致を求めているが、与党がウンと言わない。面会の場にいなかった中村知事から話を聞いても無意味と主張している」(野党国対関係者)という。安倍自民は、新たな証拠を突きつけられることを恐れているのだ。

「財務省の文書改ざん問題と同じで、政府は新しい証拠が出てきたら前言を翻す状況になっています。もはや、政策決定のプロセスの問題ではなく、政治の信頼を根本から揺るがす事態です。与野党問わず、真相解明に真摯に取り組まなければなりません。録音テープかは分かりませんが、中村知事が新たな証拠を持っているとみる関係者もいます。国会に呼んで話をしてもらうべきです」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)

 中村知事を招致してもしなくても、目下、14日の集中審議で安倍首相が突き上げられるのは間違いない。

●柳瀬氏「加計理事長は首相のバーベキューにいた」
          日刊スポーツ 2018年5月10日
 柳瀬氏は、立憲民主党の長妻昭氏から、安倍晋三首相と一緒に官邸で会った15年4月以降、加計学園に会っていないか? と質問が飛ぶと「総理とご一緒にお会いしたことはありました。(平成)27年2~3月に官邸でお話を伺い、4月に(安倍首相と)面会をさせていただいた。その後、今治市の方が戦略特区の提案を出すと言いに来た」と官邸で3回、面会したことを認めた。

 柳瀬氏は、長妻氏から質問の冒頭で「規制に穴を開けた時、総理のお友だちのみが通れたのは問題。1学部のみで穴は閉じた。おかしなことはなかったか、厳しくチェックするのは国会の役割。国家戦略特区のプロセスに入る前の不透明さが問題」と厳しく突きつけられた。
その上で「官邸外で期限を区切らず会食も含め何回会った?」と聞かれると「私が記憶していますのは1度、ゴールデンウイークで総理の河口湖の別荘にご一緒した時、ご友人、ご親族が集まり、よく行うバーベキューをやった時、理事長と事務局長がいた。それ以外でご一緒したことはない」と答え、安倍首相が「腹心の友」と呼ぶ加計学園の加計孝太郎理事長がバーベキューの席にいたことを認めた。

 長妻氏が「13年5月6日のゴルフコンペかと思うが、ゴルフはやった?」と聞かれると「(自分は)首を痛めてから、やらなくなった。総理秘書官は、緊急連絡用にいる。バーベキューは総理秘書官として着いていった。首を痛める前だと思うと、したと思う」とゴルフをした可能性は認めた。

 長妻氏から、ゴルフやバーベキューの料金は、誰が払ったか、総理サイドが払ったのか? などと追及されると「私自身がお支払いしたことはない。総理の方で処理されたと思うが私は分からない」、「ゴルフ、バーベキューの費用は誰が払ったか分からない」、「私は分からないのでしかるべき所に聞いてもらえれば」などと繰り返し答えた。

 加計学園関係者と会食をしたか? と問われると「ないと思います。バーベキューを会食と言えば会食だと思う」と答えた。

●贈収賄に発展も 安倍・加計「ゴルフ代」は誰が払ったのか
   日刊ゲンダイ  2018年5月11日
 10日に行われた柳瀬唯夫元首相秘書官の参考人招致。野党サイドが密かに注目したのが、“ゴルフ代”をめぐるやりとりだ。

 柳瀬氏が、2013年5月6日、安倍首相や加計学園の加計孝太郎理事長らと一緒にゴルフをしたことを認めると、質問に立った長妻昭議員は「ゴルフ代は誰が払ったのか」と執拗に追及している。

 柳瀬氏が「自分は払っていない」と答えると、すかさず「誰が払ったのか、加計学園のおごりなのかそうでないのか、それはちょっと重要だ」と畳みかけている。

 実際、加計学園がゴルフ代を負担したかどうかは重大だ。安倍首相が“贈収賄”に問われる可能性が出てくるからだ。

 国家戦略特区は、10日に柳瀬氏が認めたように、首相の直轄案件である。安倍首相に“職務権限”が発生すると考えるのが自然だ。もし、安倍首相が加計学園から食事やゴルフなどの供応を受けていたら“贈収賄”に問われる可能性がある。加計学園は、国家戦略特区を利用して獣医学部を新設したいと申し入れていた“利害関係者”だったからだ。

長妻議員が「これは委員長、ぜひ調査していただきたい」と念を押したのも、刑事事件に発展する可能性があると分かっているからだろう。

■ポイントは「いつ知ったか」
 はたして、ゴルフ代は誰が払ったのか。安倍首相は国会で「先方が払うこともある」と答弁している。もちろん、贈収賄に問われる可能性があるのは、2013年5月6日のゴルフ代に限らない。今治市が獣医学部新設を提案して以降、少なくても安倍首相は加計理事長と6回会食を重ね、4回ゴルフを一緒にしている。

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。
「やはりポイントは、いつ安倍首相が、加計学園の獣医学部新設計画を知ったかでしょう。利害関係者だと分かっていながら、供応を受けていたとしたら刑事罰に問われる可能性が出てきます。安倍首相が、『知ったのは加計学園が事業者に認定された2017年1月20日だ』と言い張っているのも、贈収賄に問われる危険性を分かっているからでしょう。しかし、事業者に認定されるまで知らなかったという説明は、いかにも不自然です。まずは、すべての会食費とゴルフ代について、どちらが払ったのか、明らかにすべきです」

