笑顔がキュートな看護師のKちゃんは、海なし県の出身。若くて元気ハツラツのダイバーだ。
Kちゃんに限らず、スキューバダイビングを趣味としている人の中に、医者や看護師さんが多い。
それは、医療現場はストレスがとてもたまりやすいからなのだろう。
ダイビングはストレス発散に最適だ。広い空と青い海、海に抱かれるだけでもストレスは発散できるし、適度な運動は心を癒してくれる。
日本各地の離島では、高齢化が年進行し、独居老人世帯、高齢者世帯、要介護世帯が増加の傾向にある。
だが、雇用条件など離島での待遇は悪く、医師は条件の良い都会に移るため、毎年というほど医師不足の問題が発生する。そのたびに離島住民は不安になる。
緊急医療に対応できない状況になれば住民の生活に大きな支障をきたすからだ。もちろん、ドクターヘリによる緊急搬送など、経済的にも地方自治体に多大な負担が発生することになる。
この高齢社会の島の医療を支えるのは、Kちゃんをはじめとする島で唯一の病院に勤務する27名の看護師さんたちだ。
Kちゃんは派遣看護師として赴任してもうすぐ1年。島の人たちを見守ってきた。
医師の少ない離島では、看護師にはACLSなど緊急医療技術は必修だ。第一発見者がやらなければ、助けられない事態になりかねない。
「日進月歩の医学に比べ、この島は30年くらい遅れている」。不十分な医療態勢に自問自答しながらも、「自分がいないと」と続けてきた。半ば意地だった。
国民は人件費を削ってでも医療費を下げろと要求する。器具や機械の値段は削れないから、人件費を削るしかない。
すでに薬剤はジェネリックを採用し、コストを削減ずみだ。人件費を削れば、いずれ、深刻な医療ミスも増える。
離島では、看護師1人夜勤の病院がある。看護師1人とヘルパー1人で50人もの患者を夜間看ている。
削ることが出来ないくらい削っているのが医療現場だ。それでも、なんとか機能しているのは、サービス残業と病院の努力によるものだ。
そんな訳で看護師の定着率は低い。看護師を続ける事が出来る仕事量をはるかに超えた仕事が割り当てられているからだ。
しかも、島の病院での給料は、本島の半分に満たない。
その上、県の方は賃金のベースアップを削るため、派遣看護師の契約を1年限りにしようとしている。
せっかく島に骨をうずめようとしている医療従事者を追い出す施策をとろうとしている。
今の日本で、看護師免許の取得者はたくさんいるが、医療現場には来ない。人材不足を補う手段として期待された、経済連携協定に基づいたフィリピンおよびインドネシアからの看護師受け入れは、国外の看護師のプロフェッショナルとしての資格を十分に認めないなど、日本の待遇があまりにも悪いために進んでいない。
医師不足の解消を願う島民の願いは切実。そんな中、Kちゃんは島の人としてみんなに受け入れられている。宅急便のお兄さんは、彼女の勤務スケジュールを熟知しているし、島の人とエイサーを踊ったり、沖縄三味線を弾けば、あちこちから応援の声がかかる。彼女の人気は高い。
島の60歳になるお兄ちゃん(あっぴい)は彼女のファンで、夏の夜には彼女を素もぐり漁に誘い、ヤスでついたメバルや蛸を彼女にプレゼントしてくれる。
「10mも素もぐりで潜って捕ってくるのよ。かっこいいよね~」
ここはあったかい人ばっかり。家族みたいな存在のお年寄りたちの明るい声と笑顔が、Kちゃんを島に引き止めている。
島の人は、島で最後を送りたいと希望するようだ。末期のがん患者など、転院の時期の見極めが難しいという。本島からの飛行機の座席に着座ができるうちに移動。 救急ではない患者の搬送にはドクターヘリが使えないため、タイミングを間違えて寝たきりになった病人を搬送すると莫大な費用がかかってしまう。もちろん、患者の家族が払える金額ではない。
Kちゃん。いろいろと大変だと思いますが、これからも頑張って下さい。応援しています。
「チーズケーキ食べる?」
「おれ、チーズケーキになりてえ!」(コラ)
お勉強中。。
「えーと、高圧空気が美容にいい理由は・・・なんだっけ?」
クジラの鳴き声が彼女を海にいざなう
「おりゃ~。激写、激写」
「わたしは孤独が好きだ。あこがれているといってもよい。今度生まれてくるときは、
人知れず海底で一生を過ごすウニを腹一杯食べてみたい、と思う」
・・・すみませんm(_ _)m。
土屋賢二『われ大いに笑う、ゆえにわれ笑う』からのパクリです。(コラ)
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