司法書士内藤卓のLEAGALBLOG

会社法及び商業登記に関する話題を中心に,消費者問題,司法書士,京都に関する話題等々を取り上げています。

休眠宗教法人の有り様

2024-03-20 05:33:27 | 法人制度
NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240319/k10014394661000.html

「NHKでも今回、熊本県内で県が管理するすべての宗教法人のリストを入手し、その実態を探った。すると“休眠状態”ともいえる法人がいくつも確認された。
 なぜ、こうした法人が相次いでいるのか。現場から見えてきたものとは。」(上掲記事)

 NHKが「不活動宗教法人」について,詳細に調査している。

cf. 令和5年10月4日付け「不活動宗教法人対策の推進」
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法定相続人が不動産を相続して10年以上たった後,遺言が見つかった

2024-03-20 04:38:14 | 民法改正
日経記事(有料会員限定)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE154AZ0V10C24A3000000/

 最高裁令和6年3月19日第3小法廷判決を紹介した記事である。

「法定相続人が不動産を相続して10年以上たった後、他にも相続人(※遺贈の受遺者)がいるとする遺言が見つかった場合」,どうなるの? というお話である。

 最高裁は,受遺者からの相続回復請求権の主張に対して,法定相続人による時効取得を認めたものである。

 記事には,

「相続回復請求権が主張されるのは、遺言などによって自身に相続権があることを後から知るケースに限られる。ベテラン裁判官は「こうした場面はあまり想定されず、判決の影響は限定的だろう」とみている。」

とあるが,結構ありそうな事案であると思われる。

 そういった意味で,実務上,重要な判例であろう。
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