 やはり、加計理事長の証人喚問が必要なのではないか。

●加計関係者との面会を認めた柳瀬元秘書官がまだ隠していること
        まぐまぐニュース 2018.05.11 新恭(あらたきょう)
・・・(略)・・・安倍政権の特徴の一つは、官邸と党が、いままでのどの政権よりも密接であることだ。安倍総理の影武者として今井秘書官が水面下の政治工作を担い、党の批判分子を力自慢の萩生田幹事長代行が抑え込むという構図だ。

なにはともあれ、柳瀬氏は加計学園の関係者と会っていた事実だけは認めた。何のために会ったのか。

当然、国家戦略特区の特例を用いた獣医学部新設についての打ち合わせのためだが、安倍首相は加計学園の計画については国家戦略特区諮問会議で獣医学部新設が認定された昨年1月20日まで知らなかったと言い張っている。

そもそも事業主体となる予定の加計学園が主導しながら、特区の提案者に名を連ねなかったのは、安倍首相との関係を詮索されたくない官邸の指示に違いない。

にもかかわらず、愛媛県と今治市が獣医学部新設の特区提案をする2か月前の2015年4月2日の時点で、安倍首相の秘書官が加計学園関係者と会っていたということになると、安倍首相の「ずっと加計学園の計画を知らなかった」という答弁が虚偽であることも証明することにならないだろうか。

もっとも、証明するまでもなく、安倍首相の発言が不自然で、およそあり得ないことは国民誰しも思っているはずだ。

払拭されない政権への不信感
さて、加計学園関係者と会ったことを認めた柳瀬氏が、これで放免ということにはなるまい。「記憶のかぎり会っていない」のは愛媛県や今治市の職員で、加計学園関係者には会っていたことを思い出したという説明に納得できる人はどれだけいるだろうか。

この詭弁を思いついたのが誰か知らないが、通用すると考えているとしたら、よほどおめでたい。愛媛県や今治市サイドとの接触を認めない限り、国民の不信感が払しょくされることはないだろう。

●加計系列の千葉科学大学の入学者が激減 萩生田光一氏が名誉客員教授を務めたことも
      2018年05月12日 15時35分 日刊ゲンダイ 
国会は柳瀬唯夫元首相秘書官と加計学園関係者の面会の件で大揉めしている。そんな中、気になるのが加計学園の系列校として2004年に開学した「千葉科学大学」(銚子市)だ。

 安倍首相に近い萩生田光一幹事長代行は09年の衆院選の落選後、千葉科学大で名誉客員教授を務めていた。また、現在学長を務める木曽功氏は元内閣参与。文科省事務次官だった前川喜平氏に「獣医学部の新設よろしく」と働きかけたと報じられた人物だ。

 その千葉科学大の入学者が激減、定員割れしているのだ。たとえば薬学部の生命薬科学科。17年度は入学定員40人に対して入学者は7人(17%)で、18年度は定員35人に対して入学者5人(14%)だった。18年度は薬学部全体では定員155人に対して81人(52%)である。

 危機管理学部の動物危機管理学科は定員40人に対して17年度は入学者21人(53%)だったが、18年度は17人(43%)に後退。18年度の危機管理学部全体では定員300人に対して146人(49%)だった。全学部のトータルの入学者数は17年度の379人から18年度は286人と大幅に減っている。学生数が少なければ当然、授業料収入も減るだろう。

 私学補助金も減額された。補助金の金額は収容定員に対する在学者数の割合を示す「収容定員充足率」で決まる。17年度の薬学部の充足率は82%で危機管理学部は71%。補助金は82%だと8%、71%だと16%減らされる規定で、今年3月に交付された補助金は3億2988万3000円と、前年度より3470万円も減額された。18年度の充足率は前年度より低いため、来年3月に交付される補助金はさらに減額される恐れもある。

 千葉科学大は銚子市が加計学園に市有地9・8ヘクタールを無償貸与した上に、92億1500万円の補助金を提供して誘致した。同市の年間予算は約240億円。92億1500万円の一部は借入金だ。銚子市は「返済は25年まで続く見通しです。入学者が減ったのは成田市に国際医療福祉大学ができたことのほか、一連の加計学園の報道の影響もあるかなと思います」(企画財政課担当者)と説明する。

 ちなみに千葉科学大を誘致したのは元銚子市長の野平匡邦氏。岡山県の副知事を経て、加計学園の岡山理科大で客員教授を務めたのち、02年8月に銚子市長に就任した。野平、萩生田、木曽と3氏による華麗なる加計人脈だ。

「土地の件といい補助金の件といい、今治の獣医学部と構造は変わりません。当初は獣医学部の話もあったように記憶していますが……」(地元関係者)

 千葉科学大に質問状を送ったところ、岡山市の加計学園から次のような回答が届いた。

「経営が危ないとする貴誌の質問も全く根拠のないものであり、ぶしつけで極めて失礼な質問だと感じました。(略)これ以上の取材対応をしても、公平で公正な報道をしていただけるという期待はできません。(略)残念ですが貴誌からのご質問には対応できませんのでご了承ください」

 学生数が減るばかりの千葉科学大。経営は大丈夫か。

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