地底人の独り言

いつまでもみずみずしい感性を持ち続けて生きたいと願いつつ、日々の思いや暮らしを綴っていきます

ごあいさつ

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エッチな舞台

2010年04月21日 | 松たか子
 


松たか子の「2人の夫とわたしの事情」は楽しく、少しエッチな舞台だった

 東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンで、松たか子が主演して公演中の舞台「2人の夫とわたしの事情」(~5月16日)を昨晩観た。

 内容は、戦死したはずの元夫が生還し「2人の夫」を持ってしまう“重婚”コメディーだ。演出のケラリーノ・サンドロヴィッチ氏(47)から「エッチに演じてほしい」と求められたそうで、松たか子は記者会見で「エッチなお芝居を見に来て」とアピールしていた舞台だ。

 とてもアップテンポな舞台で、松たか子は出ずっぱりセリフがいっぱいの舞台であり、アピールしたとおりに松たか子にしては「少しだけエッチな舞台」となっている。キッスシーンもたくさんある。

 私の席の周辺は、松たか子の関係者が多いのか、後ろでは「さっき松たか子の楽屋に行ってきた」という声が聞こえてきたり、横では「今度のたか子ちゃんの映画はね」等のお話しも聞こえてくる。舞台の上では、松たか子が何度もキッスシーンを繰り広げている。嫉妬心で我が心は乱れ、とも心穏やかでない観劇となった。

 ところで、この舞台を観ていて、松たか子も出演したチェーホフを題材とした舞台「ロマンス」を書き、先頃亡くなられた井上ひさしさんのことを思い出した。実に構成がしっかり仕立てられた舞台であり、社会状況も取り入れており、見応えのある舞台だった。しっかり笑える舞台だった。それは、井上ひさしさんの舞台でもあったと思えた。

 それにしても、松たか子も頑張っていた。ただ、余りに松たか子が魅力的すぎて困った。松たか子は舞台でも結構賞もいただいているが、まだお父さんの松本幸四郎(市川染五郎時代だが)の「ラ・マンチャの男」や、森光子の「放浪記」のような生涯演じ続けるような舞台と出会っていない。早く、そんな芝居と出会って欲しいものだ。まだまだ応援していかないといけないのかなと思ったりする。

 開演前に、少しだけ渋谷駅前の忠犬ハチ公の像などを見て歩いた。

 
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さよなら歌舞伎座

2010年04月21日 | 歌舞伎・演劇・バレー
 


歌舞伎座さよなら公演・「御名残四月大歌舞伎」を万感の思いで昨晩堪能した

 明治22年に現在の木挽町に初代の歌舞伎座が建立され、現在の四代目・歌舞伎座が再建されたのが昭和26年。121年の歴史を持つ歌舞伎座は、400年の歴史を持つ歌舞伎の殿堂として愛され続けてきた。今月末までの「歌舞伎座さよなら公演・御名残四月大歌舞伎」公演を最後に取り壊され、新しく新築開場するのは、三年後の春となる予定と聞く。

 ところで、私と歌舞伎との本格的な出会いは、今から13年前の1997年のことだ。それまで「こんぴら歌舞伎大芝居」等は観ていたが、歌舞伎座には行ったこともなかった。

 そんな私を歌舞伎に引き合わせてくれたのは、今は鬼籍に入っている杉崎元松竹労組委員長だ。杉崎さんとは、山田洋次監督の岡山でのご講演や「山田洋次フェスティバル」開催で大変にお世話になった。たくさんの思い出がある。

 その杉崎委員長に、「中村勘九郎(当時)に岡山でコウエンをしてもらえないか?」とご依頼のお電話をしたのがきっかけだ。すると松竹関西演劇部の笹川さん(現大阪松竹座支配人)が紹介され、片岡愛之助丈(翌年の「おかやま・歌舞伎・観る会」の発足会に駆けつけていただいた)の舞台をご案内いただき、歌舞伎の舞台を魅せていただいた。

 私は「なんで」と思いながら、楽しませていただいたのだが、杉崎委員長は「歌舞伎の公演なら、岡山は関西が担当だ」ということで、笹川さんに「岡山で歌舞伎の公演をやりたいらしいので、連絡を取って欲しい」と電話されたようだ。私が依頼したのは、「勘九郎(当時)の講演」だったのだが。こんな笑い話から始まったのが、私の「歌舞伎貧乏」だ。

 


 ともあれ、その後その年の10月に、「おかやま・歌舞伎・観る会」を立ち上げて以降、ほぼ毎年岡山の地で歌舞伎公演を開催してきた。加えて、毎年松竹座の歌舞伎公演を、一月と七月には観劇してきた(観劇ツアーバスを出した)。個人的にも、歌舞伎座でも何度か観劇した。片岡仁佐衛門の襲名披露パーティにもご招待をいただいたりもした。

 そんな思いをいっぱいに、「歌舞伎座さよなら公演・御名残四月大歌舞伎」を魅せていただいた。きら星の如く並ぶ次代の歌舞伎界を担う(若手)人気俳優達の舞台を観て、この人達が新しい歌舞伎座での舞台を担うのだと思いと、少しだけ安心できた。確実に次の世代の歌舞伎俳優が育ってきていることを確認できた。嬉しかった。

 そんな今月の歌舞伎座に、既に片岡我當丈の部屋子としてご披露されている上村吉太朗丈が、今回の「御名残四月大歌舞伎」でも披露されており、その「ご挨拶」歌舞伎座に掲げられていた。歌舞伎座の売店で、歌舞伎俳優達のプロマイドが販売されているが、上村吉太朗丈も大きく育って欲しいと願った。

 ともあれ、今月末で現歌舞伎座は取り壊しとなるため、たくさんの人たちがカメラを構えていた。多くの人たちの心に焼き付けられて、現歌舞伎座は間もなく幕を閉じる。激しく寂しさを感じる。

 
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歌舞伎そば

2010年04月21日 | 食べ物
 


歌舞伎座での観劇後は、「歌舞伎そば」の「ザルかき揚げ」を楽しんだ

 歌舞伎座で観劇する際や歌舞伎座の近くまで行った時に、必ず食べるのが「歌舞伎そば」の「ザルかき揚げ」だ。ここのお店は、ご主人のおそばを茹でて水で冷やす際の手際が何とも美しい。さながら芸術品といも言える手際の良さで、その姿は実に美しい。
 ここ「歌舞伎そば」はおそばも美味しいし、加えてかき揚げが私は大好きだ。カリッと揚がっていて、抜群の味だ。歌舞伎座に出演される俳優さん達も、ここのおそばはずいぶんとご贔屓にされているようだ。
 歌舞伎座が閉まる三年間はどうするだろうと心配したが、近くに移転して5月頃から、また美味しいおそばを食べさせてくれるとのことで、一安心だ。昨日は、歌舞伎座についてのこれまでの思い出を胸に、感謝の気持ちいっぱいに、「ザルかき揚げ」を食べさせていただいた。
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