ゲストの一人が島の食事は魚でしょと、おろしショウガを日本から持ってきたという。
さっそく、リペルに生カツオのおねだり。っていうか、ダイバーとして覚えておくべき「カツオ」の英語名をど忘れしてる。
この日本人ならではの刺身への執着。リペルにならフィッシュでもわかってもらえるよね・・・とか思ってたら、昼の船で運ばれてきのはmackerel(SABA)の缶詰。
ソフトドリンクが置かれているテーブルにその大きな缶が一個鎮座していた。
・・・きっとワンコのご飯かな。。SABAと書かれてる缶詰を気にもせずにいたら、それが昼食におにぎりとともにでてきた。
物流の貧弱なトラック諸島では、リペルにさえ手に負えないこともある。
島の生活に必要な物資(食糧など)は、衛星電話(スマホ)でスーパーのあるウエノ島に予約注文。
魚の注文を受けたローカルの人々は、「サバの缶詰でもいいんじゃね?」と思ったようだ。周りを海で囲まれてる島でも、水揚施設等の流通基盤や販路の欠如などの理由で鮮魚の入手は非常に困難だ。
焼いてほぐしたサバにココナッツミルクを加えた料理はチャモロの伝統料理と聞くけど、サバの水煮の缶詰がモエン島で手に入るとは思わなかった。
想像するに、リペルが衛星通信でホテルのスタッフに連絡して、朝獲れの魚を積んだ漁船を探してもらったけど見つからず、ダイビングショップの近くにあるスーパーに問い合わせするもシーチキンの缶詰しかない。
多くの人が懸命に探して、やっとローカルの家庭にひとつだけあったサバの缶詰・・・だったのだろう。
何を食べてもおいしいのは島のマジック。貴重なサバの缶詰。ご馳走様です。
味は日本のそれとまったく一緒だったけど、人々の暖かさがスパイスとしてきいて、最高のご馳走でした。