「演劇大学2008 in岡山」オープニング・シンポに参加
今日は格別に暑いと思いながら、この夜は、「演出家・俳優養成セミナー 演劇大学2008 in岡山」(二泊三日の日程)のオープニングを飾るシンポジウム「現代演劇の面白さをアピールしたい」に参加した。
私が今注目する劇作家の坂手洋二さんが登場することもあるが、各地の劇団を主宰している方々がパネリストとして登場するので、是非とも聞いてみたいと思った。コーディネーターは、もちろんこの「演劇大学」開催に尽力された「NPO法人アートファーム」の大森誠一さんである。パネリストには、地元岡山の「水蜜塔」の代表で、脚本・演出で頑張っている風早考将さんもいるし、北九州を地盤活動を展開している「飛ぶ劇場」を主催している泊篤志さんなどもいる。
驚いたことに、この泊さんの「飛ぶ劇場」には、我が館のクラブ講師をお務めいただいている先生の息子さんも在籍されているとのことだ。そんなご縁もあり、大森さんには、「是非とも『飛ぶ劇場』の公演を」とお願いもした。
さて、シンポジウムは各々の演劇に対するスタンスの違いが見え隠れし、結構聞き応えがあった。そんな中で私は、やはり坂手さんの言葉にずいぶんと魅力を感じた。明日坂手さんが講師を勤められる講義テーマ「演出家は社会や劇場をどのように捉えているか」は、是非とも聞いてみたいテーマだが、「見学の身は不可」とあり、我慢した。
ところで、今回の「演劇大学」のチラシには、「貧しい演劇環境」という言葉もある中で、今日のシンポで一つのテーマとなったのが、各公演への入場者・観客が少ないという現実も議論となった。今日のシンポの参加者も、豪華なメンバーの割りには、参加者は今ひとつという感じであった。
これがデレビなどで顔出しをしている方がいれば、すぐ満員になっていたであろう。しかし、その時代と向かい合い、時代状況と格闘し続け、人間の内面に深く迫る「演劇」に私はとても魅力を感じている。同じような人は、決して少ないとは思わないのだが、観客・参加者は多くはない現実がある。大劇団ではない、時代と格闘している劇団の舞台を、一人でも多くの人に観て欲しいし、こうしたシンポジュウムにも参加して欲しいと願う。それが、日本の文化の土壌を厚くすると思うから。
さて、そのシンポに参加する前に、腹ごしらえをした。会場が天神山文化プラザなので、「天神そば」にすることとした。いつもの「肉、玉子多し」の八番だ。ダイエット本番間近な身だが、これでは痩せないと思ってしまう。