日本海に面した城下町からやってきた女性ゲストが海に入ろうとすると、いつもブラックチップシャーク(ツマグロ)が現れるらしい。メジロザメ属に属するサメの一種。鰭の先端に黒い模様を持つサメだ。現れるのは体長1mぐらいの子ザメ。この島の浅瀬は、どうやらその個体の巣になってるようだ。
サメは基本的に臆病だ。レジャーダイバーがサメに襲われ死亡に至ったケースは一度もない。水中でシュノーケラーは、フィンを履いた約2メートルくらいの長さ。サメにしてみれば、ヘンテコな動きをする得体の知れない恐ろしい存在だ。
人間をエサとは思わず、むしろ食われるんじゃないかと警戒している。好んで人を食うこともないから、人間は彼らの食糧として質が低いのではという意見もある。だから、エサと間違えてカブッとしても、ペッと吐きだす・・・らしい。
流線的なシェイプ、そして鈍く反射する肌。水中でサメに出会えたらものすごく幸運だ。なかなか出合えないから言うのだけど・・・。
それよりも、この海にはゴマモンガラやイソモンガラ、キヘリモンガラもいる。
6月から8月のゴマモンガラは危険かも。産卵期には卵を守るために凶暴化し、どんな大きな相手でも執拗に攻撃をしかけてくる。サンゴを砕くあの強靭な歯で噛まれたらひとたまりもない。
モンガラカワハギと同じ種類とは思えない程凶悪な面構えで、できればばったり出会いたくない魚だ。