地底人の独り言

いつまでもみずみずしい感性を持ち続けて生きたいと願いつつ、日々の思いや暮らしを綴っていきます

ごあいさつ

いつも訪問してくれてありがとう。 「毎日が日曜日」の日々ですが、好奇心いっぱいに、ミーハー心を忘れず生きていく様や日々の思いを綴っていきたいと考えています。  是非とも、今後とも訪問をお願いします。また訪問していただいたら、足跡・コメントを残してくれたらなお嬉しいです(4桁の数字を半角小文字で入力忘れないでくださね)。 今後ともよろしくお願いします。

生き様

2010年04月12日 | 読書
 


おしゃべり目玉の貫太郎さんご夫妻やALS患者の方々の生き様に感動

 貫太郎は、生きたまま、自分の身体のなかに閉じ込められている。
 全身の運動機能を失い、話せない、歩けない。
 身体が全く動かない。
 いや、できないことを並べるより、できることを探したほうがいい。
 目玉でしゃべり、目玉で嘆き、目玉で怒り、そして目玉で人を笑わせる。
 医者からは数週間の生命と言われた。
 万一生命をとりとめたとしても、植物状態になると言われた。
 けれど、その貫太郎が、今では人を笑わせるのだ。
 私を、家族を、友人を。

 鈴木公子著『おしゃべり目玉の貫太郎』の「はじめに」の一文だ。この本をを読んで、その力強い生き様に感動するとともに、大いに励まされた。
 貫太郎さんは、ゴルフのプレイ中に、崖から落ちてコンクリートの側溝で頭を強打し、「ロックトイン症候群」という病名をもらった。昨日「ALS」関連の本と書いたが、「ALS」という難病に冒されたわけではないが、「閉じ込め」という点では、同一の症状を呈することとなる。

閉じ込め症候群 locked-in syndrome
意識障害はないが、運動機能が完全に麻痺した状態をいう。脳底動脈血栓症による脳幹梗塞で、随意運動の遠心路 が障害されたものである。 眼球運動は維持されており、眼開閉により意思疎通が可能である。

 さて「閉じ込め」により、妻公子さんの支えを受けて、目玉だけが動くことを力として意志を伝え、ついには2人でヨーロッパまで旅行をしたりもする。公子さんは書いている。「『奥さんはえらい、こんな重度な障害を持ってる旦那さんから逃げ出さずに』と言われるが、『私は〈えらい〉から逃げ出さないのではない。逃げるほうが恐いと思っている。動けない人を置き去りにして、楽しい日々が送れるだろうか。逃げるより、正面から向かっていくほうが、じつはずっと楽なのだ』」と。

 それにしても、「ALS」に冒された方々が、僅かに動くこめかみなどを利用してパソコン「伝えの心」をうち、HPやブログを開設されている。スゴイ意志力だ。そうした方々の病気との向かい合い方を学び、私も様々なことに逃げないで、正面から向かって生きていこうと思う。

そんなHPの一つ、「さくら会」(在宅ALS患者の介護を支援している)のHPの表紙に書かれている言葉を紹介する

もうヤダッ!!
(ホヤホヤの患者さんに)

 あなたがALSと告知されたら       強くなれとは言いません
 しっかりハッキリなさいませ        でも甘えてはいけません
 あなたがALSでも、そうでなくっても  あなたが病気になっただけで
 きっと明日は来るのだから        病気はあなたじゃないのです
 しっかりなさいね大人でしょ       病気はあなたの一部だけれど
                         けっして全部じゃないのだから

       ハイとイイエをはっきりさせて
       周囲を楽にさせましょう
       私はグズが嫌いです

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県郷土文化財団

2010年04月12日 | 展覧会・講演会
 


岡山県郷土文化財団から『岡山の自然と文化 29』と季刊「きび野」が届いた

岡山県郷土文化財団から『岡山の自然と文化 29』と季刊「きび野」が届いた
 一昨日、郷土文化財団から『岡山の自然と文化 29』と季刊「きび野」(2010年3月 117号)が届けられた。もう会員になってから、20年は経過しているように思うが、会費を払うだけの会員である。それでも、時々の企画には参加させてもらっている。
 そんな会員に毎年届けられるのが『岡山の自然と文化』であり、財団が主催して開催した「郷土文化講座」の講義が収録されており、とても読み応えがあり人気で、古書市でもいつも出品されている。
 『岡山の自然と文化 29』には、私の存じ上げている方々も登壇されている。楽しみに読みたいと考えている。また今号の「きび野」には、「シリーズ 地域文化の創造に向けて」で、「子どもの館」代表の福間トキ子さん(善太と三平の会事務局長)が「今 生きている坪田譲治」と題して執筆されている。
 ところで、こうした書籍などとともに同封されていた「新見美術館」の「今年度の展覧会の案内」を見ると、私がお世話になった「ネイチャー・フォト・ワールド 吉野信の世界」(4/23~5/30)や「後楽園の春夏秋冬 難波由城雄 写真展」(2011 3/4~4/17)が開催されることを知った。岡山市のみならず、様々な地域で、素敵な催しが展開されている。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ALS」

2010年04月12日 | 読書
 


先のNHKスペシャルを見た衝撃から、「ALS」関連の本を読んでいる

 去る3月21日(日)の「ALS 閉じ込め症候群」の患者さんが書いた一枚の要望書「自分で意志表示ができない状態になったら、人工呼吸器を外してください」を巡っての番組=NHKスペシャル「呼吸器を外して下さい 柳田邦男と患者が紡ぐ命の対話」を見た衝撃が、今も残っている。

 そこで、また公民館経由で、「ALS」関連の本を借りて読んでいる。岩波ブックレット『生きる力 神経難病ALS患者たちからのメッセージ』、鈴木公子著『おしゃべり目玉の貫太郎』(講談社)、そして豊浦保子著『命のコミュニケーション』(東方出版)の三冊だ。いずれもネットで見つけたものだ。こうした時に、インターネットはとても便利だ。

 ところで、「ALS」については、これまたネットで調べると、「日本語で筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)と呼ばれる神経の病気で、難病の一つに指定されています。筋肉の動きを支配する脊髄の運動ニューロン(運動神経細胞)が侵されるため、からだが動かしにくくなったり、筋肉がやせ細ってきます。現在、日本には平成20年度の統計で約8,300人の患者さんがいます」と紹介されている。

 さて岩波ブックレットの「はじめに」は、患者でもある佐々木公一さんが、次のように書いている。「ALSはその進行性のゆえに、機能の喪失の日々の、確認の作業をともないます。昨日できたことが、今日できなくなった悲しみ。今日できることが、明日できなくなることの恐怖。そして主要な機能の喪失は、病む体と心をくじけさせるのに十分です」と。

 そして続けて、次のように書かれている。「けれども、この本に登場するみなさんは、なんと違うことでしょう。その分かれ道はどこにあるのでしょうか」と問いかけ、その「分かれ道」についても言及されている。

 とても困難な難病「ALS」と向き合って生きておられる患者さんやご家族から、私も「生きる元気」をいただきたいと三冊の本を読み続けている。

 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする