合体ロボが大好きな日本のよいこのみんな待たせたでござる。
今宵は如何して外国人は合体ロボが嫌いなのかも教えちゃうでござるよ!
「トランスフォーマー アニメイテッド」オートボット・エリートガード超速戦士、セーフガード(セーフガード、4725円)の登場でござる!
本品は海外で2008年に合体セットとして販売されたセーフガード(ジェットファイアー&ジェットストーム、日本未販売)のメタリック塗装品であり、日本では2体合体セットとジェットファイアー(TA-21、ジェットファイアー、2415円)および、ジェットストーム(TA-22、ジェットストーム、2415円)の単品販売商品が2010年6月に同時販売されたでござる。
炎の力を持つジェットファイヤーとジェットストームは、捕獲したディデプティコン航空参謀、スタースクリーム(TA-07、スタースクリーム、3780円)の飛行能力の秘密を解明して生み出された双子の戦士で、オートボット初の本格的航空戦力となった次代の新戦士でござる。
しかし、記録的な短期間でエリートガードのブートキャンプを修了するも、実戦経験は乏しく緊張感に欠けた少年達と称するほうが正しいでござるかな?
さて、オートボット初の合体戦士が航空戦力を兼ねるというネタは第1作「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー」の5体合体であるエアーボット部隊(C-55、スペリオン、5500円)を思わせるでござるが、彼らの場合は人数以外にも大きな違いがあるでござる。
そう、エアーボット部隊は5体の血縁関係のないトランスフォーマーでござるが、彼らは兄弟であることでござる!
トランスフォーマーが登場する前の米国での合体ロボの評価は日本と違い、合体のかっこよさや必然性を追求する様式美と異なり、「合体する必要性はあるのか?」「何故最初から合体しない?」「合体メカに一人ずつパイロットが乗っているのは無駄である」などなど合理性を追求する傾向にあったでござる。
しかも、日本では合体ロボは協力協調・友情などなどの目的を一つにするための象徴でもあるのでござるが、個人を主張する米国などでは、合体により個々の個性が奪われたりリーダーの手足となる不平等を嫌う考えや、欧州等では過去の戦争等により国の占領・吸収や企業合併などなどを思わせ弱いものが強者の手足にしかならない悪いイメージが先にたつようでござる?
うむ、合体ロボの精神は日本人だからこそ成し得る「和」の心でござるよな。
故に日本生まれの合体型トランスフォーマーは合体により個々の意思が統一されて、基本性能以上のパワーを発揮できる設定でござるが、海外設定の合体型トランスフォーマーだと個々の意思がが統一できない為に本来のパワーを発揮できないという設定に成りがちでござる・・・
しかし、米国人の全てが合体戦士を嫌う訳ではなく、妥協策としての兄弟設定があるのでござるよな。
そう、少なくとも意見の違う他人同士よりも血の繋がった兄弟の方が意思の統一が出来やすいわけでござる。 故に彼らの場合は米国設定では珍しくコンビネーションは良好で、ヴィークルモードでの上下合体で完成するスーパージェットモードも驚異的な能力を発揮するようでござる。
が・・・ 日本の場合、合体型トランスフォーマーだと主力商品に据えるのでアニメ本編ではレギュラーメンバー入りする処でござるが、彼らの場合はゲストキャラ的な存在感であり戦局を覆すような重要キャラクターとして描かれていないでござる。
流石は合体型トランスフォーマーを嫌う米国作品でござるよな。 (笑)
さて、本品の合体方法はタカラが確立した左右合体の最新作となる訳でござるが、合体用パーツを使用せず頭部も半分ずつ収納した平等な設計思想には恐れ入るでござるな。
しかし・・・ 頭部の集光ギミックが丸見え状態では脳髄を思わせる断面図にしかみえないので少々グロいでござる。 (笑)
「いくぞ兄弟~ 合体だ!」
エリートガード超速戦士 セーフガード
左右対称のデザインに非対称のカラーリングは正に左右合体ロボでござるが、体形やデザインは明らかに日本人感覚とは異なるデザインでござる。
そう、カラーリングを見てもオレンジ色と青色の組み合わせは珍しく、日本人感覚であれば炎の力を持つのであればイメージカラーは赤色に成るところでござるな。
しかしまあ、黄色いトラや炎をオレンジ色で表現する外国人がおかしい訳ではな日本人も緑色の信号機を青信号と表現したり長い黒髪を緑の黒髪と表現するなど色彩感覚は微妙に違うのは確かでござる。 まあ、本品のカラーリングに違和感を覚えたのであれば日本人の証でござろうな。 (笑)
まあ、カラーリングを除いても、華奢な下半身に比べてボリュームのある上半身も違和感を覚える体型なのでござろうな・・・
しかも商品は若干内股になってしまうので尚更でござる。 (笑)
なお、本品は合体ロボット玩具では珍しく前面にメーカー刻印が露出してしまう欠点があるでござるが、これもジェットファイアー・ジェットストームの一部金型を共通にした為の結果でござるな。
さて、セーフガードの設定は2人の意思が同調している為にオートボット史上でも最も強い潜在能力を秘めた戦士であり、能力値も体力(9)、知力(7)、速度(9)、耐久力(8)、地位(6)、勇気(10)、火力(9)、技能(10)で設定されており手持ち武器はないが炎の竜巻「バーニングストーム」を放つでござる。
無論商品ギミックは再現されていないでござるな。
さて、日本と海外で合体型トランスフォーマーの考え方の例を挙げてみると、ヘッドマスターやパワーマスター(ゴッドマスター)の場合と欧米では例え命をもったトランスフォーマーと云えどもパイロット(人間)が主導権を握るのがあたりまえであるのに対し、日本だと合体パートナーは命をもたないトランステクターであるという設定は両方とも人間上位をうたっているのであるが、日本の場合は個人の延長なのに対して海外だと支配者との始終関係になるでござる?
