ごきげんようでござる!
自動変形ロボット玩具は、トランスフォーマーファンだけでなく、全ての変形ロボットファンの夢でござるよな。
しかし、悲しきかな・・・
自動変形ロボット玩具の多くは、自動変形ギミックが優先されてしまう為に、プロポーションがイマイチに成る事が多いでござる。
ちゅー事で今宵は、装甲車よりロボットモードに自動変形を行う「超ロボット生命体トランスフォーマー ビーストウォーズⅡ」のデストロン・オートローラーズ、突撃親衛隊員、オートランチャー(D-20、オートランチャー、1500円)の紹介でござる!
本品は1998年に「ビーストウォーズⅡ」商品として単品販売とカマキリに変身するサイバトロン戦士、マンティス(C-20、マンティス、1500円)との対決セット「VS-20、円盤の対決、2980円)が販売されたでござるが、本体仕様及び付属カードや説明書は単品販売版と同じでござる。
「ビーストウォーズⅡ」は前シリーズの「ビーストウォーズ」がヒットした為に急造された日本展開の作品なので、商品が間に合わず日本未販売ビーストウォーズ商品の流用と、デストロン側にはG2商品やマシンウォーズ商品等の成型色変更品で構成された訳でござるが、本品は1996年展開のG2商品として設計されるも販売が見送られた商品なのでござるよな。
自動変形ギミックを備えたオートローラーズが日の目を見ないままお蔵入りになっていた事は変形ロボット玩具史においての失体でござるが・・・
見事復活を遂げ、自動変形のギミックを大衆に知らしめた功績は大きいでござる。
まあ、急造企画だったおかげで「ビーストウォーズⅡ」初期のカタログでは海外版の写真や試作品の写真が使われており、本品も青色の試作品(?)で掲載されているでござる。
さて、オートローラーズは自動変形ギミックを内蔵している為に、ロボットモードのプロポーションが悪くなる事を見通してか、ヴィークルモードが重量級(1人のぞく)で、ロボットモードでも違和感の無いデザインを採用しているでござる。
オートランチャーのヴィークルモードは、装甲車でござるが、デザイン上、腕が露出しており、完成度を損ねているでござるが、そのデザインは面白く、赤いボディの装甲車で有る事を考えれば、斜体天井部に装備されている砲塔は放水銃ぽいでござるが・・・
レーダーが付いているので放水銃とは違うのでござろうな?
そう、赤色の装甲車とはいえ、警察・消防関係の特殊車両ではなく、軍用の装甲車ぽいのでござるよな。
故に本品の武装は充実しており、フロント部の円形ハッチより付属のディスク(×5)を収納し、安全装置を解除すれば、前進走行でフロント部の溝より、ディスクが連続自動発射するのでござるよな。
更にミサイル発射可能なスピア銃(ランチャースピア)は後部ハッチ内に収納されているでござる。
因みに、前部円形ハッチの裏側にはシークレットエンブレムが貼り付けられていることが芸コマなのでござるよな。
ではでは、本品最大ギミックである自動変形は、車体前部のディスク自動発射スイッチをOFFにして、車体後部の自動変形スイッチをONにした状態で前進させれば車体が起き上がりロボットモードに変形するでござる。
同じ様に後進させればヴィークルモードに自動変形するでござる。
自動変形後は頭部の機銃や腕の位置を整える必要があるでござるが、デザイン的には悪くないロボットモードでのプロポーションの破綻も許容範囲でござる。
特質すべきロボットモードのデザインは、オートローラーズでは唯一両腕が5指のマニュピレーターでござるから、専用の手持ち武器スピア銃(ランチャースピア)が保持できることであり、銛状のミサイル(×2)は両肩のジョイントに装着されるでござる。
スピア銃はスプリングによる一般的な発射方式で、胸部のティスクランチャー(デッドランチャー)は、ロボットモード後部よりのレバー押し出し方式で連続発射が可能でござる。
ミサイルとディスクの2系統の発射ギミックを持つオートローラーズは彼のみで、設定では「スピア銃の名手」でディスクミサイルは時限爆破機能を有しているそうでござる。
なお、同じ円盤型ミサイルの名手であるマンティスとはライバル関係にあるそうでござるよ。
オートランチャーの性格は、親衛隊員のくせに目立ちたがり屋で、ガルバトロン(D-16、ガルバトロン、2980円)の護衛をそっちのけで敵陣に一番乗りを決めては隊長のオートスティンガー(D-17、オートスティンガー、1500円)に怒られる事も有る血気盛んな兵士のようでござる。
余談でござるが、本品の銛状ミサイル(安全対策で先端が円くなっている)の造形が配管工事用のシャベルにしか見えないのでござるよな? (笑)
まあ、土木工事なども行うオートローラーズの部隊性を考えれば、銛よりも装甲車に搭載するのであれば、シャベルとかの工具を搭載しているほうが絵になるのでござるよな。
なお、拙者は西日本在住なので、両手持ちの大型土掘り道具を「シャベル」、方手持ちの小型土掘り道具を「スコップ」と呼んでいるでござるが・・・
東日本では呼び方が逆だと聞いたことがあるでござるが本当でござろうか?