雨の間隙にドローンを飛ばして島を上から眺めたら、波が四方から同時に島に打ち寄せてるのが見えた。島を取り囲む環礁の切れ目から外波が押し寄せてくるのだろう。
夜中、外で寝ていると、潮騒が全身を包む。風の向きによって聞こえる方向が変わり、風の強さで音の強弱も変わる。その潮騒の音の大きさで雨の降り方も大体予想がつく。大音量の潮騒は嵐の前触れだ。
これはかなり荒れるな・・・吹き付ける西風。ヤシの葉は大きく揺れ、押し寄せる波は荒れ狂っている。
滞在中の2人でテーブルをはさみ、顔を見合わせる。今日はなにもせずにぼーっとしてるしかないようだ。滞在中、唯一、持参したiPadを開いたのはこの日だけ。
マイケル・イン・ボッサを少しだけ聞いたが、島にはローカルが鳴らすウクレレの音以外、人工の音は似合わない。やりかけた写真の整理も止めてすぐにiPadを閉じてしまった。
結局、暴風雨は一日続き、夜はさらに激しさを増す。なので雨よけのあるダイニング兼ラウンジ兼のオープン・スペースにビーチベッド置いて就寝。
テーブルの反対側には、キッチンの土間をあきらめた孫のエリックが就寝。犬達も脅えたようにテーブルの下に潜りこんでくる。
翌朝、ようやく雨は小降りに。島にはヤシの実とかいろいろ漂着物が流れ着き、島の何本かのヤシの木は葉を落としていたが、特に被害はなさそう。
暴風雨に閉じ込められ、何もできなかった一日だったが、比較的天気が良かった日よりも印象が強く残ってる。
きれいな景色の写真はすぐに記憶から失せてしまうものだ。だが、平凡な景色でも強い印象に残る写真がある。きっと、そんな感じなんだろう。。