7月に入ってから感染急拡大の明らかな兆候。世界的に広がっているデルタ株の置き換えが心配だ。
すでにワクチン接種が進んでいる国々でさえ、感染の広がりを見せている。せめてもの救いは、日本ではまだ、マスクを外す人が獄わずかであること。日本特有の同調圧力が功を奏していることだ。
ワクチン打ったらマスク不要とネットでは見かけるが、大きな勘違いだ。ワクチンの接種を受けた人でも、感染リスクがある。2回の接種を受けたアスリートたちが、入国の水際検査で引っかかるのはそれだ。
ワクチンを打つと、感染しても症状は軽くなる。そのため、無症状のスプレッダーになる。
「感染を防ぐ」ためのマスクではなく、「他人を感染させないためのマスク」。
そもそも新型コロナでは、「感染者の気道から呼気と共に吐き出される水蒸気にウイルスが含まれ、空気中を漂った末にエアロゾル感染を引き起こす」。未知のウイルス感染症である新型コロナについては、知見が日進月歩でめまぐるしく更新されていく。昨日の“常識”が今日も“常識”とは限らない。