漢詩「過桜井駅址詩(さくらいのえきをすぐのし)] 『頼山陽』
山崎西去桜井駅(山崎 西に去れば桜井の駅)
伝是楠公訣子処(伝(い)ふ 是れ 楠公子に訣(わか)るる処と)
林際東指金剛山(林際(りんさい) 東を指せば金剛山)
堤樹依稀河内路(堤樹(ていじゅ) 依稀(いき)たり 河内の路)
想見警報交奔馳(想見す 警報 交(こもごも) 奔馳(ほんち)し)
促駆羸羊餧獰虎(羸羊(るいよう)を促がし駆りて獰虎(どうこ)に餧(くらわ)せしを)
問耕拒奴織拒婢(耕(こう)を問ひて奴(ど)を拒み 織(しょく)に婢(ひ)を拒み)
国論顚倒君不悟(国論顚倒(こくろんてんとう)して君 悟らず)
駅門立馬臨路岐(駅門 馬を立てて路の岐(わか)るるに臨み)
遺訓丁寧垂髫児(遺訓丁寧(いくんていねい)なり 垂髫(すいちょう)の児(じ))
従騎粛聴皆含涙(従騎(じゅうき) 粛(しゅく)として聴き 皆 涙を含み)
児伏不去叱起之(児(じ)は伏して去らず 叱(しっ)して之(これ)を起たしむ)
撮影日:2008年6月7日
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