デストロンの逆襲キャンペ~ン5発め!
猛獣をリーダーとした場合は日本人感覚で云うと百獣の王ライオンであり、アニマトロン部隊でも何のヒネリもないでござるが間違いなくライオンでござる。
さあ今宵はライオンに変形するデストロン軍団アニマトロン部隊参謀、レーザークロー(D-73、レーサークロー、2200円)の登場でござる!
本品は1986年の「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー2010」商品として単品販売と5体合体セット(D-78、プレダキング、11000円)の2種が販売されており、違いは付属カードくらいでござるが、米国初期販売品では腰部にダイキャスト製パーツを用いた商品で販売されているでござる。
本品は黒・赤・黄の成型色に加えてオレンジ色のタテガミの上に金色のシールを貼り付けたハデな商品でござるが、特長あるタテガミのおかげで十分にライオンと判別できるデザインでござる。
やはり、雄ライオンを象徴する金のタテガミのアレンジは偉大だと思わされるでござるよ。
本品はライオンらしいギミックは口が開閉するくらいしかないでござるが、専用武器(ダブルショックガン)を背中に取り付けた戦闘モードを再現できるでござる。
ダブルショックカノンは大型火器でござるから、迫力が有るでござるが、剣(ソニックブレード)やプレダキング用合体パーツ(頭部)の取り付けが出来ないでござる。
ロボットモードの頭部の隠し方には不満が有るでござるが、固定武装である両肩のキャノン砲(レーザーキャノン / 2連装キャノン砲 / ビーム砲とも表記)を含めた重武装は魅力でござるな。
更にダブルショックガンは前後を入れ替えて、5体合体時に使用するX線レーザーキャノンに変形するギミックには脱帽するしかないでござるよな。
単純な変形ギミックでござるが、シルエットの異なる武器に変形するアイデアには感心するでござる。
ただ・・・ 本品の武装はドレも中・長距離 用の火器なのでござるが、設定では動物らしい俊敏な動きで撹乱も射撃が下手だそうでござる。
まあ、動物に一発必中は似合わないという偏見でござるかな?
ロボットモードの変形は簡易でござるが、ボリュームある体格と胸部に配置されたライオンヘッドが王道のデザインでござるよな。
しかしながら・・・ 腕が短いのが致命傷でござる。
本品もダイムボム(D-75、ダイムボム、2200円)と同じく腕部は2段階収縮を採用すべきだったでござるよな。
なお、レーザークローのロボット頭部の造形は、なんとなくコンボイ(01、コンボイ、3900円)の頭部を簡略化したようなデザインなのでござるよ。
まあ、コレが後にトンでもない形で復活するのでござるから、トランスフォーマーは面白いといしか云えない訳でござるよな。 (笑)
武装のダブルショックガンは手持ち武器ではなく右肩(左肩も可能)に装着される武器であり、両手に剣と銃を装備するアニマトロン部隊では珍しい存在でござるよな。
付属説明書でもイラストでも、ソニックブレードは左手装備で右手が空く状態でござるが、TVアニメの作画やパッケージ写真では右手にソニックブレードを保持していることが多いでござる。
深い意味は無いと思うのでござるが、得意武器は利き腕で扱う右利きを強調したいのかもしれないでござるよな?
そう、アニマトロン部隊全員には剣が装備されており、銃撃戦主体の戦闘で近接戦闘用の武器を持つ、ダイノボット部隊やアニマトロン部隊は野蛮で頭の悪い連中とされており、射撃よりも剣技が得意とされるのでござるよな。 拙者も、アニマトロン部隊・剣右腕装備説には賛成でござる。
まあ、本品も右手にダブルショックガンとソニックブレードを装備してもよいのでござるが、流石にバランスは悪くなるでござるから、ダブルショックガンは右肩装備が良いのかもしれないでござるな?
さて、レーザークローは、計算高く無駄を嫌い、成果が得られると確信しないかぎり行動は起こさない慎重な性格のようで、仲間達から怠慢だと勘違いされているでござるが、突如として猛獣の本能である残忍な攻撃に出ることがあるそうでござる。
指揮官としては出た所勝負ではなく、確実な指示で敵を追い込む知将だったりする訳でござるな。
アニマトロン5体合体では中核となる胴体を担当し、合体用頭部パーツはレーザークローのロボット頭部に被せるスクランブル合体兵士の合体方法の拡大版でござるが、両肩は凹ジョイントで両足は凸ジョイントでござるから、入れ替え合体もできないでござる。
更には武器もダブルショックガンからX線レーザーキャノンに変形することで大型化し、ソニックブレードはそのままプレダキングの武装となるでござる。
本品のロボットモードは首の回転と腕の短さが気になるでござるが、大きさ的には満足のいく商品でござる。
なお、レーザークロー(鋭利な爪)の名前はライオンに限らず、イロイロと引きついでいたりするので、ライオンを表す名前ではないようでござる。
プレダキングの胸にライオンって、妙に日本の空気を感じますが、勇者シリーズより先なのでもしかして元祖胸獅子?
レーザークローは単体で見ても日本でも通じるカッコよさがありますな~
こんな形でも一人や二人頭のいい奴もいるのが面白いですね
でも何故あっちでは剣を使うロボ=野蛮というイメージがあったのだろうか?
でも腕なる奴が2000年代にでましたね。
ただ・・・ 敵側のデザインだと、マジンガーZの機械獣(?)あたりまで遡るかもしれないでござるな?
さすりゅ~殿、剣を使うロボ=野蛮な考えは銃社会である米国だからこその思想でござるが、後に訪れる「百獣王ゴライオン」やニンジャブームのおかげで剣技のカッコよさが見直される訳でござるよな。
キュウ殿、その2000年代に販売された腕に変形するライオンが海外では、レーザークローとして販売されるのでござるから世の中分からないものでござるよ。 (笑)