蝙蝠とは哺乳類であるか鳥類であるか分類が曖昧であり、中途半端なドチラにも属さない存在としてイメージ的にも悪く、夜行性であることから悪(闇属性)のイメージも強いのでござるが・・・ 悪を以って悪を征すの如く、正義(闇属性)側のモチーフとされる事も多々あるでござる!
無論トランスフォーマーでも、蝙蝠はラットバット(D-61、ラットバット、680円)、ワイプ(D-87、ワイプ、2300円)などのデストロン側、のモチーフだったのでござるが・・・
1995年の「トランスフォーマー ビーストウォーズ」にて、サイバトロン(海外名、マキシマルズ)側のモチーフに編入されてしまったのでござるな。
ちゅー事で今宵は日本では1997年に販売された「トランスフォーマー ビーストウォーズ」商品である、蝙蝠から戦闘ロボに変身するサイバトロン・アマゾン戦士、コンボバット(C-6、コンバボット、750円)の紹介でござる!
本品は米国では1995年に、メガトロン(日本名、D-6、メガリゲーター、750円)とコミックを付属させたVSセット(コミック2パック、オプティマスプライマルVSメガトロン、日本未販売)の日本版であり、商品自体の変更は無いでござるが、単品販売と、コミックが付属しないVSセット(VS-6、アマゾンの対決、1480円)が販売されたでござる。
そう! 彼の海外名は、オプティマスプライマルであり、本品こそ、最初のビーストウォーズのコンボイ司令官(C-1、コンボイ、2980円)の、もうひとつの姿であり、同一人物なのでござるよ。
日本展開の「ビーストウォーズ」はTVアニメを中心に展開したものでござるから、本品は玩具オリジナル商品のイメージが強く、ゴリラのコンボイと区別する為に、コンボバットちゅー訳の分からない名前に改名されたのでござるが・・・ これってコンボイ+バットを略しているのでござるよな。 (笑)
う~む・・・ せめてバットコンボイだったら、もう少し知名度が上がったと思うのでござるが・・・
しかも、総司令官ではなくアマゾン戦士ちゅー役職は完全な別物を狙っているのでござるかな?
そう! 本品の設定は海外版の付属コミックに準じており、アマゾン(地球)のジャングルでメガリゲーターと戦う為に、小回りの利く小型の蝙蝠をスキャニングした姿だそうで、一時的な変形形態(?)だったようでござるな?
故にVSセットが「アマゾンの対決」であり、アマゾン戦士なのでござるよな。
まあ、海外でもビーストウォーズはゴリラのコンボイが中心となった為に、蝙蝠をモチーフとした司令官の存在は薄れているでござるな。
更に言えば、本品は黒歴史的な要素もあり、所期販売の数合わせで販売された傾向もあるのでござるよな。 (笑)
故に正確な資料が無く、ビーストモードの脚(腕)処理(位置)が曖昧で、説明書には記載がないのでござるが、↑の写真の位置が正しいそうでござる?
しかし、本品は変形機能の事を考えれば、説明書の位置(収納状態)の方がスムーズに変形できるのでござる。
そう! 本品は一発変形ギミックを搭載しており、蝙蝠のシッポを跳ね上げる事で変形するのでござるが・・・
シパーーーン!
と、マントを広げたようなポージングで変形のでござるから、最初の変形は驚かされたものでござる。
まあ、一発変形とはいえ、少々のパーツの位置を修整する必要があるでござるが・・・
ロボットモードのデザインは蝙蝠をモチーフにしているとはいえ・・・
某蝙蝠男に似ているのでござるよな。 (笑)
まあ、初期販売のビーストウォーズ商品では、ここまでヒーロー風なデザインはなく、明らかに確信犯でござるな。
そう! コンボイ風の頭部もマスク状にわざわざアレンジしているのでござるよな。
しかし、付属武器のツインブレード(エナジーソード)は両翼に取り付けられており、火器系の武器は付属しないでござる。
まあ、ツインブレードはゴリラのコンボイと同じでござるから、流石は同一人物であり、キャラクター像が出来上がっていた訳でござるな。
因みに火器系の武器はないようでござるが、蝙蝠の口より、敵の頭脳を混乱させる超音波(バットサイクル)を発射するようでござるな。
なお、本品は一応はコンボイ商品でござるから、サイバトロンのイメージカラーである赤色の成型色変更品であるCD-ROM付き限定版(VS-S1、アマゾンの対決・スペシャルバージョン、2980円)とか、海外でイベント販売された黒い成型色のオニクスプライマル(日本未販売)等のバリエーションが有るのでござるよ。
まあ、流石は蝙蝠男の本場である米国では素直に受け止められたのかパロディとして認識されたのか不明でござるが、嫌いじゃない商品なのでござろうな。
ちゅー事で、良く似た米国を代表する蝙蝠男(ミクロアクションシリーズ・MA-07、バットマン・コミックバージョン、980円)とならべてみたでござる。 (笑)
しかし・・・ コレで、立たせやすければよいのでござるが、商品は足首が固定できない為に立たせ難いのが欠点なのでござるよな。
何処♪ 何処♪ 何処から来たのか~ コンバ~ボッ~ト♪
蝙蝠だけが知っている~♪
いっそのこと、別人で販売した方が好かったかもしれないでござるな。 (笑)
因みに・・・ 拙者の知るかぎりでは、金色塗装の蝙蝠系変形ロボは存在しても金メッキや金色の成型色の商品は確認していないでござる?
パロディなんでしょうね