そう、合体により個性を奪われる事を嫌うはずなのに何故にと思うでござるが、ヘッドマスターはトランスフォーマーと違い区別しているのでござる?
スクランブル合体系のトランスフォーマーの場合だと同じトランスフォーマー同士で格差が生まれてしまうが、ヘッドマスターだと人間とトランスフォーマーなので格差(差別)が生じても当然な結果で「全ての命を大切にしよう!」と言いつつ「牛や豚は食物なので殺してもいい!」を主張する如何にも白色人種らしい考えなのでござるよな?
また、同じような理由でターゲットマスターとかミニコン(マイクロン)も同じトランスフォーマーであるという感覚はないようでござる?
日本だとターゲットマスターやマイクロンは機械言語で喋る為に別種感が強いでござるが米国だと普通に喋っていたりするのでござるが区別して扱いを変えているようでござる。
そう、合体型トランスフォーマーの宝庫である「トランスフォーマー スーパーリンク」も上下合体により主導権を交代させられる平等性がある為に海外でも展開出来た訳でござるが、5体合体となると格差がうまれてしまう為にTVアニメではグランドコンボイ(SC-01、グランドコンボイ・スーパーモード、5229円)と同じく本体以外は合体用パワーップパーツ扱いで描かれたでござる・・・ 拙者はも当初はキャラクターが多くなってくる事からの演出上の逃げ道かと思っていたのでござるが、如何やら合体嫌う人の目を欺く為の方便で玩具は普通に売られたでござるな。
しかし、トランスフォーマーはその後映画化された事に知名度上昇で合体ロボット玩具すら日本・アジア地区限定販売商品にせねばいけなくなったのでござるよな。
それまでは合体嫌いですんでいたはずが、「トランスフォーマー /リベンジ」では宗教倫理観が加わって輸血や臓器移植と同じ理由で合体ロボは「魂の融合」他人の魂が融合されることによる穢れを象徴しているとされ、当初3体のバイク型トランスフォーマーから合体予定だったアーシー(RA-23、アーシー、2415円)の登場予定は無くなり、デバステーターも玩具は日本向けの7体合体(EZコレクションデバステーター、全7種各630円)と分離型と解釈できるパワーアップ合体(RD-16、デバステーター、15750円)の2種が販売され、オプティマスプライム(RD-01、オプティマスプライム、7140円)もジェットファイアー(RA-13、ジェットファイアー、7140円)との合体も一回限りの使い捨てとして描かれ合体させる為にジェットファイアーには死んでもらって魂が汚されていないと説明するハメになったのでござるよな・・・ 合体を売りにするハズの「トランスフォーマー / リベンジ」が合体を全否定された理由がコレでござる。
以後、海外での合体ロボット玩具はトランスフォーマー同士ではないパワーアップ合体型が支流になるでござる・・・
なお、「トランスフォーマー / リベンジ」本編でも双子のスキッズ(RA-10、スキッズ、2415円)&マッドフラップ(RA-15、マッドフラップ、2415円)もヴィークルモードでのみ前後合体(RA-20、スキッス&マッドフラップ、2415円)していたでござるが、一説には双子は元もとの魂が二つに分離した姿とされており、合体によって一つの魂に戻ると解釈されているようでござる?
まあ、日本での合体ロボのイメージが海外で通用しないのは自分の立場で見たときの立ち居地に不公平感を感じるからでござろうな?
因みに拙者はセーフガードの日本販売が確定されたとき「あの映画がアニメになった!」という理由でアイアンハイド(TA-03、アイアンハイド、3780円)に改名されたバルクヘッドがまっ先に思い出されたので、マッドフラップ&スキッズに名前が変更されるのかとヒヤヒヤしたものでござる。 (笑)
しかしまあ、成型色を赤と緑に変更した商品も見てみたい事は事実でござるな。